グルジェフィアン

 ウィキペディアにも載るようになったのか。ちょっと驚き。
 ⇒ゲオルギィ・イワノヴィッチ・グルジェフ - Wikipedia
 よく書けていると思うし、そう大きな間違いはないけど(憶測が多いのはしかたがない)、全体としては、たぶん、これはグルジェフの説明に全然なっていない。
 という言い方は書かれたかたはむっとされるか、おめーのほうがわかってないとかなるかもしれない。
 ただ、たぶん、ある一定以上、グルジェフに理解のある人なら同じような感想を持つだろうと思う。
 で、問題は、そのある一定以上理解のある人である種の共通した認識が得られるかというと難しい。
 関連リンクで見ると、これはすごいな。
 これ⇒Gudjieff Archive & Resources in Japanese
 でも、私はこうしたすごさにのめりこむことはないだろうと思う。グルジェフを卒業したわけではない。私なりのグルジェフの理解が今の私の存在を導いており、その存在に変化なくして、知識は空しいからだ。
 で、ま、ちょっと言うと、ウスペンスキーを全て捨てなさい。
 グルジェフに関心があるなら、この一冊だけを読みなさい、と思う。
 ⇒「 魁偉の残像 グルジェフと暮らした少年時代: 本: フリッツ・ピータース (著),前田 樹子 (訳)」
 でも、すごいプレミアになっているなぁと思う。
 この一冊を読み、ピータースの思いというか彼のグルジェフへの愛がわかってから、もういちど、ウィキペディアグルジェフの項目を読まれると、たぶん、私が何を考えているかわかってもらえるかもしれない……って気取るわけでもないけど。
 まあ、普通の人はグルジェフなんてものに関心を持たないほうがいいようにも思う。
 でもしいてもう一冊読むのなら。
 ⇒「 グルジェフと共に: 本」
 グルジェフの音楽は、グルジェフィアンにはすばらしいものだが、普通の人がきいてもなにかしら、喚起されるものはある。ある憧れのようななにかだ。その憧れの感触のなかにグルジェフへの憧憬の原型を持ち、知識は捨てるほうがいいと思うがやや蛇足。vol.2だけでいい。

cover
Reading of a Sacred Book: The Complete Piano Music of Georges I. Gurdjieff and Thomas de Hartmann, Vol. 2: 音楽: Georges / de Hartmann, Thomas Gurdjieff,Cecil Lytle