いわゆる恋愛の障壁は自己愛だろうと思う

 人というのは自己愛からあまり免れない。本当は、この世界でその自己愛を鏡像のように確信したいという欲望を持っている。知的な人は知的みたいなことをほざいて、頭がいいと見られたい。そんなもの。
 だから、恋愛というより、ボクだけが内緒で知っているこんな素敵なボクちんをわかってくれるのはどこの誰?みたいな、ケロロになった王子様的なことをしている(これが現実ではけっこう他人から見ると不毛な努力マッシグラ)。でも、ケロロケロン人。蛙は飼える(ちゃんと管理しよう)。
 じゃ、自己愛を捨てちゃえば、いわゆるモテ状態になるのか? なるよ。ヤクザの女の落とし方というのを薄めてマニュアル化すると効果的。
 あるいは、己を知り敵を知れば百戦危うからずで、落とすべき相手(女)もケロン人だと思えばいい。つまり、女のほうでも、ワタシだけが内緒で知っている素敵なワタシをわかってくれる白馬の王子様などこどこ?と思っている。もちろん、女性はもっと功利的だから、自分をそんな御姫さまみたいに自己愛できるほど甘い存在じゃないので(そう思う男は馬鹿だなと思っているし)、バランスとるわけで、だから、逆に簡単なんだけど、そういう内面のワタシみたいのをわかっているのはボクだけだよとすればいいのだけど、でも、それって知的な理解じゃなくてまた情感のフォローとかでもなくて、単純に言うと、お母さんの代理だね。子どもの面倒でも見るような感じで口うるさくほいほい身体レベルのことをフォローしていればいいだけ。これは私の認識間違いかもしれないけど、女性の意識というのは彼女自身と世界の関係をsetInterval("ワタシって孤独じゃないよね()",100*1000);みたいにタイマーヲチしている。ので、その飛び先ルーチンにメールだの花だのクッキーだの紅茶だの突っ込むとよろし(たぶん、一番効くのは「弁解口実」)。
 あと、女性の場合は看板が欲しいというのがある。恋愛に見えて、実は世界征服が目的だったりする。その路線に乗るなら看板に見合うように努力するのもいいのかもしれない。でも、たいていは無理かな。カネか天性のルックスとかだから。良家の生まれなんてもいい。やっぱし、生まれてくるとき祖先を選べというのがポイント。
 とか書くとスゲー極悪でしょ。
 実際、極悪なんじゃないか。
 悪い人間が強いのは、悪をちゃんと引き受けているからではないか。悪を引き受けた人間というのは、他人からは悪と言われるけど、弁解の口実も引き受けている。たいていの人間は弱いし、内面で、弁解を探している。自分に弁解したくてうずうずしている。そういうのを外在的に引き受けてくれる人間がいると、嫌いだなヤだなと思っても、その悪との仲に一種の共犯関係的なものができてしまう。
 これを恋愛テクみたいに使われたら、もう目も当てられない極悪なんだけど、そのあたりが、FAなんでしょう。
 っていうか、そういう意味の恋愛っていうのはやめとけというか、人は自分が弱いなりに自分の悪の部分をきちんと引き受けて、また、自己愛を少しずつ減らすように生きるといい思う。
 ま、かく言う私などがなんでブログとか書いているかは、自己愛の始末ができないことによるのでしょう。ま、始末を付けるのは難しいので、そのあたりのバランスかな。