今日の大手紙社説
特に共通の話題はない。いくつか個別に面白い話題があった。その意味では読み応えはあった。
日経春秋 春秋(4/20)
罵声(ばせい)が幅を利かせ、教師や医師、接客業で働く人々が燃え尽きる社会も疲れるが、正当な理由から声を上げた人が白い目で見られる世の中も息が詰まる。異なる意見や立場を理解する想像力を皆が持ちたい。「寛容さのない環境から未来は生まれない」と安藤さんも祝辞で語っている。
言葉の上ではそうだが我々の直面する現実は難しいなと思う。
日経社説 米韓が同盟再強化、次は日韓
ある意味で韓国の変わり身はエレガントだったようにも思う。あのまま反米になっていくわけでもなかったのかというか。ただ、社会的な歪みというか無理も大きく、その反動に揺れるだろう。
産経社説 【主張】学校裏サイト いじめの温床絶つ努力を - MSN産経ニュース
特に内容はないのだが。
ネットやゲームのバーチャル(仮想)世界に親しむ子供たちの実体験不足が懸念されている。自然や現実社会との触れあいを通して豊かな人間関係を育てる重要性を社会全体で再認識したい。
という結語はなんかネタな風味がある。
読売社説 人民元上昇 綱渡り続く中国の過熱経済 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
中国通貨・人民元の対ドル相場が初めて、1ドル=6元台に上昇した。
ところが、元はドルに対しては上昇しているものの、対ユーロでは元安が続いている。これが、輸入インフレをうまく抑制できない原因の一つになっている。
ここが難しい。ドル資産も結果的に関連しているのだろうか。日本の場合はそのあたり微妙な均衡を持っている。
中国当局は、金融引き締めに懸命だが、問題は、その効果が限定的なことだ。もう一段の利上げの必要性を指摘する声もある。
ただし、元高と利上げが行き過ぎると、急激に景気が冷え込み、失速状態に陥る恐れもある。
景気を先取りするとされる株価には、すでにその兆候が表れている。上海株式市場の株価指数は、ピークをつけた昨秋から半年で半分になった。バブル崩壊ともいえる状況でないか。
個人消費など内需が主導する安定した成長に、うまく軟着陸できるか。中国経済は今、極めて難しい局面を迎えている。
個人的にはダメなんじゃないかなと思う。ダメであってくれとは到底思わないけど。
朝日社説 禁煙条例―松沢知事、がんばれ : asahi.com:朝日新聞社説
喫煙者の喫煙行動はそうした対応では変わらない。もちろん、私など受動喫煙がとてもいやどころか街路の100m先のタバコの臭いすら嫌悪するのだが、それとこれとは別で喫煙者を構造的に追い詰めてもしかたがないと思う。
日本ではいま、若い世代の喫煙率がじわじわ上がっている。気がかりだ。神奈川から、脱たばこ社会に向けての着実な一歩を踏み出していきたい。
むしろ、若い世代の喫煙率の上昇の意味を考えたほうがいい、我々の社会が。
関連⇒極東ブログ: たばこという社会福祉(もちろん皮肉)
そういえば西岡常一は80歳を越える生涯タバコを吸い続けた。癌もした。天寿と天命を全うした。
⇒極東ブログ: [書評]宮大工西岡常一の遺言(山崎祐次)
朝日社説 裁判番組―放送局は知識と冷静さを : asahi.com:朝日新聞社説
法廷のイラストが映し出される。殺意を否認し、遺体をドラえもんが何とかしてくれると思った、などとする被告の元少年の主張が伝えられる。被害者の遺族が憤りを語る。そして、司会者らが「笑わせんじゃないよ」「世も末」と被告と弁護団を非難する。
山口県光市で起きた母子殺害事件の裁判をこんな風に取り上げたテレビ番組を見た人は少なくあるまい。
全然見ていない。
これは新聞を含む活字メディアにとっても切実な問題だ。
番組を見る側も報道や情報を読み解く力を磨かなくてはなるまい。委員会が問題にしたような番組を支持する声もテレビ局に寄せられるという。だが、そうした番組がはびこり、放送への規制を招けば、知るべきことが伝わらない社会になりかねない。
感情的な表現に陥らない冷静な番組こそが、視聴者の利益になり、自由な報道を続けられる道でもある。
私から見ると朝日新聞の報道はしばしばその批判が適合するケースがあるように思える。
曇り
雨は降らないらしい。高気圧の移動がある。
時の流れは速く、深く苛立ちがある。
朝方ぼんやりと自分が置かれている外的な状況や内的・無意識の欠落を見つめていた。無理をしているなという部分と、悪意とも違うのだが悪の要素と自分が与えられている愛情を受け入れないかたくなさが身体を害しているようなそんな思いにフロートしていた。自分がある意味で真実として生きていないならそれはなぜなのだろう。それを合理化するような自身への心理的な虐待みたいなものはなんなのだろうか。
夢は2つ。私は医学生なのだろうかスライドを見て講義を受けている。大腸内における大便の形成についてだ。どのようにそれが軟度と硬度を持ち形成されていくか、患者の糞便排出時の筋肉と便秘が続く場合の大便の構造変化について。私は、ああそうなのかと見ている。もう一つは、アンテナと漢字の形成について。これも私は講義を聴いている「土」という漢字は大地から伸びたアンテナであるらしい。漢字の本質はこのように大地から天に向けたアンテナ的な構成に重要性があるというのだ。「土」は簡素に本質を表し、「高」は大地の載せもののような構築を持つ。「壺」は一般に言われているような容器というより、大地に置かれて天に向けた構築に重要性がある。
「様相実在論」を理解しているというわけでもないけど
⇒「現代思想」2001年11月臨時増刊号なんてどうすかね - kugyoを埋葬する
可能世界実在論ともいうのかな。
一般的な意味でのロジカルにはこれらは確率の意味論だろうと思う。エヴェレットの多世界解釈なんかも、結局は、量子力学の確率の意味了解の違いで、確率から見れば同値というか。Historical Sum(経路積分)とかの考えは終末論的というか。すべての確率が終了すれば量子論と実在論は合致するというか。
で、これは未来という時間における「真」の分布の了解なのではないかな。(終末論と同じ意味合いで。)
というあたりで、確率論の不毛(「明日の雨は60%」の意味はゼロ)、時間の不在といった大森荘蔵・道元的な観点からは、ナンセンスなのではないか。曖昧な言い方だけど。
これは別の言い方をすると今というこの時の意識と私の意識がどう未来に自身を見るかという、自意識の構造になるのでは。
で、人類意識というはこうした全体的な構造を理解するように、実は輪廻転生を自然に受けいれるように構造化されているのではないかな。
三浦の議論をよくフォローできたわけではないけど、実態としての人類の倫理は、実際のところ輪廻転生の信念に依拠しているというのは確かなのでは。
疑似科学批判のレベルで輪廻転生はあるとかという意味じゃなくね。
釣りかな微妙な増田
⇒浮気してみてわかったこと
ある暢気さがにじんでいて釣り感は少ないのだけど。
ぶくま⇒はてなブックマーク - 浮気してみてわかったこと
ぶくま側から見ると、過去の釣りエントリと同じ兆候。
このあたり、意味論的な処理をして、釣り度が算出可能な気がする。
で、当のエントリの内容だけど。なんつうか、微妙に関心がわかない。
2008年04月19日 kokorosha 他の男を知らないまま5年経過した状態で、上手い男と出会ってセックスして「え…セックスって…こんなに気持ちいいものなの?」的なシチュエーションはすごく萌える
真偽は別としてシチュエーションとして萌えるかというと、私はけこうないかな。
世の中をまたーりとみると、二股かける女は五万といるし、打算と恋愛の差がわかんない女も五万といるし、結婚してから好きじゃなかったこの男と思う女も五万といるわけで、そういう五万の総和の世界からみると、よくある凡庸なケースかな。
ただ、人から見て凡庸っていうのと、内部を思って、地獄だろうな河合ソースっていうのが私にとって増田への関心だけど、このエントリはそれないなあ。二股されている男というか5年越の男にちょっと共感しないでもないけど、ちょっと鈍感過ぎな感じかというあたりで釣られ度数がアップ。
ワタシ的には「それはもう恋でも愛でもないのではないか」でFAなんだけどね。あと30年くらいして生きていて、そうではないものに恵まれるとよいのだけど、人生こればっかりはってなんか爺臭いのでおしまひ。
いつ頃からかな。
若い時には評点的な自己嫌悪があって、つまり、あれとこれは自分の嫌いなところ。そこをなんとかできたら未来があるみたいな。
でも、いつ頃からか、自己嫌悪が全身を覆うというか、ああ、もう俺全然だめ、終了っていうなんかウワバミ色のスライムになったような感じで地面にへばりついてしまう感じがして、もうなんか救いようなさすぎ。
鬱は鬱なんですけどね。
ただ、なんかこれまでのところ、私は病的な鬱にはなってなげで。なんか楽観的というかなんかで救われている。そういう部分が自分のメリットなのか生存戦略なのかよくわからないけど。って、ずるこいな俺とかももちろん思うけど。
で、恋愛とか愛情とかもそうした自意識の相関にあって、そのあたりの自分のどどどどどだめ度の関数かなという感じもしないでもないっていうかそりゃそうでしょ。
なんかもうちょっと内面があるんだけど、うまく言えませんね。希望とかじゃないんだけど、うまく生き延びる知恵みたいのはありそうなんだけど。
ええいとか言うと、たぶん、誰かを愛する度合い(愛が度合いっていうのもなんだけど)、で、なんとか生き延びるんじゃないか。で、その愛するっていうのが若い時みたいに、ただ惹かれるというのを愛すると誤解してオナれるようになるんじゃなくて、それを大切に思うからできるだけコミットしたいなみたいな部分というか。
猫と飼っている人とか猫と飼っている人とか猫と飼っている人とか猫と飼っている人となんかだとそういう部分の愛情の緩和みたいのでつないでいるんじゃないか。で、それは自然の木々でもあってもいいのだけど、「環境」とか「平和」とか「クジラ」とか言い出すとなんかそれはすっかりアッチの方向なんだけどって騒ぎ出すのはみんな気違いっぽい希ガス。
「時間は連続ではない」なのか?
空間は連続ではない。空間を細かく細かく区切っていくと、これ以上細かくできない、という単位になる。時間と空間は区別されない。従って、時間は連続ではない。計算機は人が感知できないスピードで非連続な時間を連続的な時間に見せかける、それとこの世界も同じらしい。近頃の物理学はそんなことまで明らかにした。時間が非連続、そんな見方で見ると、色々なものが違って見える。
模疑っちふう? それはさておき。
「時間は連続ではない」なのか?
っていうか、野暮なツッコミ?
「近頃の物理学はそんなことまで明らかにした」というけど、物理学というのはこれこれのモデルを立てて(それを数学的にモデルにして)、それが我々の宇宙にどの程度合致しているかテストして、そのテスト結果と限界をもって了解とすることで、そのモデルを理解像とすることなので、物理学で「そんなことまで明らかにした」ということは原則的にない、気がする。
「時間と空間は区別されない」はそういうモデルを作ってみたということではないかな。
という以前に。
「空間を細かく細かく区切っていくと、これ以上細かくできない、という単位になる」ということは、連続っていうことではないの? (あるいは単位? アトム? モナド? みたいなころっとうさぎのウンコみたいなものになるのか?)
それと、少なくとも物質というか量子は非局在なので連続なのでは?
というのと。
時間の問題は、マクダガートの時間論ではないけど、それを意識する意識を抜きに存在するというか、それを抜きにモデル化したモデルに時間を問う意味があるのか、よくわかんね。
ま、ちと、そう思った。(もうちょっと言うと物理学における時間とは空間化された時間なのではないかとベルクソンふうにちと思いもした。)
追記
へぇ⇒時空の原子を追うループ量子重力理論:日経サイエンス
量子ゼノン効果とかもだけど、また勉強せなあかんな、こりゃ。
いやその
(日本国は正義があっても戦争に協力しちゃあかんのだけど。)
ちなみにWHOは
繰り返しネットに製造方法が云々と強調するんだが、もはや硫化水素の製造方法がネットに乗っているというアテンションを高めているのはテレビや新聞であって、そろそろマスメディアも製造方法を踏み込んで説明してないから免罪とはならないんじゃないかな。いまやマスコミ報道で知ってググった奴の方が多い気がするんだけど。
自殺教唆が表現の自由で守られるべきかというのは、倫理学にも法学にも疎いわたしには判断のつかない難しい議論だが、だからこそ個別のケースで裁判所が判断すべきで、何かにレッテルを貼ってともかく自殺に誘引したら有害だという議論は安直すぎる。自殺件数の推移をみる限り、若年自殺も太宰治とかアイドルの自殺報道が引き金となっていることを考えると、そんなこと誰も考えないだろうが、いくら自殺の誘引として有意の相関があるからといって、例えば太宰治とか三島由紀夫を発禁にするのは明らかに表現の自由に対する侵害だ。
賛否は保留してなんだけど。
こうゆうのがある⇒「「自殺を予防する自殺事例報道のあり方について」のWHO勧告(2000年) 」 自殺対策支援センターライフリンク 「いじめ自殺」報道のあり方
プロと呼ぶには照れる程度の仕事をする人の13の特徴
inspired by 単なるプロフェッショナルをはるかに超える、「感動を生む仕事」をする人の13の特徴 - 分裂勘違い君劇場
感動を生む仕事をする人 | プロと呼ぶには照れる程度の仕事をする人 |
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1. 人間と社会に対する容赦のない洞察を積み重ね、結果として人間的に成長する | 1. 現状をひたすら維持する。それだって徐々なる低下に抵抗してがばってんだ象。 |
2. 自信や誇りにとらわれず、現実をありのままに直視する | 2. 親しい人には泣き言をこぼすが、飲み会ではだまって飲んだくれている。 |
3. 目標よりも目的にこだわり、より本質的な目的とは何か?と問い直し続ける | 3. 自分は父親・母親よりましな社会人になっているかな、とたまに問い掛ける。 |
4. 人々の幸せとは何か?役立つとは何か?について洞察を重ね、より本質的なレベルでの幸せを追求する | 4. 人々の幸せとは何か?役立つとは何か?自分の幸運に感謝し、不運な人のことを思ってたまに祈る。 |
5. 目の前の可能性に安易に飛びつかず、より優先して挑戦すべき可能性を見極めて挑戦する | 5. 目の前の不運にあまり逆らわず、流されるのもなんか意味があるんじゃないかと流されてみる。 |
6. それが仮説でしかないことを骨の髄まで自覚しながら、渾身の一撃を打ち込む | 6. 人にはそれぞれ背負ったものが違うのだから、他人と向き会うときは半歩身を引く。 |
7. 生きる姿勢が優れているために、自然体の行動が、結果として高度な自己鍛錬になっている | 7. 生きる姿勢がだらけているので、だらけた人も同じ仲間じゃないかとできるだけ許すことにする。 |
8. 無理のない自然体の行動が、結果として、高いレベルで最適化されている | 8. 無理のない自然体の行動でヘマしたときは、まあそれ以上できないことだしなと諦める。 |
9. 単なる成功ではなく、成功の質にこだわる | 9. 単なる成功ではなく、成功を支えてくれた人にこだわる。 |
10. 気の向くまま自然に行動しているが、結果として効率のよい自己投資になっている | 10. 気の向くまま自然に行動できたらいいなと思いつつ、たまに温泉にふけることにする。 |
11. 使命に縛られずに、その時々で、最も意味のあることを成し遂げようとする | 11. やるべきことは右から左へと淡々とこなす。 |
12. そもそもの目的を問い直し、「出来る方法を考える」必要自体を無くしてしまう方法を考える | 12. 自分に振られた書き割り以上のことはしない。 |
13. 大木の枝のように広がる、無数に分岐するシナリオが絡み合う森が、脳の中でダイナミックに組み変わりながら蠢いている | 13. 大木の根のように広がる、無数に分岐する無意識が潜む大地が、人との関わりでダイナミックに組み変わりながら蠢いている |