愚鈍なる人生の懊悩

 inspired by 愚鈍なる人生の安逸 - Chikirinの日記
 
 “間違った感覚”を持たされた人というのは人生がつらい。特に若い時はそう。特に普通の感覚器官がうまく制御でいないと世の中や霊界がうるさかったり、ぎらぎらしたり、臭かったりする。何気ない他人の言葉や表情の中に別の星の生命体を見た気になる。そして一人でこの世界に取り残されたする、でしょ。ですよね。
 なんだけど、そんな人が年齢を重ねても内面は全然変わらない。この世の人々は幸せそうだったり、苦しそうだったり、いろいろ見えるけど、本当は何を感じているのか自分にはよくわからない。
 年をとると、人間種を含め、他生物とのほどよい距離感のとり方とか、好ましい餌はなにかとか、適切な欲望表現とか、まあそれなりに学習できる。でも、どうもすべてに偽物感覚があるし、ときたま、ここはどこなんだ、オレはなんでこんなところに存在しているのかと気がついて呆然とする。
 それでも他人からは愚鈍に見えるし、爺とか言われる。それはとても幸せなことです。
 そんじゃーね。