twitterでだら書きしてたんだけどこの手の話題は日記向きだね

 つうことで。
 先日から、はてな村界隈で10大小説とか流行っていて。でも、僕は 10 大小説っていうリストを作りたくないんだよね。なぜかよくわかんないけど。筆頭にカラマーゾフが入るのはしかたないけどあれこそどう読んでいいか巨大な謎だし。とても、パーソナルにしか読めない。というか、キリストとの出会いみたいなすげー問題が根にあって、ちょっと、そう身近の他人と共有できそうにないというか。
 自分がこの小説が好きだ 10 個というなら別にどってことないような気がする。意外と、時代劇とか好きな自分が可笑しい。その手の話は、極東ブログのプロフのとこにちょこっとあるのと、「 ひとごろし (新潮文庫): 本: 山本 周五郎」とかね。
 若いときはっていうか、はてなに日記を書いてからも、「 ガラス玉演戯: 本: ヘルマン ヘッセ,Hermann Hesse,高橋 健二」はすばらしいみたいに書いてしまうんだけど、あれ、読める人はごく限られていると思う。ちなみに、リンク先のすげー高いや。
 10大小説で、モームはこうみたいな話も見かけたけど、僕はモームが好きでというか、小説より、エッセイのほう、つまり、 Summing up とか Wirter's note とか。アマゾンみると、古書であるか。「 要約すると: 本: サマセット・モーム,中村 能三,William Somerset Maugham」それと「 サマセット・モーム全集〈第26巻〉作家の手帖 (1955年): 本」
 で、この2冊読むと、なぜモームが10大小説っていうか、小説が気になっていたか背景がわかると思うんだけど、「10大小説」ってなるとそれだけで一人歩きする。べつにそれはそれでいいんだけど。
 結局、好きな小説みたくなる。小説っていうのは、だからというか、大小説じゃなくて、小さい小説がいいかなと。でそういう小説といえば、デビット・ゾペティの「「 アレグリア: 本: デビット ゾペティ,David Zoppetti」」とかけっこう好きだな。ああいう小説が書けたらなとも思う。でも、ほとんど受けないみたい。
 田辺聖子の「「 ジョゼと虎と魚たち (角川文庫): 本: 田辺 聖子」」もいいなと思っていたら、映画化。映画のほうもよかったっていうか、最後のシーンで大泣きしちゃいましたよ。 ...

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ジョゼと虎と魚たち(通常版): DVD: 妻夫木聡,池脇千鶴,上野樹里,新井浩文,新屋英子,犬童一心,田辺聖子,渡辺あや
 ま、この手のことは、この歳こいてオッサンがいうことじゃないけど。
 ただ、なんつうか、生きてみて、なんでこんなにせつないことがいっぱい、でもないか、ま、いくつかあって、そういうせつないことがなければ、幸せじゃーん、とは思えない。不幸とかにもいいことがあるっていうのじゃなくて、なんつうか、そうとも言えない、微妙なささいな人生の味わいっていうのがあって、そういう些細なちくりと小さい小説っていうのは好きですね。
 ま、そんな感じっす。