味覚の天才みたいのはどういう分布になっているのだろうか

 確率みたいなものか。
 家系というか遺伝はありそうだが、それもけっこうばらつきが実際にはあるみたいだ。
 嗅覚には関係する。
 文化・歴史背景もあるにはあるが、というか、中華料理とか基本の調理法は伝統としてあるし、味についてもあるにはあるが、どうも、なんというかそういうのを度外視した天才が輩出しているっぽい。フランス料理はよくわからん。天才がうまく生かせないのかも。
 和食は微妙。ある程度の技術がないとできない料理というのもあるが、が、というのはあの変な料理研究家のおばちゃんたちけっこう味覚がすごかったりする。ああいうのを自然にすくい上げて日本食を変えていく日本という文化のパワーというのはなんなのだろう。道場六三郎だってお総菜屋さんだし(とまで言うのもなんだが)。
 中国料理にある、なんかあの黴感の味覚は私にはわからないではない。日本料理にある青臭い苦みの感じは大好きだ。魚料理も好きだがある種の海鮮は私は受け付けない。海老・蟹はどっちかというと私は嫌いだ。魚醤系もどっちかというと苦手だ。西洋料理の血の香りと味はわかるがうけつけない。内臓系はさすがに食えなくなった。遊牧民の料理の羊・山羊臭いのは私はけっこう好きだ。
 アンチョビもどちらかというと苦手だが、先日クリームソースにアンチョビを効かせて絶妙なのがあった。あれにはまいったな。クラムチャウダーも絶品には微妙なクリームと海鮮のハーモニーがある。
 日本料理については、味噌がなぁ、ほとんどいかれているとしか思えない。料理人はどう思っているのだろう。まあ、私も味噌は諦めた。まともな味は高過ぎる。