というわけでパキスタンがやばくなってまいりました
⇒asahi.com:パキスタンで非常事態宣言 大統領、任期延長画策か - 国際
今回の動きは、判決を封じて11月15日に迫っている任期の暫定的な延長を狙った可能性が高い。
これはですね。
⇒極東ブログ: ブット帰国後のパキスタン情勢メモ
冒頭にも書いたが現在情勢の判断で重要なのは、最高裁の動向になる。というのも6日に実施されたほとんどフェイクともいえる大統領選に対して、最高裁が無効の審判を下す可能性がある。パキスタンの憲法では軍の最高実力者の地位である陸軍参謀長の肩書を持ちながら大統領選挙に立候補することはできないとされているからだ。ただし、この点については議会での承認の経緯もあることや、最高裁が強く反発するなら、選挙自体の実施を認めなかっただろうから、違憲判決がでる可能性は少ないと見られている。また、ムシャラフも表向きは軍を引く形を取る可能性もある。
とはいえ、法というのは政治とは別の論理で動く可能性もあるし、あるいはその逆に現在のパキスタンの内政の動向を反映するかもしれない。端的に言えば、ムシャラフもブットも広く支持されないという流れになるかもしれない。
まあ、予想外にというらい内政が荒れてしまったというのはあるかもしれない。
どうなるか。どうにもならないくらいこじれている。
今日の大手紙社説
米利下げ問題を朝日・読売がごく普通に扱っているが、この流れが以前からあったわけではなく、大手紙でも社説っていうのは臆病に書いているものだなという感じがする。というか、経済を読むのは難しいものだ。
毎日は税制の話題のように見せかけているというかそう読んで別にいいのだが、米利下げの空気をまったくスルーという硬直ガクブル感が愉快。社説の読み比べの醍醐味みたいな。
驚いたのは産経だ。昨日各紙ともに大連立社説ですべってやっぱここは静観でしたかまじい空気にどーんと正論を出してきた。しかも、勘が悪くない。
日経はけっこうどうでもいい話でお茶を濁しているものの、まあ、鳩山邦夫のくさしはありでしょう。
ごちゃごちゃ言ったけど、各社説子の顔が見えるような感じがして面白かった。エンタかよ。
ま、でも、パキスタン問題とかきちんと書くべきなんだけど。
日経春秋 春秋(11/4)
世間のコラムを書く人は世間を歩きなさいなとまた爺めいた小言でも書くかな。
「高くても健康にいい」ものを集めたコンビニの社長が「若い男性でも最近は小食だから」と力説したのはわずか1年前。医療費抑制を狙う官製キャンペーンのにおいもする“メタボリック撲滅運動”に、消費者が「そんなの関係ない」と反旗を翻し始めたのか……。今年の食のヒットの数々をトレンド分析の専門家はどう読み解くだろう。
それはだね、711の「ミルクたっぷり とろりんシュー」の動向を見ればわかるよ。ってか、専門家はみんな知っている。
⇒極東ブログ: [書評]セブン-イレブンおでん部会(吉岡秀子)
日経社説 資質問われる失言連発の法相
閣僚失言バッシングにはちょっと引いてしばらく静観していたんだけど、鳩山邦夫はマジだめだわ。福田のことだからマジ使えねぇなこのバカと思っているだろう。というわけで、すこしは、機械でいう「遊び」かな。
日経社説 改革の停滞映す競争力順位の低下
大丈夫、ドイツが沈没してEUが沈むから、いや、もちろん、放言。
ってか、ユーロどうなるのか。どっかでずどんと来るまえに、逃げが見えるか。
産経社説 大連立論 まず国益ありきが前提 民主党は成熟政党に脱皮を
一瞬、え?と思った。すでにこの話題、各紙昨日すべりまくって、まじかったか、もうタブーだよな空気になったかと思ったら、産経がドーンと。
で、読むに冒頭、おや、書生論。
長年、政権交代の必要性を訴えていたことを考えれば、党首会談に応じることがあるとしても、連立論を検討すること自体に違和感がある。7月の参院選で、民主党に第一党の地位を与えた民意と矛盾する行為だと受け止められることは、小沢氏自身がもっともわかっているはずだ。
かと思いきや。
詳細は発表されていないが、党首会談では自衛隊の海外派遣のあり方を普遍的に定める恒久法に関し、首相と小沢氏との間で大きな歩み寄りが生じた可能性がある。
なかなか産経の執筆子わかっていらっしゃる。
昨日私も⇒極東ブログ: 自民党・民主党の大連立? はあ?
で、どの程度読まれたかわからないけど。あまり舞台裏的なオチは下品なんだが。
という以前に小沢はどう考えているのだろうか。わかるといえばわかる。わからないといえばわからない。ただ、考えの道筋はそれほど難しくない。単純な算数だからだ。
としていちおうの考えのスジはつけたけど。
ちと小沢の動きが変だよという含みを残した。それは。
現実的に見れば小沢民主党代表は福田総理・自民党代表の提案を受けたので、持ち帰って党で検討するというだけのべたな手順だろう。ただ、他にもお土産はありそうだが。
なんかお土産があったのだろう。というか、そのお土産こそが福田会談の突破で、読売だの増税派はこの機に乗じた悪のり……ただマジな部分はありそうだ、お前ら政治が好きだよな、みたいな。
で、問題は、米国なんだよ。放言だとか言うまでもなく、日本は米国の属国だよ。湾岸戦争のときの苦渋を一番なめた小沢を米国が忘れるわけないし、それに日本のマスメディアが小沢を叩きまくってもう再起不能というときでも北京は小沢をしっかり握っていた。
自民党の当面の問題は対米同盟の問題で、単純に言えば米国から見て自民党に政権運営能力があるのか疑問符が付いた。ただし米国としても日本をそこに追い込んだ負い目のようなものと、また次期は民主党政権で日本パッシング(無視)してもいいかもみたいな流れもある。
そういう流れがもある。
とま、ちょっと持説に引っ張りすぎたけど。
ま、産経もそのあたりのことがわかっていそうなので、頑張って後続を書いてくださいな。
私? ま、適当に。
毎日社説 社説:社会保障と税 国民が希望を持てる制度に
放言も下品なんだが、この社説まじめくさって書いているように見えていて、錯乱というべきなんじゃないか。朝日も読売も米国利下げしかたねえ空気のなかで、これまでの毎日ぶいぶいが通じなくなって、ちと錯乱してみましたみたいな風情。
ま、個々の議論は錯乱しているというわけでもなく、そういう考えもありというのはある。
基礎年金の全額税方式に関して、経済界は社会保険料の企業負担がなくなり、経済活性化につながると評価している。これはおかしい。仮に全額税方式を導入するのであれば、所得比例部分の企業負担割合を増やすなどして、負担の公平化を図る必要がある。消費税引き上げとなれば国民は負担増を受け入れることになるからだ。
このあたりは正論といえば正論なんだが、じゃ、毎日さんは消費税引き上げ反対なの?というとぼんやり。
いろいろ悪口は私も書いているけどいちおう新聞社説を書く人なら、離れですき焼きを知らないわけでもないが、あまりこの問題は新聞では見かけない。放言で言っちゃうと、新聞社っていうのは官僚とつながっているからな。
読売社説 米利下げ インフレ抑止の重要性も増した
話の展開は朝日とは違うけど、内容レベルはほぼ同じ。ま、妥当なところでつまらない。
でも。
心配なのは、賃金の伸びが相変わらず鈍い点だ。収入が増えない中で身近な商品の値上げが続き、「もっと物価が上がりそうだ」という見方が強まれば、消費が冷え込む。
これは逆では、普通。
朝日社説 米国の利下げ―手詰まり感が強まった
特にどってことない社説なんだが、というか、こんなレベルなんでしょうかね、大新聞でも。お笑いになっていだけで穏当というのか。いやこれでも朝日は他紙よりましというか。
打つ手がなくなっているのは日本の金融当局も同じで、利上げできない状態が続いている。景気が減速する前に超低金利の状態から脱しておこうという日本銀行の方針は、サブプライム問題が引き起こした世界的な金融不安のなかで、阻まれている。さらに、日本の利上げがドルの急落を誘う危険も出てきた。
米国は景気後退とインフレ、日本は金利の正常化と円高・ドル安。それぞれが相反する二つの課題をにらみながら、難しい経済運営を迫られている。
のんびり床屋談義と。
FRBの声明も「成長鈍化のリスクとインフレのリスクは、ほぼ同じ」として、これ以上の利下げには慎重な姿勢を示した。
総じてみると僧正がドジってことはないがそれほど切れる感じはないか。
快晴
天気図を見るとありがちな秋という感じ。数日こんなさわやかな日になるか。桜紅葉もだいぶ色づいてきた。散策とかしたいのだが、諸処野暮用多し。