はづかしきもの 色このむ男の心の内…

 これ⇒春秋(5/11)
 全体はただの支離滅裂だが、気になったのはここ。

「はづかしきもの 色このむ男の心の内」。『枕草子』で清少納言はそういっている。込み入った空間で見ず知らずの男女が共に過ごすのは一筋縄では行かない。満員の通勤電車の中で作法を誤れば痴漢の冤罪(えんざい)を着せられる時代である。

 ちなみに原典はこう続く。

 はづかしきもの 色好む男の心の内。いざとき夜居の僧。みそか盗人の、さるべきものの隈々にゐて見るらむをば、誰かは知る。くらきまぎれに、ふところに物などひき入るる人もあらむかし。そはしもおなじ心に、をかしとや思ふらむ。
 夜居の僧は、いとはづかしきものなり。わかき人々集まりゐて、人の上をいひわらひ、そしりにくみもするを、つくづくと聞き集むらむ、心のうちはづかし。

 と、夜居の僧に話が振れ、そして男についてはこう続く。

 男は、うたて思ふさまならず、もどかしう、心づきなきことなどありと見れど、さしむかひたるほどは、うちすかして思はぬことをもいひ頼むるこそ、はづかしきわざなれ。

 つまり、ガゼピアの泉「嘘つき」ということではないか。
追記
 泉、じゃねーよ、沼、というツッコミが、あり。