日経社説 マグロ、資源回復にがまんも必要

 この話題、もうどうでもいいや(話題のフレームとしてはどうでもいいということ)なのだが、「消費でみると日本は実に世界の4分の一を占める」とかいう議論がよくわからない。市場調達している限り問題はなにもないと思うのだが、こういうのって経済学の人ってなんにも突かないのだろうか。わかんね。

毎日社説 マグロの保存 持続可能な漁を訴え続けよう

 なんか偽物の社説を読んだような変な感じ。ディテールが間違っているわけではないのだが。
 ふと思い出したのだが、世界の魚の消費の少なからぬ量が肥料ではなかったかな。そういうのをきちんと議論したのを見たことないが。肥料の魚とはいえ、生態系のバランスがある。あと、鯨が増えるのは生態系のバランスを崩しているっぽいが、よくわからん。

読売社説 [民主党基本政策]「これで現実に対応できるか」

 原案は、国連平和活動について「主権国家自衛権行使とは性格を異にする」とし、国連憲章42条に基づく軍事行動も含めて「積極的に参加」するとした。
 小沢氏の国連中心主義の考え方を示したものだろう。だが、国連活動に参加する部隊は、自衛隊なのか、小沢氏の持論である自衛隊とは別組織の「国連待機部隊」なのか、それも明らかではない。

 ありがちな自民党的なイヤミなのだが、それでも朝日とは違って小沢をちゃんと追っているだけまし。ただ、わざとらなのは、「国連待機部隊」に決まっておろうが。
 ⇒極東ブログ: 日本はいまだ国連の「敵」である

朝日社説 学費返還 物足りない判決だ

 むっとくる。なんでこんな薄っぺらなことしか言えないのだろう。というか、なんで馬鹿みたいな正義があると群がったようなことを言うのだろう。
 今回の最高裁判決は消費者契約法が問題なのであって、大学がというのは法理かすると二次的。もっともそちらが社会的な問題というのもわかるが、この問題が実際に適用されるのは10%くらいではないだろうか。
 ちょっと放言する。大学入試のカネ返せとかいうのは貧乏人である。金持ちはこんなのリスクの上でやって階級を維持している。カネを返させようとしてもこの構造は変わらない、というのは返却されるカネは支配階級には屁だ。彼らはこの上にどかんと寄付金をする。こんな入試のカネが問題になるような大学すら無意味なのだ。そういう階級が存在することを朝日は知っている。というか朝日はそれに近い位置にいる。なのにそこを書かない。

朝日社説 民主党の政策 説得力のある対立軸を

 自分の体調のせいかもしれないが、この社説はちょっとイヤなものを感じた。

 日本が行使できる自衛権の範囲とはどこまでなのか、専守防衛の原則から判断する。そんな趣旨のようだ。
 また、国連の平和活動について「主権国家自衛権行使とは性格が異なる」とし、軍事的なものも含めて積極的に参加するとうたった。
 冷戦終結や新たな軍事技術の登場などで、安全保障の環境は大きく変わった。国連の活動も多国籍軍型が増えるなどかつてとは違ってきた。そんな中で日本はどんな行動をとるのがふさわしいのか、政策を改めて整理すべき時期にきているのは私たちも同感だ。

 この構想は小沢が十年一律で語っていたことで、それをなにか最近の議論のように読むのはいったいどういう了見なのだろう。そして、今どうすべきかより、湾岸戦争から今まで日本はどうであったか、もっと踏み込めば、湾岸戦争のときの小沢をどう朝日は評価するか。小沢は変わっていないのだということを適当にネグってしまっては困る。
 あと、民主党の政策というとき、いかにも話題といった部分ではなく、農政などどうなのかというきちんとした問題提起をしてほしい。というか、朝日の社説がブログの放言レベルになっている。

偉いぞ、ムネオ

 ⇒鈴木宗男ランド ブログ by宗援会 宗男日記から

 安倍内閣がスタートし、今回の復党劇を見て感じる事だが、党の役職に就いている人が、また閣僚でも、自分中心の発言をする例が多い。核議論しかりである。小泉政権の時は、党役員も閣僚も借りてきた猫宜しく、総理総裁に面と向かってものを言う人は皆無だったと言っていいだろう。小泉首相の、何をするかわからない怖さを感じていたからだろう。安倍総理になって好き勝手言うのは、安倍総理の政治キャリアの浅さ(当選5回、議員歴13年)、経験不足を軽く見ているのではないか。
 経験が足りないというなら、余計な事を言わず、総理総裁をしっかり支えるのが先輩議員の役割であり、要職に就いている者の責任である。

 まったくな。

すごくわかりやすい

 ⇒本石町日記 : ヘッジファンド幹部がこぼしたこと=共産主義ですか?
 一般論だけど、日本ってちょっと外からみるとすごくわかりやすい。なのになぜそういう機能をしているのか中にはいるとすごくわかりにくい。
 ま、どうでもいいけど、日本の経済は内部に閉じてないわけなので、わかりやすいのはなんであれ吉か。

うーむ、米国は、見方によると民主党のほうが保守主義なんだけど

 ⇒中岡望の目からウロコのアメリカ » 米中間選挙結果の詳細分析:今後のアメリカの政治はどう変わるのか?
 自分もまだブログに書いてないというかなんとなく書きそびれていたけど、今回の中間選挙って、イラクはというか米兵死者は大きな争点の一つではあるのだけど、具体的には、共和党スキャンダルとグローバリズムの弊害とされる工場労働者の問題なんだよね。
 まあ、それは保守とは違うともいえるけど、それをいうなら……。
 特に工場労働者みたいな層をどうするのかというが問われないといかんと思うのだが。

歳を取ると人を人の子と見るようになるっぽい

 連想で⇒green - 年齢
 私は来年50歳になる。
 心はあまり歳を取らない、じゃなくて取れないというのがある話は以前した。
 では心は若いかというとこれは微妙。心が若さと同定しているのは私の若い時代と私のある劇場的ななにかであって、つまり、若さとそのもの(身体性)とか昔の時代の若さであって、それは今の時代の若さからすると古いなにか。
 ただ、さすがに、自分の言動が年寄りめいてきたなというのある。
 言葉では、というか、言葉の裏で動かす感性は、たぶん私には私の若さがあるのだろうが、今の若さではないので、そこはどうごまかしてもムリがある。finalvent、爺、はまさにそうだろう。ただ、自覚的な部分もあるから、そこは多少見せかけを替えることはできるかもしれないが、そうするメリットがない←という発想が爺めいている。
 で、と。
 22歳くらいのころなんかの間違いをしてたら子供がいたかもしれないとすると、その子はもう27歳にもなる。というか、その時の自分の歳を超えている。この幻想はなんどもつきまとうのだが(幸い幻想で済む)、そういう思いのなかから、人が人の子に見える(聖書でいう「人の子」ではない)。
 ああ、人は人の子供なんだな、と。
 まだ若い親たちが人生と世界に立ちすくみながらそだてた赤ちゃんなんだな、ひとりひとりが、と思う。
 年功序列がわるくないのは、そういう年寄りを人の社会の上に据えないとだめなんだな、と。
 若さの愚かしさは許せるというか、愚かしさに右往左往できるのも若さであって、歳を取ると愚かさはただの愚かさでしかない。

無意識はバグを知っている

 ⇒Geekなぺーじ:バグを指摘されたプログラマの返答ベスト20
 ⇒はてなブックマーク - Geekなぺーじ:バグを指摘されたプログラマの返答ベスト20
 私はプログラマに向かないなと思うのは、睡眠中にデバッグしていること。
 どうやら、無意識はバグを知っているらしい。
 バグが見つかると、そうだったよねと、思い出す。
 でも、見つかったのはよい。
 無意識のなかであれが動くわけないのになというのが最悪。でも、自分がコーディングした部分じゃないとか思うのだけど。

久しぶりに聞くEric Allmanのこと

 ⇒sendmailの開発者が語るメール25年の歴史、「メールを使いすぎ」と警告も
 まあ、sendmailはね、と。
 ところで、マイクロソフトとかが採用しているブラケットの書法というのは、Eric Allmanが最初にやったものなんだけど……とか思い出す。

それって

 ⇒ウノウラボ Unoh Labs: デザインセンスの無い人がwebサイトを作成する際に参考にしているサイト
 阿呆な突っ込みみたいだが。
 「デザインセンスの無い人がwebサイトを作成する際に参考にしているサイト」っていうのは、だ・か・ら、そんなの参考にしちゃだめという意味じゃないの?
 ⇒はてなブックマーク - ウノウラボ Unoh Labs: デザインセンスの無い人がwebサイトを作成する際に参考にしているサイト

ぶくまより ずれた話だが

 ⇒法務だけど理系女子の綴るblog: 女の子が子供を産むために払っている犠牲の一例

独断と偏見で選んだ関連してそうな現在の私の服用薬:パキシル(SSRI)、トウキシャクヤクサン、ソラナックス、頓服でレルパックスとイブクイック。

 トウキシャクヤクサンというのは当帰芍薬散。
 処方は、6味: 沢瀉4.0、芍薬6.0、蒼朮4.5、茯苓4.5、川艸弓3.0、当帰3.0。
 原点は、金匱要略
 ⇒処方名のいわれ21当帰芍薬散

一方、3〜5世紀の『名医別録』は当帰に「中を温め止通する」、1世紀頃の『神農本草経』は芍薬に「止通する」と記す。

さらに葛洪(281-341)の『抱朴子』至理篇に、「当帰・芍薬は絞痛を止める」とある。つまり当帰・芍薬が本方の効果を代表するので、当帰芍薬散の方名が与えられたらしい。

 で、と。
 中将湯だね。
 ⇒『漢方医学新聞』第3号・2面

(局)シャクヤク------2.0g
(局)トウキ----------2.0g
(局)ケイヒ----------1.5g
(局)センキュウ------1.0g
(局)ソウジュツ------1.0g
(局)ブクリョウ------1.0g
(局)ボタンビ--------1.0g
(局)トウヒ----------0.7g
(局)コウブシ--------0.5g
(局)ジオウ----------0.5g
(局)カンゾウ--------0.4g
(局)トウニン--------0.4g
(局)オウレン--------0.2g
(局)ショウキョウ----0.1g
(局)チョウジ--------0.1g
(局)ニンジン--------0.1g

 ま、そゆこと。
 ⇒日中医薬研究会・関西支部: 今月の植物 トウキ(当帰)

 戦前、東京の渋谷から玉川電車に乗って、道玄坂上までくると、特異な芳香がただよってきた。
 これは路線脇の津村順天堂の中将湯工場が放つ薬草の匂いで、筆者の少年時代、母がよく振り出しで飲んでいた婦人薬の実母散や中将湯の主薬である、当帰やのセンキュウの匂いである。
 明治天皇の侍医であった浅田宗伯によれば、「当帰」は閉を通じ気を順調にするので、能く人体の気血を復帰させるからだという。
 また古く中国では、婦人病のために主人に蒸発された婦人が、裏山に自生するこの薬草を服用し続けたところ、健康と美貌を回復し、その噂を聞いてめでた夫が帰ってきた、「夫当に帰る」名薬であるからとも伝えられている。

 「夫当に帰る」、と。
 ところで、この当帰だが、実は米国人女性がよく飲んでいる。
 以下略。
 ああ、まあ、読んどけ⇒「 誰袖草: 本: 中里 恒子」

「美しい日本」にふさわしい日本人になれる別の3点セット

1 教育における家庭の役割を見直す
 「美しい日本」は教育から。そして教育の根幹は家庭にある。家庭での対話、交流を通して基礎的な社会性を身につけるなんてことはどうでもよい。外でつらいことがあっても父親は温かく理解してくれることを知れ。
 そこで、お勧めはこれ。
 これ⇒「 夢酔独言: 本: 勝 小吉」
 
2 わが国の歴史と文化を知る
 「美しい日本」の姿をしっかりと主張していくためには、わが国の戦後の本音を深く理解しておかなければならない。ここは一番、わが国古来の文化の原型を求めて、昭和二十年代のものをひもといてみるのがいいだろう。
 そこで、お勧めはこれ。↓
 

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堕落論: 坂口 安吾
 
3 社会への責任を果たす
 わが国の社会から「公」が失われたといわれて久しい。社会に対する貢献をしようと考えなくなっている。これではいけない。社会から疎外された人にどう向き合って生きるべきか、原点に戻って考えなくてはいけない。
 そこで、お勧めはこれ。
 これ⇒「 レミは生きている: 本: 平野 威馬雄」