久石譲

 が好きだ。プレゼントにもらったピアノ曲をぼんやり聞きながら、やはりこの人は坂本龍一より根がフォルマリズムだなという感じがする。坂本はある程度意図的に情感を出しているしそのアレンジもニューヨーカー好みの洒落た感じもあるが、こういうとなんだが、存在の深みがなにかない。久石のフォルマリズムはまさに存在への意志を感じる。
 一連のジブリもののBGMでも、彼は、どういう情感で作るとか訊かれて、けっこう理論通りに作りますとか言っていた。そうなんだろうと思う。ジブリ関係のは映画らしいリリックがあるが、そのリリックは存在の意志のようなフォルムに統制されている。それは情感を縛るものではなく、情感を存在に向けて越えさせようとするなにかだ。rigorousと言ってもいいのかもしれない。

和田勉氏が2審も敗訴

判決などによると、和田氏は02年11月、大学のゼミで講師をした後の懇親会で学生の言動に怒って「帰る」と言い出し、原告の女性に「君も一緒に来て」と命じてホテルに同行させ、女性を裸にするなどした。

 これは彼自身の話でテレビできいたことがあると思う。これは彼の芸術家としての生き方の問題だと思う。彼はそうして「女」を見つめようとしている。しかたない。裁判が刑を下すなら受けるべきだろう。ま、彼もいい歳だから、このあたりで引退すればいいと思う。

そして自由を感じる

 傲慢かもしれないが、自分が左翼的な思考行動の牽引力から離れてきていることに、なにか壮快な自由を感じる。私はウヨクでもサヨクでもない。そう言っても無意味だし、そう言いたいわけでもない。ただ、こざかしい倫理で自己の正当を探るような、そんなものをすべて蹴散らしてしまいたい。(うんこ飛んできそうな感じもするがな。)

そういえばスーダン問題

 誤解かもしれないし、どうでもいいのだが、スーダン問題をブログで扱う際に、どうもわざとらに極東ブログを避けている一群がありそうだな。わははとでもいいたいが不謹慎か。俺はどうでもいいのだ。俺は俺だ。俺は俺の心情でこの問題に関わっているだけだ。
 そして言うと、俺はなんかセクトっぽい臭いが大嫌いだ。
 スーダン問題は結果さえよければいい。それだけだ。

ブログのムック本に…

 極東ブログのことが書いてあるらしいと聞いて、ちらと書店で見る。れいの日本人人質事件の際、狂言を主張したのが意外だったふうに書いてある。ま、そうかもしれない。
 この件については、ソ連崩壊のようにもっと明白な分水嶺になるかと思ったが、そこまではいかなかった。というか、ソ連崩壊や北鮮による拉致事件といった大きな分水嶺ですら、想定したほどのインパクトを日本人の知識人に与えているふうでもないので、こんなものかもしれない。
 日本人人質事件の真偽は、おそらく政府のからみもあって暗渠化されている。しかし、それが今回のフラン人人質まで関連していそうなのだが、すでに日本人には関心の外か。新潮45で少し掘り下げたルポがあったが、これも意図的に無視されている。勘で言えば、バッシングするとやばいのだろう。
 というわけで、私はいまだに狂言説のままだが、それはそれとして、先のブログのムックを見ても思うのだが、あの時、この問題をそうした歴史と知の分水嶺かもしれないと見た人々が、また、中道やや左的な安寧に落ち着いているように思う。なんてこったね、と思うがしかたないのだろう。
 こうした分水嶺ダルフールの問題にもひいている。中道やや左のみなさんは、結果としてダルフール問題に口を閉ざしている。
 わからないではない。私になにができるかと問えば無力にもなる。しかし、それを言うなら、中道やや左の理念などみな同じようなものだ。
 と書きつつ、私は、いまだに安寧に達しない。達したくもない。

本が好きだった

 そう思う。今でもそうかもしれない。
 本屋にいって本を眺めているのは好きだ。しかし、あまり気になる本はない。なんの資料だかわからないが資料として読む本は少なくない。本の体裁をしているが、あまりそれが本だとは思ってもいない。
 少し前まで、本屋に行けば、よくこれだけくだらない本があるものだと思ったが、今はあまりそうも思わない。日本の大衆が書籍に望むものがこれならそれはそれでいいのではないかと思う。
 読むべき本はまだある。ドストエフスキーなどもこの歳で読み返してみる必要もあるだろう。よくわからない。
 若い頃、環境のせいもあるのか、徹底的といっていいほど聖書を読んだが、それはたぶん自分の精神の基礎にはなっている。信仰とは別だが。
 なんか支離滅裂だな。

自分という意識

 自分という意識は4歳くらいまで遡及できる。そしてコアな自分は思春期だろうか。それから、25歳くらいまでは精神に成長の感じはあった。17歳になるその瞬間を今でもまざまざ覚えている。19歳のとき浪人した新宿の空気を今でもビビッドに覚えている。大学は長かった。
 それから父が死ぬ31歳はついこないだのように思う。ある意味で、自分の精神は25歳くらいで止まった。普通、人というのはそんなものかもしれない。
 もちろん、それとは別に47歳の自分をそれなりに受け止めてはいる。かすかだが、衰えとは違った意味で自分の意識に、25歳のそれとの差異を感じる。また、おそらく死の浸食だろうが、眠りと無意識が自分の精神を広く覆ってきているような感触もある。これがより多くなり、私の精神は自然に解体され死に向かうのかもしれない。

ブログ雑感

 こうしてブログを書いている。以前は、掲示板、フォーラムとかで書いていた。2ちゃん的な世界は違和感があったので参加していない。そのうち、自分は、ロートルだなと思った。かといって、それほど活字的な世界で充足しているわけでもない。MLくらいがいいと思ったが、いろいろあってなかなか発言できなくなってきた(基本的には病気のため)。
 そしてブログを始めて1年を越えた。ブログの世界も変わった。
 私は誰にむけて書いているのだろうと、もちろん、思いとどまる。誰が読んでいるのだろうと気になる。しかし、なにかわからないものが、ただ前へ進めさせる。たぶん、その過程で、本当なら大切な人を振り捨て、幻滅させてきたのだろう。それは、少し、青春時の恋愛に似ていると思う。そしてその類似のように、悔恨に苦しむ。しかし、恋愛と同じように、私は私でしかない。私の精神の醜悪さを含めて私の精神でしかありえない。
 だからなのか、それでもなのか、唾棄されても前に進んでいる。不思議な気はする。いや、正確には前へ向かっているのではないのかもしれないと思う。私が書いていることの多くはすでにできあがった「私」の吐き出しに過ぎない。よく吐き出るものだゴミがとも思う。過去に向かっているのかもしれない。
 私のなかにそれだけ暗いゴミ貯めがあるのだろうが、いや、それは多分に歴史というのがそういうものだろう。47歳まで生きた。よく生きてきたなと思う。
 いろいろあって、死にたいとも思わない。自分がこの世を引き受けているぶんだけ、自分の死は自分の死でもあるまい、とも思う。
 そして、こうして半世紀近く生きた自分は雨空を見上げて、自分が老人となりこの天を仰ぐ日もくるのかと思う。それは、間違いなく祝福だ。神は私に人として生きる経験を強いているのだろう。いや、正確にいえば、「神」は比喩でしかない。

日本にとって「沖縄」とは何か?

40 :名無しかましてよかですか? :04/08/28 16:11 id:LQViTG1I
えーっと、沖縄の方々、あなた方には独自の文化もあるし、日本から独立
したいならしてどうぞ。日本にとって沖縄は大切な島だけど、沖縄のこと
は住み着いている方々のご都合に任せてもらって結構です。経済大国日本
の一翼を担い続けるというならそれも歓迎ですし。

 ちょっと笑える。
 たぶん、本土の人は少なからずそう思っているのではないか。
 それは、沖縄を小さな島に見るからなんだよ。経済水域で地図を塗ってごらんなさいな。沖縄が独立し、もし中国なりと連携したら、日本のシーレーンは止まるんだよ。

43 :名無しかましてよかですか? :04/08/28 19:35 ID:6RndhUdL
基地がなくなったら沖縄の人たちはどうやって暮らしていくんだろ
失業者であふれかえるぞ

 これがビミョー。確か富川教授が以前観光客300万人時代に試算したとき、観光客500万人あれば基地が不要になるとしていた。現状、それに近い。デフレの問題もあるが、ほぼ均衡ラインにはある。が、行政がダメなのだ。沖縄には事実上民間部門がないし、企業も沖縄ローカルでやってられない。特に観光は内地の系列下しているようだ。
 現代に新垣弓太郎級のすごいうちなーんちゅがいたら、沖縄は独立できるかもしれない。観光客を上海などに直結すればいい。その際、ポイントはカジノかと思う。

中国軍 演習を突然中止

台北=佐々木理臣】台湾をにらみ、台湾海峡で実施していた軍事演習を中国軍が突然中止した。台湾の有力紙・中国時報が三十日、台湾軍事筋の情報として伝えた。中止は中国共産党内部での台湾政策などをめぐる路線対立が反映している可能性もある。

憂楽帳:愛国心

 薄茶色に変色したはがきを父から見せられたのは、中学生の時だった。兵隊の絵が描かれた素朴な絵はがきで、「おじさんは今、悪い支那人をやっつけています」と書かれていた。第二次世界大戦で中国に出征した父の叔父から、当時小学生の父に宛てたものだった。「当時はみんな、中国人は悪人だと教えられ、それが正しいと信じていた。怖い話だ」というのが父の述懐だった。

 でも、それいつらはほんとに「悪い支那人」だったかもよ。
 参照⇒通州事件 - Wikipedia
 こいつも⇒あやしい調査団通州へ 5 通州虐殺事件

中国人殴打事件 米国務長官が善処を約束

李肇星外交部長は23日夜、米国のパウエル国務長官と電話会談を行い、スーダンダルフール問題などについて意見交換した。この問題について米国側は、国連代表部を通じて情報交流と協調姿勢を保つと述べた。

 よくわからん。スーダンの裏は中国だしな。

「火の玉見えたか」 米軍ヘリ墜落の管制記録を入手

 午後2時17分ごろ

 【管制】(緊急用周波数の)243を受信した。

 直後 

 【事故機】(自身の呼び出し番号)25

 午後2時17分ごろ

 【管制】(貴機は)滑走路の右側にいる。着陸場所をまもなく指定する。

 午後2時18分ごろ

 【管制】空港の中央部に(着陸)可能

 午後2時19分ごろ

 【管制】航空機と連絡が取れない。(基地の)2マイル南東に墜落した。建物に激突した。

 午後2時21分から22分までの間

 【別のヘリ1】ファイヤーボール(火の玉)が見えるか。

 午後2時22分ごろ

 【県警ヘリ】県警だ。市内に入る。

 【管制】もう一度送信してほしい。

 【県警ヘリ】聞こえるか。

 【管制】目的を言ってほしい。

 午後2時23分ごろ

 【県警ヘリ】県警は普天間に入ることを要請する。事故をチェックする。警察の任務だ。

 【管制】そちらの目的を述べてほしい。

 【県警ヘリ】航空機事故をチェックする。警察行動だ。基地の1マイル南に入る。航空機事故を調べる。この場所で待機する。

 午後2時24分ごろ

 【発信者不明】事故は大学の真後ろだ。

 【別のヘリ2】(中城村津覇上空を示す)ポイント・タンゴにいる。

 【管制】今の航空機は呼び出し番号を言ってほしい。

 【別のヘリ2】CH461機だ。

 午後2時28分ごろ

 【県警ヘリ】那覇空港に戻る。

 午後2時29分から32分の間

 【管制】(ヘリ2に対し)着陸を許可する。滑走路6、風向き80度の方向に10ノット。

 15分という初期報道はミスだな。
 県警ヘリは後から動いたのだな。

「金総書記夫人の高英姫氏、今月13日に死亡」

 消息筋は多数のルートを通じて高英姫氏の死亡を確認したとし、北朝鮮は後継者をめぐる権力暗闘に対する懸念と、金総書記の私生活を徹底して秘密にする慣例に従い、高英姫氏の死を公式発表せず、すでに葬儀も営まれたとした。

 ところで、金正日の次にはれいの金正男が出てくるのだろうな。大方は否定しているが。

国が強くなければまともに国扱いされない

 韓国に国力がつけばこの問題のくだらなさがわかる。
 だいたいが、歴史なんてどこの国でもきちんと掘れば墓穴になる。歴史的真実とは苛酷だ。だから、ある程度折り合いをつける。

劇団四季のソウル進入挫折

文化界が懸念していた日本大衆文化への開放も、堂々と克服し、およそ6年目を迎える現在、日本ではむしろ熱い韓流(アジア地域に広がっている韓国大衆文化への人気)ブームが広がっている。相手は自信を持って扉を開けているのに、われわれだけが「井戸の中のカエル」になるつもりか。そんなことでは、変化の時代に生き残れない。韓国が、外国の文化産業進出を阻止することに夢中になれば、世界中の人々に笑われるようにだろう。

 あはは。

反米・反韓感情では未来はない

政府と国民のみなが真剣になって、冷静に現実を見つめなければならない。これまで反米感情を煽いできた一部市民団体は、無責任な煽動を慎まなければならない。政府も口先だけで「韓米関係に異常はない」と繰り返すのではなく、国民が本当に信じることができる行動を見せるべきだ。このままでは、韓米関係に本当の危機が訪れるかもしれない。

 ああ、そうだよ。

インド、核弾頭搭載可能ミサイルの発射実験実施

PTI通信がインド国防省筋の情報として伝えたところによると、同国は29日、東部沿岸で核弾頭搭載可能な長距離ミサイル「アグニ2」の発射実験を行い、成功した。

 あー。

オリッピックへのテロなし

 というわけで、悪魔の予言は外れました。たいしたことないですね、finalventさん。でも、まずは大吉。
 マジでいうと、テロがないのが不思議に思えるというか、テロ勢力ってなんだ。なに考えているのだ。まずわかることは、闇市のように弱小勢力なのか、存外に。

産経新聞 アテネ五輪閉幕 「家族力」が発揮された 日本選手の活躍を讃えたい

 ひとこと、むかつく。

 アテネ五輪では、総じて国旗・国歌に対する日本選手たちのマナーは良かったように思われる。健全なナショナリズムがこれらの若者たちの心に育(はぐく)まれていることが感じられた。こうした傾向が、スポーツの世界だけではなく、あらゆる分野に、自然に広がっていくことを期待したい。

 これでグレなければ若者じゃないね。

毎日新聞 日露関係 東北アジアが動き出した

 なんか、ばかにつける薬があるなら、つけてあげたい。

 まず、ロシア経済はプーチン大統領登場とともにプラス成長へと転換し、中国、インド、ブラジルと並んで今世紀の経済成長可能性国に挙げられるまでになった。
 おかげで、日露間の貿易も急激に回復し、昨年は輸出87・2%、輸入28・7%の伸びを記録した。しかも、昨年の対ロシア直接投資は日本がキプロスに次いで第2位になったという。
 気がつかない間に日露の経済は動き出していた。数年後には日本が参加するサハリン沖の石油・天然ガスプロジェクトの生産が本格化する。そうなると貿易や投資はさらに増加する。
 また、日本と中国の間で争っていた東シベリアからの石油パイプライン建設計画も、どうやら中国ルートではなく、日本が推進するナホトカ・ルートに決まったようだ。来年の日露首脳会談の目玉となる可能性が強くなってきた。

 その決定のためにユコスを潰したのだよ。そしてそれは対中戦略だよ。それに日本が巻き込まれるのだ。
 なにを手放しで毎日新聞マンセーしていのだか。冒頭の5のつく年のまくら話も醜悪すぎ。

読売新聞 [武器輸出]「防衛大綱に明記すべき新原則」

 これはよくわからない。防弾チョッキまで武器扱いの現状はばかばかしいとしか言えない。しかし、日本は武器輸出に手を染めてはいけない。これはサヨクの問題ではなく、国是である。

 見直し機運が高まっているのは、日米で進めているMDの共同技術開発に支障をきたすからだ。
 政府は、中曽根内閣当時の八三年、米国への武器技術の供与を、武器輸出三原則の例外扱いとした。だが、今後、MDが研究段階から生産段階に移行する時点で、米国に対して技術だけではなく、部品を輸出する必要が生じる。
 三原則の下では、それが不可能だ。米国から欧州諸国などへMDの輸出もできず、日米共同開発の障害ともなる。

 しかも理由はMDだ。ばかにもほどがある。

朝日社説 1億円献金――橋本氏は何をしたのか

 率直にいうと、一億円程度でがたがた言うんじゃねー、という感じがする。橋本を屠っているわけだ。それはなぜかが問題。そんなことは朝日だってわかるだろうに、また勧進帳をやっているのだ。とほほ。

朝日社説 医師免許――更新制を導入すべきだ

 議論がめんどくさいが、これは間違っていると思う。医者というのは魚屋と似たようなものだ。商店街との一員として人生を過ごす。技量に問題があれば、マーケットが排除すればいい。藪医者というのはいていいのだと思う。