ブログ雑感

 こうしてブログを書いている。以前は、掲示板、フォーラムとかで書いていた。2ちゃん的な世界は違和感があったので参加していない。そのうち、自分は、ロートルだなと思った。かといって、それほど活字的な世界で充足しているわけでもない。MLくらいがいいと思ったが、いろいろあってなかなか発言できなくなってきた(基本的には病気のため)。
 そしてブログを始めて1年を越えた。ブログの世界も変わった。
 私は誰にむけて書いているのだろうと、もちろん、思いとどまる。誰が読んでいるのだろうと気になる。しかし、なにかわからないものが、ただ前へ進めさせる。たぶん、その過程で、本当なら大切な人を振り捨て、幻滅させてきたのだろう。それは、少し、青春時の恋愛に似ていると思う。そしてその類似のように、悔恨に苦しむ。しかし、恋愛と同じように、私は私でしかない。私の精神の醜悪さを含めて私の精神でしかありえない。
 だからなのか、それでもなのか、唾棄されても前に進んでいる。不思議な気はする。いや、正確には前へ向かっているのではないのかもしれないと思う。私が書いていることの多くはすでにできあがった「私」の吐き出しに過ぎない。よく吐き出るものだゴミがとも思う。過去に向かっているのかもしれない。
 私のなかにそれだけ暗いゴミ貯めがあるのだろうが、いや、それは多分に歴史というのがそういうものだろう。47歳まで生きた。よく生きてきたなと思う。
 いろいろあって、死にたいとも思わない。自分がこの世を引き受けているぶんだけ、自分の死は自分の死でもあるまい、とも思う。
 そして、こうして半世紀近く生きた自分は雨空を見上げて、自分が老人となりこの天を仰ぐ日もくるのかと思う。それは、間違いなく祝福だ。神は私に人として生きる経験を強いているのだろう。いや、正確にいえば、「神」は比喩でしかない。