1. I The Meaning of Miracles/ Principles of Miracles

 「奇跡」の50の原則。ここはなんども読んでわかる部分とわからない部分がある。この部分だけでワプニックの著作があり、先日注文した。
 Acimで「奇跡」と呼ばれているのは、日常言われている「奇跡」とは異なる。ごく簡単に言えば、知覚(認識)の訂正、ということだ。肉体の目(感覚器官)で知覚し、肉体の意識であるego(つまり「私」という意識)による思考、それらを真なる知識によって是正することを意味している。
 これが具体的に短期に生じるといわゆる奇跡のようなことにはなるのかもしれないが、私にはそういう経験はない。ただ、Acimを通して知覚は変わった気がする。
 あと、これはよくわからないのだけど、プネウマとしての「霊」というのがなんとなく実体的に感じられるようになった。現代的にいうなら自己催眠状態とでもいうのだろう。そういうと特殊な心理のようだが、例えば、誰かを憎悪してたり、羨望してたり、というような感情に支配された思考・認識状態である。これがわかるというのは、かなり奇妙な体験ではあった。

Miracles are habits, and should be involuntary. They should not be under conscious control. Consciously selected miracles can be misguided.
奇跡は習慣であり、意図して起こすものではない。無意識から起きるものである。意識された奇跡は誤りうる。

 こなれてない意訳だが、奇跡がいかに日常的なことであるかは端的に示されている。
 知覚の訂正ということだが、ごく簡単に言えば、嫌悪感の解消としてもよいだろうと思う。