読売社説 チベット対話 もっと早く決断すべきだった : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 この間、中国政府は「五輪直前という時期を利用した計画的な策謀だ」と非難するばかりだった。そもそも武力弾圧には限界がある。中国政府は、もう少し早く対話姿勢を打ち出すべきだった。

 そう話は簡単ではない。
 私はこの問題を実は依然このスキームを念頭において見ている。
 これ⇒極東ブログ: チベット暴動で気になること
 かならずしもこれだというわけではないが、仮にそいうスキームで見るには、むしろ北京側が肉を切らせて骨を断つように微妙にシフトしているかもしれない。というか、このまま愛国心ナショナリズムが暴発すれば、軍側ですら制御できなくなる。すごいチキンゲームをしているというか、愚かだなとは思う。
 ただ。

近く開催されるダライ・ラマ側の代表と中国政府側との対話は、必ずしも楽観できない。

 原則としてチベット支援者が求める結果にはならない。むしろ、ダライ・ラマは暴動を悲しみ、オリンピックを期待しているという言辞を引き出せば最善でしかない。