非モテ男の“優しさ”とは

 「非モテ男の“優しさ”」であるが、結論から言うと前提として「内面の繊細さ」を持ち、「男性と女性の関係の困難さ」と「人に理解されないびみょーな正義感」を自然にこなせる人ということになるだろう。
 モテる男の優しさと言えば直ぐに「男性と女性の関係の優しさ」や「私だけに与えてくれる優しさ」をイメージしがちである。実際、“男性と女性の関係の優しさ”だけが強い人目立つ人は、必ず何か裏があるものだし、女性だけに優しいというのは、モテたいという意識の表れ以外の何ものでもない。その優しさとやらはわざとらしくてとてもじゃないけど実行できないってんだバーロー。
 さらに“私だけに与えてくれる優しさ”は気心が分かり合えているという大きな勘違いだし、特に気のない人からこのような優しさを受けるとかえって引いてしまわワタシとか面と向かって言われてもう傷付くのなんかいやだ。
 と、このように“男性と女性の関係の優しさ”“私だけに与えてくれる優しさ”を意識しなくてもなにかと墓穴を掘って生きているので今更別にどうよである。優しさはべたに自己満だし、損得勘定で行う優しさをお見通しとかいう女性は勝手にしろなのである。
 一番大事なのは “「99人わからなくても1人理解してくれる寂しいこっ恥ずかしい優しさ」”がベースとして身についているかどうか。非モテという人のは、日頃から周囲に目を配り、心に余裕が感じられ、自然に優しい行動ができるわけなんかないので、とやかく言うな、うるさい。
 いくら彼女に優しくあっても、電車で老人に席を譲らない、転んだ小さい子供を気にかけないような男性でなくても、モテるやつはモテているのが現実である。