ちょい悪オヤジ考

 リンクはないが⇒週刊ビジスタニュース(2006.12.06)”成松哲「ちょい不良(ワル)を襲うモテの魔の手とは?」”

さて、ここでひとつの疑問が生まれる。なぜ40代と30代中盤までとでは、それぞ
れ「ちょい不良オヤジ」と「非モテ」という、まったく正反対の存在が目立つよ
うになったのだろう?

40歳前後のオヤジの青春時代は1980年代後半〜1990年代の好景気のまっただ中。
ちょっと家庭が裕福なら「創刊間もない『メンズノンノ』から飛び出してきたよ
うなファッションに身を包み、パパに買ってもらった小型のBMWでミッション系
の大学に通う」なんてライフスタイルを本気で実践できた時代だ。確かにそんな
男はスマートだ。さぞやモテたことだろう。
(中略)
一方、30代中盤以下の青春期は、バブル崩壊後。学生時代のアルバイトの時給は
1000円を切り、就職氷河期だから働き口も満足にない。なのに、このシーズンの
ファッション誌には、相も変わらず「彼女のクリスマスプレゼントはハイモード
系のチャームがオススメ」なんて書いていやがった。「ただでさえカネがない上
に、ヤれる保証もないのに、女になんぞ入れ込んでられるか!」とばかりに非モ
テ宣言するのもムリはないだろう。
 
このようにバブルを境に二極化する「ちょい不良オヤジ」と「非モテ」だが、実
は両者とも「モテ」に苛まれている

 私はそれよりちょい上の世代なので、感性がまた違う。

『LEON』は「ちょい不良オヤジ」に向けて「コムスメどもが背伸びしても届かな
い恋愛経験値を積んだ『艶女』(アデージョ)と恋をせよ」と提案する。
(中略)
口説きたい女は超希少種で、しかも、モテようと頑張れば頑張るほど、周りから
は笑われる。これほど傷つく話もないだろう。

 これについてもちょっと違っていて、中年の女性は恋をしたいというニーズがすごくあるのだろうと思う。そのあたり、コマーシャリズムがツンとするとろくでもないことになりそうだというか、韓流ドラマとかそれかもしれない。