日経社説 自民と民主は成長戦略の具体策で競え: NIKKEI NET(日経ネット)

 民主党政権公約には、成長戦略の項目すらない。同党は「国民の生活が第一。」というキャッチフレーズを掲げ、子ども手当の創設など子育て支援、高速道路無料化、農家への戸別所得補償など、家計への給付などが見えやすい政策を並べた。だが、政権をとったら、日本経済の成長の道筋を全体としてどう描くのかの問いに十分には答えていない。

 民主党にはまったく意識がないんだろうと言ってもいいのではないかな。誰もが再配分率を多くしてほしいと、国に陳情する団体が分散したみたいなものかな。
 今回の選挙だけど、リバタリアンの声はあまり聞かれないような気がするな。

産経社説 【主張】税財政公約 ばらまき競争にはするな - MSN産経ニュース

 バラマキはなんというか銀座の飲み屋のツケみたいに財務省を太らせることになるので、そのあたりは意図的なのかもしれない。

毎日社説 社説:’09衆院選 子育て支援 これが審判を左右する - 毎日jp(毎日新聞)

 財源があいまい、ばらまきとの批判はあるが、現在は児童手当の総給付費が対国内総生産(GDP)比で0・2%に過ぎず、欧州各国より1けた少ない。出産や保育費用などを含めた対GDP比は、イギリス、フランス、スウェーデンが3%前後、日本は0・75%だ。民主党案はようやく各国と同じテーブルで議論ができるという水準なのだ。

 これはそう。問題は2点。これらのモデル国家が小規模国家だということと、なので日本の場合は道州制のようなものがないと奇妙なことになる。もう一点は、この推進に反対しているのは、実は日本社会。本音と建て前がある。実際に子育て支援をしたとき、そのあたりは不定形に荒れてくるだろうとは思う。
 ところで毎日は農政をこのシリーズで扱うだろうか。

読売社説 IMF債発行 ドルの代替にはほど遠い : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 この問題は難しい。とりあえずメモ。

 国際通貨基金IMF)が初めて債券を発行し、資金調達する。加盟国の融資に頼ってきたIMFには新たな一歩だ。
 この債券は、IMFが40年前にドルや金に準ずる通貨を目指して創設したSDR(特別引き出し権)建てである。
 SDRはドル、円などの加重平均で算出される合成通貨だが、ほとんど普及せず、計算単位にとどまっている。SDR金利は約0・3%で、IMF債の利息もこれに基づく低利となる見込みだ。
 そうした事情にもかかわらず、中国が500億ドル、ロシアとブラジルが各100億ドル購入する予定で、インドも検討中だ。
 BRICsがそろって大量購入するのは、SDRの基軸通貨化を期待してのことだろう。

 ここまではそう難しい話でもない。

 しかし、SDRがただちに、ドルに代わる基軸通貨になると考えるのは非現実的だ。ユーロもまだ力不足で、ドルに代わる基軸通貨は見当たらない。ドル体制は当面、揺るがないとみられる

 問題はここで、ユーロでも成功したとは言い難いのに、ということで、読売のこの考えもごく普通なものだ。

朝日社説 アイヌ政策―先住民族と認める法律を : asahi.com(朝日新聞社)

 アイヌの人びとは道外にも住んでいるが、日本全体で一体何人いるのかさえ分かっていない。政府が調査したこともないからだ。
 差別や無関心は、次の世代でも新たな貧困と格差を生む。そんな悪循環は断ち切らなければならない。教育の場でも、アイヌ民族の歴史や現状をきちんと教えてきただろうか、と報告は問いかけている。

 サハリン側とはどうなのだろうか。

 さらに「先住民族との共生は、国の成り立ちにかかわる問題だ」とも指摘した。国民一人ひとりが心に留めるべきことではないだろうか。

 この「国の成り立ち」が日本ではよくわかっていない。率直にいうと、日本書紀はある意味で実際の歴史ではなく、農村中央集権型律令制イデオロギーにすぎず、実際の日本史はそういうものではなかった。そのなかで、「アイヌ」がどういう意味を持っていたのか、私はわからないというか、「わかる」方法論がわからない。この状態では転倒された、天皇制と同型になるようにも思うが、右派左派&国民の無関心、それぞれご納得ならそれはそれでいいだろう。
 先住民というとき一つの原型としてヤマノミみたいのがあるが、あれが民族保護とも言い難いようには思う。まあ、実際のところマイノリティに対するアファーマティブ・アクションということなのではないか。
 こういう問題で難しいのは、実際の少数民族というのは、近代化がその旧態依然たる桎梏を解き放つ側面もあり、そのあたりの政治意識はたいていの場合、「帝国化」というか「国民化」に吸収されてしまう面があるからだ。そのなかでもあえてがんばるという悲劇性を負った人もいるが(その転倒のほうも少なくない)、が、たいていはそこで、こっそりと少数民族性を捨てて近代化を選択する。こうした問題は、沖縄の隠された近代史のなかにいろいろあった。

 一時期異常気象といえば温暖化と言われていたが多少そうした短絡もなくなったようだが、先日のNHKではちょっとそういう話を加えていた。今年は北の高気圧が弱いのだが、温暖化でそうなるメカニズムがあるのだろうか。夢は覚えていない。無意識が荒れているというほどではないが、なにかうごめているというか疲労している。つばさの物語は、ああ、これは翼=天使、の物語なのかとは思った。意外とテーマは、中年の恋愛というか恋愛の帰結みたいなものなのだろう。視聴率は高くないらしいし、団塊世代をレンジにしてはいるのだろうが、この心情は団塊世代に伝わるだろうか。また私より下の世代だとそれはそれで伝わりづらい微妙なテーマだ。NHKよくやるなと思う(褒めますよ、がんばれ)。

そういえば「300自治体」論だが

 私は小沢のこれをよいと思っていた。が、この点は考えを変えつつある。理由は、国民というか市民、というか高齢化する老人の市民が国家に求める依存が高まるなか、「300自治体」では、ざっくり現状の47都道府県を6分割するにするようなイメージでは(実際にはそうではないが)応えられないだろうということだ。医療をケースにするとわかりやすいだろう。
 一部の国民は北欧型を求めているのだから、それを実施する州規模がよいのではないか。
 あと、「300自治体」にすると、上の件も合わせて、共産党が伸びるだろう。それでいいじゃないかという議論もあるが、共産党は国家志向があり、その時点では共同党を国家のツール化する懸念がある。
 まあ、こうした議論、どう地方自治にするかは放置しておくと、たぶん、東京がぷくぷくと巨大化し、日本国のなかの国家になるだろう。実際すでにそうなってもいるが。

例の政党について

 特になんも思わない。わからないというのが率直なところ。書店に行くと有名書店でもどっと積んであるのだが、信者さんが買うからだろうか。戦後のニューソート系のアレを連想しはするが。
 彼とはまるで面識はないが、一つ年上で、ある意味でべたに同世代人なので、その部分から暗黙にわかる部分はある。まあ、しらけ世代の反転なんじゃないかな。
 昔一冊だけ角川文庫になっている本を読んだことがある。恋愛のアドバイスとかで、身の程に夢をもつべきだみたいな説教があって、ほぉと思った。記憶違いかもしれない。
 今ではどうなのかさっぱり知らないが、高橋信次というちょっと変わったといっていいのかな、信州人なんだが、宗教家がいて、私の青春時代の知人がはまっていたので、いろいろ聞かされたので少し知っている。先のアレ系じゃないかとは思うが系譜は知らない。著書も読んだことはないが、仏陀の転生がイエスキリストとかいう面白系なので、まいった。たしか、早世で、とウィキペディアに載ってら、48歳で死んだのか。ほぉ、今の俺より若いのか。で、たしか跡目相続というかいろいろ分派があって、知人も東奔西走していたっけ。知人は娘さん派についたのだったか。マイケル様だったかな、たしか、娘さんも私と同い年だったか、一つ上、面識は当然ないが、つまり、「彼」とも同じ年代なわけだ。いや、なんだか、こっ恥ずかしい世代だよな、というか、なんたらかんたら言っても、私なんかもその部類に見られてもしかたないようなメンタリティとか言われても返す言葉もないが(というか返して無駄だなので、void)。
 彼とマイケルさんは面識でもあるのではないかな。知らんが。
 というか、なんだか、遠い昔の話だな。
 私は聖書学とか学んでいたので、宗教のミクスチャーの教義っていうのは受け入れないんですよ。その割に道元とイエスというかパウロが好きだけど、これは趣味みたいなもの。そもそも宗教というのが、嘘みたいに聞こえるかもしれないけど、その範疇としては受けつけない。まあ、これは私が理性的だからじゃなくて、もっとなんか別な精神構造しているからでしょ。

時は流れるというか

 山谷えり子って山谷親平の娘さんというイメージからまるで離れない、というか、関心ないからだろう。というか、政治の文脈で出てくる山谷えり子さんが、ほんとに親平の娘さんのなのかと不思議な感じがしているだけ。