日経春秋 春秋

 夕暮れのひととき、家々に灯がともるころを昔の人は「逢魔(おうま)が時(とき)」と呼んで恐れた。この時分は化け物や妖怪のたぐいがうろつき、悪さをするという言い伝えだ。だから早めに帰ってきなさい、と子どもを戒める意味もあったのだろう。

 間違っているというのではない。私の語感としては、これは易に関連していると思うのだが、手元の資料ではわからなかった。ネットにも情報はなし。

産経社説 【主張】元厚生次官宅襲撃 許されない行政へのテロ - MSN産経ニュース

 政治家や首長へのテロは、過去にも起きているが、官僚やその家族が連続して凶行の標的になった例はない。もし、テロだとすれば行政官が萎縮(いしゅく)して職務などを執行できなくなる恐れもあり、行政機能の崩壊につながりかねない。

 地方レベルだと殺人とまでいかなくても暴力の威嚇は常態だと思うけど。

産経社説 【主張】国籍法改正 不正排除へもっと議論を - MSN産経ニュース

 衆院法務委の採決では、DNA鑑定を念頭に父子関係の科学的確認方法導入の検討や、虚偽届け出への制裁の実効性を高めることを求める付帯決議が行われた。父親による扶養や同居などの実態を考慮すべきだとの指摘もある。

 なんかなぁ。

毎日社説 社説:元厚生次官宅連続襲撃 類例を見ぬ卑劣な犯行 暴力容認の風潮一掃しよう - 毎日jp(毎日新聞)

 長い。あとで読むタグ系。
 石井紘基暗殺にはなんとなくジャーナリズムは触れないのかなとちょっと思った。

朝日社説 麻生首相―景気対策まで先送りか : asahi.com(朝日新聞社):社説

 なんとも不毛なにらみ合いである。いくら会期を延長したところで、実質的に政治は足踏みを続ける。まさに「政治空白」である。
 衆院の解散・総選挙を先送りしたい与党、早期解散を求める民主党。福田前政権以来の綱引きが、麻生政権でもそのまま再現してしまった。

 これは与野党双方の責任だね。そしてそれは民主主義のルールにのっとっているのだから、そういうものだというだけ。

 打開するには、やはり早く総選挙をするしかないのだ。国民の信に支えられた政権をつくらない限り、政治の正常化への道は遠い。

 ここがわからない。国民は与野党ともに信を置いてないというのが世論から見えるところではないか。選挙をすれば混迷が深まるだけだし、その決断はまさに首相に法的に委託されているのだが。
 そして手続き上、選挙をする正統性はないと思うが。

 その意味で、この混乱の責任は首相が負わねばならない。一時は就任直後の解散を決意したようなのに、金融危機や与党に勝算が立たないことなどからずるずると決断を先送りしてきた。

 解散しないと決断したのだから、現下の混乱の責任は首相が負うというのは、まあ、そういえばそうか。でも、それは普通そういうもんじゃねえの以上はないと思うが。

 首相は勇気をもって与党を説得し、堂々と2次補正を出すべきだ。これもずるずる先延ばしでは、ただただ国民の審判を逃げているだけではないか。

 結語がよくわからない。

朝日社説 元次官宅襲撃―社会の敵を許さない : asahi.com(朝日新聞社):社説

 昨日日和った後ろめたさなのか妙にテンション高い。

 その上で気になることがある。事件のあと、インターネット上に「狙われて当然だ」というような書き込みがあった。ごく一部の人だろうが、あまりにも無責任で、背筋が寒くなる。

 そんな話はブロガにまかせておけばよく、社説に書くほどのことじゃない。2ちゃんでも見ない限りそう目立つわけでもないのだから。

 今はけがをした被害者の早い快復を祈るとともに、一刻も早い事件の解決を望む。犯行の連鎖はなんとしても防がなければならないし、厚労省も決してひるんではならない。社会を守るために総力をあげたい。

 結語の文脈がわからない。最後の2文のつながりや主語というか主体もよくわからない。

まちょっと、本のこととか

 ネタ元⇒ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介 - 分裂勘違い君劇場
 儀礼上ネタ本のほうはアフィらないことにしときます。

1 人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ

 分裂君がA.H.マズロー好きなのはわかるので、まあ、かな。たしか、松永さんも好きだったかな。私は、正直に言うと、マズローは偽科学だと思っているのでなんとも。ただ、それをいうならユングフロイトもそうだけど。じゃ、どっちもどっちかというと、以下略な感じ。

2 道徳の系譜 (岩波文庫)

 これは普通に読まなくていいんじゃないかな。日本の伝統とは違うし。

4 ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

 これは普通に読んでおけですね。

5 グローバル経済を動かす愚かな人々

 これもそうかな。ちと古い。

6,7 マンキュー経済学

 ま、テキスト。現実社会へのマンキューの示唆は私的にはクルーグマンよりがち。

8,9 富の未来

 これも読んでおいていいけど、これ、あれね、事実上かみさんの著作。

10 マズローの心理学

 1に同じ。

11 完全なる経営

 10に同じ

12,13 人を動かすと道は開ける

 ここはごく個人的にまるで関心がない。

14 ニーチェ入門 (ちくま新書)

 これはけっこう良書だと思う。たぶん、哲学専攻の人たちは嫌うでしょう。というか、哲学専攻で生き残れる人たちってデリダとか普通に受け入れられる鈍感さがないとね。

15 これがニーチェだ (講談社現代新書)

 これは分裂君の好みかな。私は永井均はわからない。正直にいうと浅薄な感じ。哲学好きな人は竹田にそれを感じるだけろうけど。
 たぶん、竹田青嗣について改めて読むというなら、これだけかな。
 ⇒「 人間的自由の条件―ヘーゲルとポストモダン思想: 竹田 青嗣: 本」

16 はじめての哲学史―強く深く考えるために (有斐閣アルマ)

 微妙かな。一般向けならよいかも。

17 現代思想の冒険 (ちくま学芸文庫)

 これは今の時代で読むとけっこう粗い本かな。逆にその粗いところに面白い視点が生き残っていたりする。
 竹田青嗣については考えてみると著作で取り上げたことはなかったな。
 参考⇒竹田青嗣 - Google 検索 極東ブログ
 竹田については在日問題でもとても重要なことを言っている(あと姉がクリスチャンだったか)のだけど、彼自身その問題を止揚しつくしちゃった。実はこの思想のある意味で徹底性が竹田のすごいところなんだけど。あと、著作集にも収録されてないんじゃないかと思うけど、径書房だったかの冊子で天皇制について語るものがあるんだけど、いわゆる左翼に天皇制なんか問題視することがあほくさみたく軽くいなしていた。あれはすごかった。ちなみに私は竹田に同意するわけじゃないけどね。

18 転校生とブラック・ジャック―独在性をめぐるセミナー (双書・現代の哲学)

 15に同じ。

19 知の構築とその呪縛 (ちくま学芸文庫)

 ここは分裂君と私の考え方がとてもオーバーラップするところ。そして、たぶん、ネットとかで嫌われる要素。
 この本だけど、客観的に見るなら必読とはいえないと思う。この著作がないと大森がこんなに東洋古典読んでいたとは知らなかったなというのはある。ついでにいうと、大森は仏典もよく読んでいた。たぶん、仏教にはなんにもないなと思っていただろうと思う。大森は絶望した紳士なので、身近な人でもあまり心情は語らない。

20 不幸論 (PHP新書)

 これは中島義道では普通レベルかな。

21 「哲学実技」のすすめ―そして誰もいなくなった・・・ (角川oneテーマ21 (C-1))

 これは本当にすごい。特にカントの神髄はここにある。
 あと中島義道についてはこれのほうがお勧めかな。あまり中島義道と考えずにさくさくと難問のエッセンスだけが読める。というか簡単に読めすぎて、私はも何度も読みましたよ。
 ⇒「「私」の秘密―哲学的自我論への誘い (講談社選書メチエ): 中島 義道: Amazon.co.jp: 本」
 読み回数が増えるにつれて、ぞっとするような本。

22 よその子―見放された子どもたちの物語 (トリイ・ヘイデン文庫)

 単純に知らない。

23 <トリイ・へイデン文庫>シーラという子--虐待されたある少女の物語 (ハヤカワ文庫 HB)

22同

24 どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)

 これは、へぇな感じ。
 ジャック・ロンドンは大学生のとき課題図書だった。ああ、難儀。
 普通に文学として面白いと思うけど⇒「 火を熾す (柴田元幸翻訳叢書) (SWITCH LIBRARY 柴田元幸翻訳叢書): ジャック・ロンドン/柴田元幸 訳, 新井敏記: 本」

25 サル学の現在 (上) (文春文庫)

 立花隆さんの科学ものは敬遠

26 政治をするサル―チンパンジーの権力と性 (平凡社ライブラリー)

 知らない。古そうな印象。

27 利己的なサル、他人を思いやるサル―モラルはなぜ生まれたのか

 26同
 
 ざっと見て思ったけど、ぶこめみたいけだど、けっこう偏っているかなという感じはする。それが悪いということではないけど。でも、もうちょっと言うと、偏ったり、あるいはいかにも定番にクセ玉を混ぜる今月の文藝春秋の立花・佐藤の100冊とかも、なんか、年寄り臭い感じがする。
 人生を根底から豊かにする、というとき、私は、大切なのは、愉快だな、楽しいなということだと思う。だから、本も、書かれた内容より、ああ、これって愉快だ、ああ読むってこんなに楽しい、っていう本がよいと思いますね。人によっていろいろ違うでしょうけど。
 これとか面白いよ⇒極東ブログ: [書評]西遊記(斉藤洋・広瀬弦)
 
追記
 ⇒はてなブックマーク - まちょっと、本のこととか - finalventの日記

2008年11月20日 pbh 他人が推薦したものを批判するよりも、別の25冊を推薦してくれた方が読者としてはありがたい。

 実はそういう書籍リストの形態じゃないけど、ほぼ等価の推薦リストはすでにこの日記に書いてあるのですけどね。

2008年11月20日 soylent_green どれか読もうとは思うが、どれ選んでもたぶん1週へたすると一月費やして、そして理解できないというオチが怖い

 このリストだと、たぶん、「4 ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる」かな。他は、率直にいうと私はあまりお勧めしませんよ。

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 wktk

きらいじゃないな

 微妙なアンビバレンツはあるけど。
 ⇒YouTube - Bill Evans - Waltz For Debby

That's not Scott Lafaro.

 ⇒ワルツ・フォー・デビイ - Wikipedia
 くるくまはよく行ったな⇒YouTube - Waltz For Debby
 ややにがて⇒YouTube - Waltz For Debby - Chick Corea & Gary Burton
 ⇒まいふぅりっしゅはぁと 11:01 : 2008-11-20 - 南無の日記
 あらまほしき。