まちょっと、本のこととか

 ネタ元⇒ネットに時間を使いすぎると人生が破壊される。人生を根底から豊かで納得のいくものにしてくれる良書25冊を紹介 - 分裂勘違い君劇場
 儀礼上ネタ本のほうはアフィらないことにしときます。

1 人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ

 分裂君がA.H.マズロー好きなのはわかるので、まあ、かな。たしか、松永さんも好きだったかな。私は、正直に言うと、マズローは偽科学だと思っているのでなんとも。ただ、それをいうならユングフロイトもそうだけど。じゃ、どっちもどっちかというと、以下略な感じ。

2 道徳の系譜 (岩波文庫)

 これは普通に読まなくていいんじゃないかな。日本の伝統とは違うし。

4 ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

 これは普通に読んでおけですね。

5 グローバル経済を動かす愚かな人々

 これもそうかな。ちと古い。

6,7 マンキュー経済学

 ま、テキスト。現実社会へのマンキューの示唆は私的にはクルーグマンよりがち。

8,9 富の未来

 これも読んでおいていいけど、これ、あれね、事実上かみさんの著作。

10 マズローの心理学

 1に同じ。

11 完全なる経営

 10に同じ

12,13 人を動かすと道は開ける

 ここはごく個人的にまるで関心がない。

14 ニーチェ入門 (ちくま新書)

 これはけっこう良書だと思う。たぶん、哲学専攻の人たちは嫌うでしょう。というか、哲学専攻で生き残れる人たちってデリダとか普通に受け入れられる鈍感さがないとね。

15 これがニーチェだ (講談社現代新書)

 これは分裂君の好みかな。私は永井均はわからない。正直にいうと浅薄な感じ。哲学好きな人は竹田にそれを感じるだけろうけど。
 たぶん、竹田青嗣について改めて読むというなら、これだけかな。
 ⇒「 人間的自由の条件―ヘーゲルとポストモダン思想: 竹田 青嗣: 本」

16 はじめての哲学史―強く深く考えるために (有斐閣アルマ)

 微妙かな。一般向けならよいかも。

17 現代思想の冒険 (ちくま学芸文庫)

 これは今の時代で読むとけっこう粗い本かな。逆にその粗いところに面白い視点が生き残っていたりする。
 竹田青嗣については考えてみると著作で取り上げたことはなかったな。
 参考⇒竹田青嗣 - Google 検索 極東ブログ
 竹田については在日問題でもとても重要なことを言っている(あと姉がクリスチャンだったか)のだけど、彼自身その問題を止揚しつくしちゃった。実はこの思想のある意味で徹底性が竹田のすごいところなんだけど。あと、著作集にも収録されてないんじゃないかと思うけど、径書房だったかの冊子で天皇制について語るものがあるんだけど、いわゆる左翼に天皇制なんか問題視することがあほくさみたく軽くいなしていた。あれはすごかった。ちなみに私は竹田に同意するわけじゃないけどね。

18 転校生とブラック・ジャック―独在性をめぐるセミナー (双書・現代の哲学)

 15に同じ。

19 知の構築とその呪縛 (ちくま学芸文庫)

 ここは分裂君と私の考え方がとてもオーバーラップするところ。そして、たぶん、ネットとかで嫌われる要素。
 この本だけど、客観的に見るなら必読とはいえないと思う。この著作がないと大森がこんなに東洋古典読んでいたとは知らなかったなというのはある。ついでにいうと、大森は仏典もよく読んでいた。たぶん、仏教にはなんにもないなと思っていただろうと思う。大森は絶望した紳士なので、身近な人でもあまり心情は語らない。

20 不幸論 (PHP新書)

 これは中島義道では普通レベルかな。

21 「哲学実技」のすすめ―そして誰もいなくなった・・・ (角川oneテーマ21 (C-1))

 これは本当にすごい。特にカントの神髄はここにある。
 あと中島義道についてはこれのほうがお勧めかな。あまり中島義道と考えずにさくさくと難問のエッセンスだけが読める。というか簡単に読めすぎて、私はも何度も読みましたよ。
 ⇒「「私」の秘密―哲学的自我論への誘い (講談社選書メチエ): 中島 義道: Amazon.co.jp: 本」
 読み回数が増えるにつれて、ぞっとするような本。

22 よその子―見放された子どもたちの物語 (トリイ・ヘイデン文庫)

 単純に知らない。

23 <トリイ・へイデン文庫>シーラという子--虐待されたある少女の物語 (ハヤカワ文庫 HB)

22同

24 どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)

 これは、へぇな感じ。
 ジャック・ロンドンは大学生のとき課題図書だった。ああ、難儀。
 普通に文学として面白いと思うけど⇒「 火を熾す (柴田元幸翻訳叢書) (SWITCH LIBRARY 柴田元幸翻訳叢書): ジャック・ロンドン/柴田元幸 訳, 新井敏記: 本」

25 サル学の現在 (上) (文春文庫)

 立花隆さんの科学ものは敬遠

26 政治をするサル―チンパンジーの権力と性 (平凡社ライブラリー)

 知らない。古そうな印象。

27 利己的なサル、他人を思いやるサル―モラルはなぜ生まれたのか

 26同
 
 ざっと見て思ったけど、ぶこめみたいけだど、けっこう偏っているかなという感じはする。それが悪いということではないけど。でも、もうちょっと言うと、偏ったり、あるいはいかにも定番にクセ玉を混ぜる今月の文藝春秋の立花・佐藤の100冊とかも、なんか、年寄り臭い感じがする。
 人生を根底から豊かにする、というとき、私は、大切なのは、愉快だな、楽しいなということだと思う。だから、本も、書かれた内容より、ああ、これって愉快だ、ああ読むってこんなに楽しい、っていう本がよいと思いますね。人によっていろいろ違うでしょうけど。
 これとか面白いよ⇒極東ブログ: [書評]西遊記(斉藤洋・広瀬弦)
 
追記
 ⇒はてなブックマーク - まちょっと、本のこととか - finalventの日記

2008年11月20日 pbh 他人が推薦したものを批判するよりも、別の25冊を推薦してくれた方が読者としてはありがたい。

 実はそういう書籍リストの形態じゃないけど、ほぼ等価の推薦リストはすでにこの日記に書いてあるのですけどね。

2008年11月20日 soylent_green どれか読もうとは思うが、どれ選んでもたぶん1週へたすると一月費やして、そして理解できないというオチが怖い

 このリストだと、たぶん、「4 ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる」かな。他は、率直にいうと私はあまりお勧めしませんよ。