今日の大手紙社説

 土浦の事件が共通的な話題だが事件の仔細をしらないのでなんともいえない。再発する事件ではないように思うし、まいどながら地方でこういう不可解な事件は起こるものだという感じもする。それにしても文化包丁で死者が出るというのは唖然とする。新聞的には警察を責めるがタメの議論にも見える。

日経社説 海外資金の流入減で踊り場迎えた地価

 読売と違ってごく普通の社説になっているが、普通の社説を読んでほっとするのはなんとも変なぐあいだ。

 ここ数年の地価上昇は企業業績の改善を背景とする実需に加えて、不動産ファンドへの資金流入が引っ張ってきた。日本の土地は欧米やアジア諸都市に比べて割安感があるとみる海外投資家がその主役だった。

 全国的にみると、都市再開発が進み、交通基盤が整備された地区では地価は上がっている。その土地の使いやすさや収益性に応じて値段が決まる傾向は今も変わっていないだろう。東京都心部を中心に2ケタの上昇が続いてきただけに、上昇率が鈍ることは当然な面もある。

読売社説 地価公示 忍び寄るサブプライムの影 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 日本の大都市の一部で起きていた前年比40%〜30%上昇という地価のミニバブルに、反転の兆しが見え始めた。

 バブルなんだから潰れることもあるということと、世界的なカネあまりの背景をどうみるかという問題がある。また、すでに「サブプライムの影」という事態ではないと思うが、大衆紙的にはわかりやすさのためかこういう切り口になる。

朝日社説 新銀行東京―与党は知事の言いなりか : asahi.com:朝日新聞社説

 朝日に近い印象はもつものの、与党とは与党なので、そこに都民の意志はある。この社説だとそのプロセスをすっとばしている感じはあるのは、石原バッシングが先行するように見えるからだろう。問題はたぶん経営見通しだろう。

朝日社説 8人殺傷事件―なぜ防げなかったのか : asahi.com:朝日新聞社説

 NHKのラジオではテレビゲームとの関連を言っていた。
 事件があるのだから誰かを責めなくてならないというのも社説の成り立ち上しかたがないのだろうが。

こうした点も合わせて、捜査の方針や情報提供の仕方のどこに問題があったのか、茨城県警にはしっかり検証してもらいたい。今回の事件からくむべき教訓はたくさんあるはずだ。

 そういう問題ではないだろう。もちろん、ゲームを責めてもとは思う。
 いずれにせよこの事件の仔細を私は知らないのでなんとも言えないのだが、30年以上も昔になるが見た土浦の町を思い出す。
 
追記
 ゲーム話が出てきた⇒asahi.com:新作ゲーム所持、三浦さん殺害後に購入か 金川容疑者 - 社会

直接日本の消費者には関係ないけど

 ⇒Wal-Mart milk to be hormone-free - Forbes.com

BENTONVILLE, Ark. (AP) - Retailer Wal-Mart Stores Inc. said Friday its Great Value private-label milk brand is now being produced with cows that have not been treated with artificial growth hormones.

 日本は普通に大丈夫なんだけど。

チベットの争乱その後

 ⇒BBC NEWS | Asia-Pacific | Tibetan riots continue in China

Protests are continuing in the Tibetan-populated areas of China, with state-run media saying one policeman was killed in the latest riot.

 広がりを見せている。まあ、チベットというのは歴史的にはかなり広いから。
 BBCも、riotと言っているなと思った。それほど色合いの強くない言葉かもしれない。

自分が変わることにどう自分が気が付くか

 ⇒教えて終風先生!ブログを書き続けることで変わる身体と精神 - kazgeo::10%ダイエット

いま,自分自身のものの考え方や自分を取り巻くアレやコレやのとらえ方がずいぶんと変わったことに気づくし,今更ながらに驚く。こだわっていたことやこれだけは譲れないなんて思っていたことが,簡単に土俵を割ってしまっていたりする。

 うまく言えないのだけど。
 自分探しや自己啓発系の人というのがいて、「自分は変わる」「自分は変わった」とかいうのだけど、傍から見ていると、苺大福好きがイチゴミルフィーユ好きに変わったみたいな、で、というのが多い。そして、この人たちの特徴なんだけど、変わる・変わった自分の確証がほしくて行動しているんだと見ているとたいていそのフレームに収まる。ちょっと冷たい言い方だけど、自己変革系の人は、ちょっと避けているほうが無難。
 自分が変わるというのは、まさに、感性・思考のコアの部分が変わるということなので、自覚的にはとても察知しづらい。自我そのものが防衛反応なので、つまり自分からは知覚も動作もできない、原理的に。
 ではどうするかというと、身体=無意識と、受動的な覚知(Passive Awareness)ということになる。でも、「どうするかという」枠組みでもない。
 あと、なんだかんだ言うより、自己を関係のオブジェクトとみなしてその外界の機能だけ客観視するというのがある。
 ネットの比喩でいうと、通じない相手にリアクトすると、そのリアクトがさらに増幅する。Collusionの発生。
 ⇒極東ブログ: [書評]2日で人生が変わる「箱」の法則(アービンジャー・インスティチュート) その2
 で、Collusionというのは、自己を傷つけることというのはそうだし、ここに書かれていないけど、これも微妙に権力と性の問題がある。単純な被虐というのではないのは、ウォーナーも注意しているけど。
 反ってわかりづらかったかも。自分自身わかっているわけではないから。というかそれ以前に話が噛み合ってなかったかも。

これもうまく言えないことだけど

 ⇒asahi.com:終身雇用「支持」9割近く、安定志向高まる 独法調査 - 暮らし
 非難ではないし、議論はずさんになるけど、こうした安定感は、結局国家に閉じることになるし、特権の階級制を維持することになる。

交流分析か

 すごいぶくま⇒はてなブックマーク - コミニケーション下手な人の為の、最初にやるべき習慣 - モチベーションは楽しさ創造から
 交流分析を知らない人も多くなったのかもしれない。れいのPAC以外に人生脚本とか。
 米国でのこの手のポップな精神分析というのは最近あまり聞かない。なぜだろうか。パールズなんかも下火といえばそうなので全体的な問題だろうか。あるいはNLPに吸収されたのだろうか。
 そういういえば昨年気になってNLP周りを読み直した。いろいろ思うことはあった。エリクソンNLPの違いというかそのあたりが心に残った。
 TAだが、批判とかもあったがそういう批判で消えてしまったのか、ざっとネットを見るとよくわからない。フランスでカルト化している感じはあった。
 私自身がTAをどう見ているかというと、気休めくらいだろうか。反面、私はフロイディアンに近いので、いずれ転移みたいなものに対処する技法を経ないイージーなコミュニケーションの解消はないのではないかと思っている。
 いわゆるニューアカ以降、ラカンを思想の地平でいろいろいう人が多いが、ラカンはというかラカンの集団は実際には実技の集団。このあたりはユングなんかもそう。
 少し関連。
 ⇒極東ブログ: [書評]心の探究(佐々木孝次)
 ⇒極東ブログ: 岩月謙司容疑者、"準強制わいせつ容疑について
 ⇒極東ブログ: [書評]唯幻論物語(岸田秀)

そういえば

 あまり言うとまたわざとらに誤読して気違い扱いネタで叩かれるかもだろうけど。
 自分が変わったというのの知覚に近いのか、過去の自分が、他人のように感じられるというのがある。
 自分が確かに経験した過去なのに、他人のような。
 自我の体勢変化というか、意味受容の全体が変わってしまったような。
 もうちょっと不気味なこというと、自分の肉体に、すーすーっと精神的なボディが入れ替わったような。
 まあ、そこまで言わなくても、好きだった人に関心がなくなるとき、人は誰でもそう思うのではないかな。
 逆に、好きだった人を憎んだり、嫌いだったりというのは、同じ人のまま。というか、同じ自分でありたい自分が、憎しみを掴んで離さないのだろう。
 ついでなんでもうちょっとキモイこというと、夢がそうなんだけど、意識のステートによって、自我の自我性みたいのはゆらぐ。
 単純な話、夢のなかの私と覚醒している私の一貫性というのは、どうも奇妙。デカルト的なコギトも、初期ハイデガーの世界内存在とかも、カントの理性みたいなものも、スコーンとごく普通に否定されている。まあ、哲学的にはごちゃごちゃ言うのだけど、それらはむしろ、スコーンへのあがきでしょう。
 この自我性の揺らぎの感覚は、むしろ、人類種の意識にかなり固有もので、転生の意識として生物的に埋め込まれているんじゃないかと思う。
 靖国神社問題とかで右派左派いろいろ騒いでいたけど、それと中国人は実際には儒教(という道教)だからだけど、あんなお社や位牌(靖国神社に祀られている霊とは実は位牌)みたいなものに、精神的な意味を見いだすのは、どんだけぇな宗教。それらは、無だよ。
 でも、近代人ですら、というか、イデオロギーの根ですら、こっそり転生の意識が混濁しているというか偽装されて成立する。

これだけど

 これ⇒はてなブックマーク - 超カンタンでやわらかジューシー…異次元鶏料理法 - 安全ちゃんオルグ日記
 シャトルシェフがあるともっときれいにできるというか、それでベーコンとかハムとかも作る。
 で、この元エントリだけど、鶏肉で皮をうまく処理しないと、ちょっとくどくなるかも。コレステロールは肉では鶏肉が一番多い。
 で、鶏肉は脂を抜くようにじっくり焼いて皮をぱりっとさせると香ばしく美味しい。

これも大きな問題なんだけど西洋的には

 ⇒China Sentences an Advocate of Land Rights to Five Years - New York Times
 ⇒Chinese dissident jailed for five years after human rights petition | World news | The Guardian

A Chinese dissident who dared to claim that human rights were more important than the Olympic games was sentenced to five years in prison yesterday after being found guilty of subversion.

 ⇒Beijing Olympics: five-year sentence for speaking out - Times Online
 ⇒China to increase torch security after protest - CNN.com
 ⇒asahi.com:「五輪より人権」訴えた中国活動家に懲役5年 - 国際

中国黒竜江省チャムスの裁判所は24日、「五輪より人権を」と訴え、北京五輪に反対する1万人余りの署名を集めた同省在住の民主活動家・楊春林氏(52)に対し、国家政権転覆扇動罪で懲役5年の実刑判決を言い渡した。

 ⇒In China, Rights Activists Use Olympics to Push for Reforms - washingtonpost.com

BEIJING, March 24 -- Demonstrators denouncing China's record on human rights breached strict security in Ancient Olympia on Monday and disrupted a torch-lighting ceremony that launched the Olympic flame's long journey to Beijing.

 関連⇒極東ブログ: 遼寧省の鳥インフルエンザ発生からよからぬ洒落を考える