今日の大手紙社説

 特に話題はないのだけど、毎日と産経、それぞれ方向は違うのだけど、それに私の感受性が狂っているのかもしれないけど、ひさびさに目の覚める暴論を見た。
 単に暴論として責めるだけでどうとなるものでもないし、暴論にバランスするような持論も同じ程度の暴論なのかもしれない。ただ、こんな議論が大手紙に掲載される日本はおかしいと思う分、やっぱりブログは書いていくべきかな。暗中模索、五里霧中という感じ。

産経社説 【主張】連続児童殺害 死刑回避は理解に苦しむ - MSN産経ニュース

 うあと思わず口をついてしまった。これも悪口みたいだが、どうしてこんなひどい暴論が社説に掲載されるのだろうか。

 母親が疎ましく思っていたわが娘を、橋の欄干から突き落として殺し、さらに約1カ月後には、2軒隣に住む娘の遊び相手だった男児を自宅で絞殺した。残虐極まりない特異な殺人事件で、社会に大きな衝撃を与えた。

 これはせいぜい地裁レベルの事実認定だよ。そしてこの認定に対する裁判の判断は無期懲役ということで、ある種、事実認定と刑はバランスする。
 仮に極刑にするというなら、この事実認定への疑義をつめてもらいたい。私はむちゃくちゃ言って被害者を支持したいのではなく、「わが娘を、橋の欄干から突き落として殺し」にはなにも客観的に立証されていないはずだ。こんな裁判で極刑が下せるなんて恐怖世界以外のなにものでもない。
 関連⇒朝日社説 秋田事件判決―求められた償いの生涯 : asahi.com:朝日新聞社説 - finalventの日記

毎日社説 社説:景気踊り場 経済の足腰を強める時だ - 毎日jp(毎日新聞)

 景気拡大が6年超になっているにもかかわらず実感が乏しいのは、成長率の低さのみならず、医療や年金などで安心ができない状況にあるからだ。それが個人消費の低迷の一因にもなっている。
 道路をはじめとした公共投資が過剰であり、利権化していることは野党の指摘をまつまでもない。一方で、教育や生活関連予算は心もとない。国民の安心、安全を実現するためにも、道路特定財源一般財源化は不可欠である。
 同時に、社会保障や医療、教育の中でも、使い道やニーズの洗い直しを行い、配分の見直しをやらなければならない。行政が責任を持つべきサービスはしっかりやるという仕組みを再構築することだ。
 こうした施策で社会の土台部分を強化することで、経済の足腰は強まり、競争力も高まるというものだ。

 悪口みたいに聞こえるかもしれないけど、これはもうごく暴論と言ってもいいと思う。
 大手紙の経済談義なんてこんなものさというには、あまりに絶望的。
 この議論が大勢ということはないと思うけど、もう日本オワタ感はある。
 いや、過去、自分もこの手の暴論吐いていたかもしれない。
 確かに、社会の土台部分の強化は必要だけど、それらは基本的に格差と言われている世相へのセイフティーネットであるべき。むしろ、消費を促すなら企業がカネを出さなくてならない。しかし、これは実際にやるとよい企業とそうでない企業で分かれて見た目の格差は広がる。
 日本の場合、公共投資は実質福祉の領域になっているのでこれを無謀に締め上げるとさらに地域が疲弊する。というか、これを道路特定財源の問題に直結して議論するのは違うでしょう。
 はっきり言って、もう量的緩和停止+金利上昇でデフレがもっと悪化するという実験は終わったことにしていいのではないか。それに円高なんだし、明示的なインタゲにしてもそれほど異論のない時期になっているのでは。

読売社説 原子力白書 今こそ強いメッセージを : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 今や日本の原初力は国是ですからね。
 ⇒極東ブログ: 東芝による米原発二基受注、雑感
 ⇒極東ブログ: 日本もカザフスタンのウランにはなりふり構わぬ資源外交

花の雨

 午後にはひどく降るらしい。小学校とかは今日が最後か。
 夢は、なにかの会合のあと雑魚寝をしていて、隣の女が寝惚けながらからんでくる。別の女が起きて、その女を起こしながら「その男、違うってば」とか言っている。妙なものに巻き込まれたなと私は寝たふりをしていると、女二人が起きて、なんか話てけらけら笑っている。なんかその男でもいいんじゃないみたいな。あと海辺のシーンとかあったみたいだけど忘れた。

人気な増田談義

 ⇒新卒で入社して一年

大手電機メーカーのSEとして就職して一年。
うちの職場は、なんというか、生ぬるい。

 ⇒はてなブックマーク - 新卒で入社して一年
 私もぶくま程度に簡単にコメントしとこうかな。
 生活待遇で恵まれた環境だったら5年くらいやってみるといいと思う。社会を学ぶ期間として。
 その終わりのころ、本当にきっついことが起きることが多い。恋愛・結婚・出産・親の面倒など。
 あと、増田社会人一年生が懸念しているスキル向上はないかもしれないは、案外徐々に精神をむしばんでいく。これは人間の個性化なんで、そうならない人もいる。なるときはものすごい不幸や不運の形をとって、いったん死ぬしかないかというふうに、個性化が死の相貌して立ちふさがるよ。でも、振り返るとそこから自分の人生が始まる。
 もう一つ、5年すると、それ以前かもしれないけど、人の上に立つようになる。人の上に立つとき、これは個性にもよるかもしれないけど、微妙に権力を使わざるをえず、そしてその権力の行使は、微妙に性的欲望が絡む。そのまま直にその性的欲望をずーんと伸ばして人間失格になってしまう人もいるのだけど。
 権力は実は内在的な微妙な性的欲望の取引が関連している。ちょっと言い方がまずいんだけど、このプロセスは人の性を歪めて、ある種の変態にしてしまう。
 ここまでいうと狂人みたいになるけど、この権力行使の力と、若いころ本当に一人の恋人の前に立って性に燃える感覚は拮抗する。
 ここは、人にもよるけどとても人生の難所だ。性そのものが30代以降は、性欲とは違ってというかそれとは反対に、愛情に真摯に向き合う感覚にある種の弱いよごれた取引の感覚が出て、それはそれであるメリットをもたらすし、それが権力のパフォーマンスとどこか関係している。
 まあ、こういう感性はそれほど一般的ではないかもしれない(本質的なんだとは思うのだけどね)。

弾さんらしい

 ⇒404 Blog Not Found:旧世代より新世代の方がいいと思えるただ一つの理由

 世代を「変数化」しても成り立ちそうなものが少なくとも一つあるので。
 それは何かというと、「選択肢」。マクロ視点で言うと「多様性」ということになるのだけど、私はミクロ視点の「選択肢」の方が言葉としては好き。英語だとそれぞれ choice と diversity で、 choice の方が簡単な言葉ということもあるけど。

 無碍に否定はしないんだけど。

いくら金を積んでも、こういう夜景もなければ、その夜景を眺めるための場所もなかったの。当時も豪邸はあった。番町とか田園調布とか。今もある。しかし、超高層マンションというのは存在そのものがなかった。

 それを選択肢として見るかは生き方の問題に循環してしまう。
 私が20代後半から30代の始め、私淑というほどでもないけど、懇意にしていただいた、年上のカップル(当時は籍を入れてなかった)は、ドが付くほどの貧乏だった。でも、心知った仲間で集まり、楽しい会食をしたものだった。貧乏だから食い物・飲み物の一部は持ち寄った。
 その楽しさにつられて猫まで興奮して、外から鳩を加えてやってきたことがあった。俺だって、ほら、食い物持ってきたぜということだ。わかるよ、猫君。でもその血だらけ鳩を食うには、エジプシャン・キュジーヌが必要。
 楽しかった。
 それも可能な選択肢にはなる。
 格差社会や貧困と言われるし、実際そういう世界は今もあるし、それには社会制度的な対応も必要だ。でも、ちょっと違ったものもあるにはある。
 たとえば⇒Twitter / finalvent: @hidekih 貧しいというのは両義的なんですよ。...
 高層ビル高階は、選択肢というより、一つの想像力の結果だろうと思う。そしてそれらは貧しい生き方のなかでも想像力だけは自由だったから可能になった。
 昨今では、否定的に「脳内なんとか」が流行るけど、人間の人生は時代的な絶対的制約をうける。そのなかで自由であるということは、目先の選択肢の問題ではなく、想像力の無限性へのコミットにある。

米国ではけっこう問題

 WSJCertifying Parents - WSJ.com

In the annals of judicial imperialism, we have arrived at a strange new chapter. A California court ruled this month that parents cannot "home school" their children without government certification. No teaching credential, no teaching. Parents "do not have a constitutional right to home school their children," wrote California appellate Justice Walter Croskey.

 WP⇒Home Is Where the School Is - washingtonpost.com

During a break in a high school debate tournament not long ago, my 17-year-old son struck up a conversation with a student on the rival team from a New Jersey public school. "Where's your school?" asked the boy. When my son replied that he was home-schooled, the student probed.

 ちょっと関連して。
 ⇒豊浦の新道の駅問題、会期中にも議会と協議へ : 室蘭民報ニュース

 一方、豊浦中学校校舎を活用し来月開学予定の北海道シュタイナー学園いずみの学校に関しては「監督官庁は道となるが、(住民周知など)町としても学校とどのような対応ができるか十分協議したい」と答えた。

 ⇒シュタイナースクールいずみの学校

日本の参加はなさげ

 ⇒Protest the imprisonment of journalists in China
 ⇒Chinese Journalists in Prison : Free Shi Tao

China is the world's biggest jailer of journalists. At least 30 journalists and 50 cyber reporters are in prison. And that is only those we know about. The general view is that the real figure is much higher, but since families and friends of imprisoned journalists are threatened into silence, we do not always have information on other cases. WAN is continuously updating its list of imprisoned Chinese journalists and cyber reporters. Here is information about eleven of them:

 ⇒ジャーナリスト釈放せよ 世界の新聞が対中スクラム (1/2ページ) - MSN産経ニュース

ごんぎつねはもう終了にしたい

 ⇒ごんぎつねへの思い入れ - soulfireの日記

ごんぎつねの解釈を教えてくださる奇特な方がいらっしゃったら、
ぜひぜひコメントなりなんなりよこしてくださいませ。
(たぶんいないよねw)

 キツネの二足歩行には進化論的な問題があった。