今日の大手紙社説

 北海道開発局の談合が話題といえば話題。詳細がわからないのでなんとも。他はまばらな話題。社説子になると娑婆を見なくなるのかなという印象は深い。
 そういえば、与謝野迂回献金問題を扱う社説がなかったな。なぜでしょうとか言うだけ野暮ってもんか。空気が固まってからなんか書くのかな。
 ⇒迂回献金:与謝野氏への献金 オリエント貿易、社員に寄付分補てん 西松事件と同様 - 毎日jp(毎日新聞)
 小沢・与謝野ラインへとか愉快なストーリーを考える人もいるだろうな。

日経春秋 春秋(6/25)

 「もったいない」と思う気持ちに軍配が上がったといってもいい。消費期限の迫った弁当や総菜の値引きを認めず、みすみす捨てさせる商法をやめるよう公正取引委員会がコンビニ本部に命じた一件だ。客もこれには大いに納得がいく。

 そこで納得ですかい。

日経社説 続投の西川氏が背負う重責 : NIKKEI NET(日経ネット)

 続投に反対した鳩山邦夫総務相の更迭に発展した郵政人事問題は一区切りを迎える。かんぽの宿売却に関する総務省の調査を含め、これまで明らかな不正行為が浮かんでいない以上、民営化会社の人事にできるだけ介入しないという判断は妥当だと私たちは考える。

 しかたないと思う。というかあとは司直が切り込む口があるかということか。

産経社説 【主張】値引き制限排除 食品廃棄はもったいない - MSN産経ニュース

 増え続ける食品ゴミをどう減らすか。コンビニの便利さを享受する消費者も考えなくてはならないだろう。業界だけでなく、消費者も食品を安易に捨てている構図がみえる。

 全体としてはそうだけど改善の志向もあるのだから取材したら。

産経社説 【主張】官製談合 温床絶つ公務員改革急げ - MSN産経ニュース

 公正取引委員会官製談合防止法を適用して改善要求を突きつけたのは、同省の出先機関北海道開発局だ。公用車管理業務の発注をめぐり、同局の開発監理部長ら現役幹部職員が天下りOBを通じて応札業者に本来非公表の入札情報を流し、高値落札に便宜を図っていたという。
 国や自治体の職員が入札の予定価格を漏らすなど、自ら率先して受注業者を指名する官製談合は、業者同士が密室で行う談合と比べてもはるかに悪質だ。

 メモだけ。

読売社説 足利事件 捜査、裁判を徹底検証せよ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ちなみに。
 「“ミクロの捜査”1年半 一筋の毛髪が決め手 栃木・足利市の幼女殺害」(1991.12.2)

ロリコン趣味の45歳
 容疑者に導いたのは一筋の毛髪――栃木県足利市の幼女殺害事件で二日未明、同市内の元運転手、菅家利和容疑者(45)が殺人、死体遺棄の疑いで足利署に逮捕されたが、延べ四万人の捜査員を動員したローラー作戦とともに、“DNA捜査”が、四千人に及ぶ変質者リストからの容疑者割り出しにつながった。週末の「隠れ家」でロリコン趣味にひたる地味な男。その反面、保育園のスクールバス運転手を今春まで務めるなど、“幼女の敵”は大胆にもすぐそばに潜んでいた。

 そればかりでもなかったが。
 「足利幼女殺害事件 自供したが…物証なく起訴は困難(解説)」(1992.2.14)

 起訴された真実ちゃん事件では、遺体に付着していた男性の体液と菅家被告のDNA(デオキシリボ核酸)が極めて高い確度で一致するとの遺伝子鑑定が出た。検察側にとって公判を維持するうえで唯一最大のよりどころとなる。しかし、二事件に関しては、これに相当するものが見当たらない。
 宇都宮地検の矢野光邦次席検事は、万弥ちゃん事件で処分保留にした際、「全国で再審無罪が続いており、十年や二十年かかる公判にも耐えられる証拠がなければ起訴は困難」と説明した。

 刑事司法の健全さを示すバロメーターとされる一審判決での無罪率は、昭和六十二、六十三年には過去最低の〇・〇九%にまで下がっていたのが、平成元年は〇・一七%と急上昇する傾向を示している。
 被告の自白しかない両事件で、地検が慎重姿勢を見せる背景には、こうした司法をめぐる情勢がある。

 北海道大の能勢弘之教授(同)も「容疑者が当局に容疑をかけられたまま放置されても、それは法理論上、仕方がない。法治国家としてはむしろ自然だ」と語り、処分保留の措置もやむを得ないとしている。
 二事件が“灰色決着”に終わりそうな気配に、県警や被害者の遺族には虚脱感が漂っている。十数年間にわたって幼女殺害事件の影におびえた足利市民からも「自供しているのに、なぜ……」という素朴な疑問の声が聞かれる。
 だが、捜査当局の証拠価値への過信などによって数々の冤(えん)罪事件が生まれたことを思えば、証拠不十分のまま強引に起訴することは厳に慎まなければならない。

 解説の読売の記者は多少の疑念を持っていたことが伺われる。

読売社説 公文書管理 法律はできたが課題も多い : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 諸外国と比べ不備が目立つ公文書館制度が根本から改められる。
 行政にかかわる文書の作成、管理から国立公文書館への移管までの手続きを包括的に定めた公文書管理法が成立した。2011年4月から施行される見込みだ。

 メモ。概要がわからない。
 ⇒極東ブログ: 公文書館なくして民主主義なし

朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年6月25日(木)西川社長続投―国民が納得できる経営を

 言うと非難に聞こえるかもしれないが、「正義」が浮ついた変な社説になった。「西川社長続投―国民が納得できる経営を」というが、問題はその権限と経営の問題であって、外野の「正義」の野次でどうなるものではない。郵政はかつては国営であり今でも国のひもは付いているが、その経営に対して、どう権限と具体的手順で介在できるかというインタフェースは限定されている。「正義」だからそこは無視していいわけもない。

 西川氏は慣れ親しんだ側近頼みのスタイルを捨て、20万を超える社員が汗を流す現場に降りなければならない。

 と提言する朝日と郵政の関係はどうなのだろう。

朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年6月25日(木)沖縄戦の記憶―「声の礎」を刻み続けたいを

 沖縄で修学旅行をガイドする「沖縄平和ネットワーク」は、かつての戦場を背景に、体験者の証言を映像と音声で残す取り組みを進める。

 それはいいことなんだが、確か私の沖縄生活での記憶だが、以前もこうした取り組みはやっていて書き起こしされていない録音テープが大量に結局破棄されたことがあったような。ああ、もったいないなと痛切に思ったことがあるので記憶に残っている。その関連だったか、誰か関連の人に書き起こしくらすればいいのにときいたのだが、若い人はウチナーグチわからんからねみたいな回答もあった。非難して言うのではないが聴き取り側も昔のウチナーグチがよくわかってないのと、聴き取りの要領を得てないようだった。
 連想で思い出すのだが、私自身がなんとなくおりに触れて沖縄戦のことを聞いたときの印象だがどうも公式な答えというのと、酒席での答えが違う。前者嘘というのではないが、後者は笑いのなかにどうしようもない悲惨がある。ほらなんとかのへこみのあの下はガマであそこになんとかの家族が全員埋まっているはずだが、もう掘れないかなねみたいな話もあった。いろいろ思い出すことはあるな。
 以前もちょっと書いたが、新報にオバーが笑ってブイというのがあり、どっちかいうとオバーたちは戦後の生活の苦しさのなかで笑いを取るような話があったが、あそこから透けて見える沖縄戦というのもあった。
 村落史などもおりに触れて読んだが、え?これって研究されているのとかいう話もあったし、どうも現在公式にされている米軍の動きではない証言などもあった。わからないことは相当にあるなと思った。

 戦争とは何か。今も世界各地にある戦争や紛争とどう向き合うべきなのか。沖縄戦の記憶を共有し、それを学ぶことは、国のゆくえを見定めるうえでも欠かせない。

 そうやって年中行事でナイチャーがやってきて暑い中行進して、ウチナーンチュは参加しないのですかとかぐちをこぼすが、オジーたちは年に数度手弁当で骨掘りとかしているのだよと思った。数年沖縄に暮らしているうちに、ああ、ナイチャーがまたいるなと風景を見るように関心をもたなくなってきた。シマにやってきて出るさだめの人にはシマはわからんでしょと思った。そう思った私がシマを出ることにはなった。
 8年も暮らしたし、オジーオバーに関心を比較的持っていて、その頃は、みんな長命だなと思ったが、それでも10年経てばあの人たちもこの世を去っていった。もっと聞いておけばよかったと悔やまれるというのと、聞くといっても質問して録音というわけにはいかない。野リスに慣れるようにという言い方も変だが、オジーオバーとじっとサンピン茶を飲みサーター囓って過ごす長い沈黙の時間があった。それからサーター作りの話とか収容所の話とか聞いて、その全体のシマの風みたいのもののなかでこの人たちは生きのびたんだという実感を感じた。戦争体験の言葉というものはそうした全体のなかでしか出てこないものかもしれない。

曇り

 シャワーを浴び、外の空気を感じるとひやりとするが、これから東京は暑くなるらしい。夢は。何かのテストを受けている。試験官というか解説者が前にいる。高校の国語の教師に似ているのだが、この男がなぜか裸だ。なぜだと私は思うが他の受験者は疑問にも思っていないようだ。試験は、英語の試験と国語の試験が混じったようなもので、あきらかに問題文、これ誤植だろと思い、問題なのか誤植なのか考えてるうちに時間が経つ。そのあたりで、この会場に私の恋人がいるはずだ、彼女はこの手の試験をするすると解くのになと思い、ああ、俺はダメだよなと頭を抱えている。そのうち、試験官が解説を始める。試験が終わってないのではないか。よくわからない。模範解答例を挙げたあと、「皮」という漢字の語源は、チンポの皮から来ているのですと言い出す。ほらわたしは包茎でしょと説明する。そんなのありかと思うのだが、受験者は解答チェックしている。そのあたりで、私はまあ、これは笑うところではないのだろうと思いつつ、「皮」の語源がチンポの皮のわけないだろ、家に帰ってから調べようと思うが、そもそもこれって何に試験なのだ、なぜ俺はこんなところにいるのか、しかも、この試験不合格だろうなと悩んでいる。

劉暁波逮捕、リンク

 ⇒劉暁波 - Wikipedia
 ⇒零八憲章 - Wikipedia
 ⇒中国当局、著名な反体制活動家を政権転覆扇動の容疑で逮捕 国際ニュース : AFPBB News
 ⇒政府転覆を扇動した! 中国が「08憲章」の劉暁波氏を逮捕 - MSN産経ニュース
 ⇒民主化求める08憲章の起草者逮捕…北京市公安局 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 ⇒Chinese Dissident Charged With Subversion - NYTimes.com
 ⇒ Reading Tea Leaves on Liu Xiaobo’s Arrest Report - China Journal - WSJ
 ⇒ Chinese dissident Liu Xiaobo formally arrested - Times Online

あなたが坊主で終わる理由。あるいはメンタラズ療法。

  1. 得度した
  2. 戒名をもらった
  3. 賭けに負けた
  4. 遺伝子的な結末
  5. お湯がぬるかった

 5の意味がわかったら信州人。
 
追記
 ⇒誕生日になりました^^ - うち 来る? いらっしゃい! - 楽天ブログ(Blog)