今日の大手紙社説

 沖縄少女暴行事件を読売以外が扱っていたが、まずは事件性と法的な枠組みを踏まえつつ、それを取り巻く国家の大きな問題を見つめないといけない。そしてその国家の部分についていえば、事件の有無にかかわらずに問題なのだから、当面は事件性と法的な枠組みに注視していけばよいのだろうと思う。

日経春秋 春秋(2/13)

放火犯の動機は「腹いせ」だという。その心の闇に、芥川龍之介の『羅生門』を思い出す。

 韓国人の心性はわかるところとわからない部分がある。日本人も多元的な民族史をもつが、その多元性の次元と、韓国の民族の多元性とは時間のずれがかなり違う。そこの微妙さが、非常に難しい。

産経社説 【主張】ギョーザ中毒事件 「食品テロ」の視点も必要 - MSN産経ニュース

 ごく簡単に。

 かつて、地下鉄サリン事件が新たな都市型テロとして、世界の警察関係者らの関心を集めたが、今回は「食品テロ」という観点を持つべきではないのだろうか。「食品テロ」は爆弾や化学兵器を使わずとも無差別に人を殺傷し、社会を混乱に陥れることができる。今回の事態でそのことは図らずも証明された形だ。類似事件がいつどこで起きても不思議ではない。

 今回の事件は中毒として見るなら対処の解毒の処置ではサリン事件と同じプロセスが踏まれるべきだった。医療制度にその歴史が活かされていない。

毎日社説 社説:アフガン NATOの不協和音が心配だ - 毎日jp(毎日新聞)

 アフガンの国際治安支援部隊(ISAF)には40近い国から総勢4万3000人が参加している。活動内容はさまざまだ。たとえば2500人を派遣したカナダは、治安の悪い南部を拠点とし、既に80人近い犠牲者を出した。国内では撤退論が勢いづいている。
 一方、フランスのISAF派遣は約1500人と規模が小さく、しかも部隊は比較的治安のいい首都カブール周辺にいる。これでは不公平だ、フランスなどは南部へもっと人員を送るべきだというのが、カナダなど危険地域を担当する国々の本音だろう。

 毎日の社説はちょっと誘導的な筆法だが、カナダにはNATOへの不満がある。

カルザイ政権を支える米国としては、同盟国を説得して戦線立て直しを図るしかない。そのためには明確な出口戦略が必要だ。

 出口戦略の前に「同盟国を説得」が先立つ。その意味はNATOの意味が問われることでもあり、EUが問われる。このあたりで、コソボ問題も微妙にからむ。
 毎日社説はこうした状況下における日本の立ち位置に触れていない。でも、本当はそこが問われるのが日本の新聞の社説であるべきなのだけど。

朝日社説 兵少女暴行―沖縄の我慢も限界だ : asahi.com:朝日新聞社説

 これ社説で扱ったか。今回の事件だが、やはり現地にいないせいか、どうもディテールがわからない。広義に基地被害としてもいいのだが、犯罪が確定していないふうにも見える現状、この個別の問題への言及は控えたい。

 思い出されるのは、95年に起きた米海兵隊員3人による少女暴行事件である。この事件をきっかけに米兵による犯罪や事故に対する県民の怒りが大きなうねりとなり、抗議の県民集会には8万5千人が結集した。

 このとき私は沖縄に暮らしていて、事件後数日でこの事件を知った。タイムスも新報も報道したがそれほど大きな扱いではなかったかと思う。ただ、連日報道し続けたので経緯を見ていた。その間、私は本土大手紙の情報もワッチしていたのだが、当初時事に流れただけで、その後、二週間くらい空白があった。その空白があまりに奇妙だったので、こういう事件があるというのをパソコン通信に書いたり、知人とも話をしたりした。沖縄の知人とも話した。憤りは当然あるのだが、あの時代、そして私は比較的年長の沖縄の人の感覚が知りたいのでよく聞いていたのだが、まずベースにある感覚は、こうしたことは日常茶飯事であるということだった。そして今回もそれほど問題にならなく消えていくという印象を持つ人がいることだった。
 本土で問題になる少し前だが、米国でこの事件が問題となりつつあることを知った(ちなみにあのとき本土大手紙はどちらかというと米国で問題化したのを受けて問題としていた)。いくつか関連のニューズグループを登録してワッチした。彼らが一様に関心を持っていることは犯人は黒人だろうということだった。そんなことが話題なのか、沖縄はどうなのかと思った。その違和感は痛烈だった。そして、米国での報道から犯罪の実態を知った。暴行ではない、凶悪なレイプ事件だった。というか、私もぼんやりレイプであることはわかっていたが、詳細な米報道で明確に認識した。しかもそのやりかたなのだが、最初に袋詰めであった。非人道的極まるもので今思い出しても怒りがこみ上げてくる。
 その後北朝鮮による拉致でも袋詰めという話を聞き、さらに調べてみるといろいろわかることもあった。おぞましい歴史というのもそれなりに歴史というものをもっている。

 米軍当局は毎回、「綱紀粛正」や「二度と事件を起こさぬ」と約束するが、事件は後を絶たない。効果のあがらない米軍の対応に、県民の怒りと不信感は頂点といっても過言ではない。

 現地の感覚で思ったことは、それもだが日常生活で怖いのはYナンバーだった。このあたりの感覚はナイチャーには通じないなと思う。もちろん説明してわからないわけではないのだが、なにかがああ伝わらないものだと思った。悲惨というのは一時の事件ではなく、他者にとっては悲惨とは忘れ去れる些末なエピソードなのだ、そして当事者は悲惨それ自体の風景として生きなくてはならない。
 もう一つは、米兵側の日本への恐れだった。これも日本人にはなかなか通じないものがある。

 日本にある米軍専用施設の75%が沖縄に集中する。なかでも負担になっているのは海兵隊である。海兵隊員による事件が際立っており、海兵隊の駐留に対する県民の反発は強まるばかりだ。

 海兵隊の兵士ともそれなりに話したが、彼らは基本的に沖縄という認識を持っていない。持っていないわけではないのだが、一種のリゾート地のように思っているし、彼らの大半は若く月給も10万円程度で(今でもそうではないか)、そしてぱらぱらと死地に送られる現状があった。そのあたりの、ある種の圧倒的な生活の意識感覚、もっと言うと、彼ら一人一人が無感覚にならないとやっていけないような米国での不幸のようなものを背負っていた。
 海兵隊は過ぎ去る人なのだが、わずかに沖縄にシビリアンとして残る。恋愛も多い。沖縄に恋しているようなシビリアンも何人もいて、滑稽なほどの親日性や沖縄への愛情を注いでいる。それもまた泣けるような悲劇と言っていいものがあった。
 海兵隊もまた沖縄を過ぎていく。そしてナイチャーたちも沖縄を過ぎていく。うちなーんちゅはある意味で多様だが、自分は島だ、そしてナイチャーは去っていくでしょという普通のなんというか途切れた視線を随分受けた。そして私はそれを自然に受けいれつつ、こっそりと自分はこの島で死ぬつもりでいるのですよと思いつづけたし、そうなるものだと思っていた。そしてその思いが沈殿しつつあるとき、日本人(ナイチャー)というものが見えてきた。愛情と嗚咽のような入り交じったなにかで、それは自分の存在で受け止められるような規模の問題ではないと思った。私はある意味でその矛盾にこっそりむしばまれ蹉跌した。と、いつもの述懐をしていてふと思ったのだが、もしかすると神が存在して、私がすがりつこうとした死の勝利のようなものを打ち砕かれたのかもしれない。私は生きたいと思うようになったのだから。

晴天

 少し霞んでいるけど、雨上がりで、富士山がきれいだ。
 夢は、私がなんとかという新しい種類のワニを買っている。近所に暮らしている祖父の家に数匹持っていく。祖父は30年以上も前に死んだはずだが、ずいぶんと性格が違っていて若々しい。祖父とワニをかまっていると、私が噛まれる。おや、こいつら性格穏和なのにと思っている他のワニも暴走。これはやばいな殺されちゃうかもと思うのだが祖父は笑っている。そのうち、西原理恵子がやってくる。え? 知り合い? そうらしい。人脈というのはわからないものだ。彼女は風船ガムを膨らまして笑っている。私もなんかおかしくなって、いつのまにかワニもおとなしくなった。膨らんでいく風船ガム。どうも鰐皮が柔らかくなったのが凶暴化の原因かなと私は考えている。ところで、サイバラさん、その風船ガム、よくふくらみますねと聞くと、これ液体風船ガム、という。液体タイプの風船ガムなんてあるの?と聞くと、あげる、という。小瓶をもらう。青い液体が入っている。口に含むと少しかたまるかんじもあり、ふーっとふくと口から青いシャボン玉みたいに風船ガムが球体になって飛び出す。これは面白いやと思っていると、たぶんサイバラさんがつれてきた子どもたちが、僕にもちょうだいとか騒ぎ出す。

それは増田

 ⇒

なぜ日本の教科書は安くて薄いのが多く、
アメリカの教科書は高くて厚いのが多いのだろう。
安い教科書ほしいなぁ。ぶ厚いと学校にもっていくのも重いし、
いきなり目の前に大量料理を出されたときのようにげんなりする。

 これは使ってみるとというかそういう環境に置かれるとわかるけど、毎日毎日練習問題が出るのですよ。で、それを解くための参考書でもあるんですよ。
 この歳になっても、"Assignments!"の悪夢を見ますよ。

あまりのお約束に泣けるひととき

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2008年02月13日 kurimax google 弾さんのブログもこのツールバー導入後は表示されなくなったり。

ダルフール危機、関連

 ⇒CNN.co.jp:スピルバーグ監督、北京五輪の芸術顧問を辞任

 スピルバーグ氏は声明で、「現在起きている(ダルフール)危機の責任の大半はスーダン政府にあるが、国際社会、特に中国はもっと努力するべきだ」と述べ、経済・軍事・外交面でスーダン政府とつながりを持つ中国が、危機解決に向けて影響力行使を継続する必要性を指摘した。
 一方、米女優ミア・ファローさんと水泳の元五輪選手シャノン・シェイクスピアさん、ニッキ・ドライデンさん(ともにカナダ)も、ニューヨーク市内の国連本部で中国側に胡錦涛国家主席への公開書簡を届け、ダルフール紛争終結への一層の努力を中国政府に求めた。書簡にはノーベル平和賞受賞者や著名人、元五輪選手13人が署名した。

 ⇒スピルバーグ監督、北京五輪の芸術顧問を辞退 国際ニュース : AFPBB News
 ⇒五輪=ノーベル平和賞受賞者ら、ダルフール問題で中国政府に書簡 | スポーツ | Reuters

Windowsの素人と玄人を見分けるネタ

  • ファイル保存でUTF-8をそのまま選ぶのが素人、保存後BOMのバイナリチェックするのが玄人
  • MS IMEを使っているのが素人、ATOKの最新版を使っているのが玄人
  • 半角スペースっていうか0x20を入力するとき英文字モードにするのが素人、Shift+Spaceが玄人
  • Windows Vistaの高速化Tips(Aeroを切るとか)を試してしまうのが素人、最初からハードを装備しておくのが玄人
  • レジストリエディタでいじくるのが素人、適切な有償ソフトを使うのが玄人
  • Eclipse 3.2にVisutal Editorを入れているのが素人、NetBeans 6をさりげなく使っているのが玄人
  • Excelでxlsxの互換性を気にしている人が素人、そのまま平気で使っているのが玄人(「ではxls形式で再送します」とかさらりと言う)。
  • バッチ処理にbatとかcmdを使っている人が素人、PowerShellを使っている人が玄人
  • XP対応プログラムをProgram Filesにインストールしている人が素人、Dドラ切って分けているのが玄人
  • 日本語テキストファイルの編集に秀丸を使うのが素人、Wz(5.03)を使うのが玄人

 
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