essaさんにはげましのお便りを出そう!

 思い出深いのは、昨年のヴェーバーとか社会科学の一連の話ですね。
 最近では、人権擁護法案への疑念。
 essaさんの偉い点、私などにはるかに及ばないと思うのは、思考力だと思う。プログラマー的な気質もあるのかもしれないが、フロム・スクラッチ感がある。それに比べると(比べるのもおこがましいが)、私など、実は直感の人である。経験的に、振り返ると(フィードバック検証すると)、あまり直感をはずしてないし、そういうふうにフィードバックもするので、はずした対処もたちまわるクセがある。それがある程度成功すると思考が衰え、固くなる。essaさんの思考はそうした自分には本質的な批判力を持つ。
 そういえば、ユーミン関連の話のドラムの聞きがよかった。そういう繊細な、たぶん、秩序という感性を持っておられるのだと思う。
 それと、今回の企画のように、ユニークで、明るく、前進的な発想は、ちょっと日本人離れしていると思う。
 essaさんが、45歳というのは、ちょっと驚いた。お子さんが大きいので自分より年上かと思っていた。

今日の新聞各紙社説は…

 スマトラ地震には援助が必要だが、前回の未曾有の惨事ではなさそうだ。規模的には昨年の中南米の災害と比較できるだろうか。実態がわからないので言うべきでもないのだが、けっこう世界各地で災害があり、またアフリカ問題も以前変わらない。日本の支援のバランスとシステムが問われているのだろうと思うのだが。
 環境問題については、どれも切れが悪い。朝日にいたっては環境税だ。ま、それだとお身内にカネが回ってよしでもあるのだろうけど…。具体的にという点では原発が外せないのだが、言及はなかったように思う。
 印象だけど、環境問題=モデレートな左翼運動、の、ノリ、あるいは国家社会主義的な産経っぽいノリだろうか。問題はそういう次元ではない(戦中の国内やりくりみたいな)と思うが。

日経社説 三菱ふそうは一から出直せ

三菱ふそうは2003年1月に分社されるまで三菱自動車の一部門だった。三菱自動車はユーザーからの不具合の指摘、苦情を長年隠し、リコール制度の歴史で初めて刑事処分を受けている。同社は今では独ダイムラークライスラーが85%を出資する会社になったが、経営トップが代わるくらいでは不正体質は変わらないことを示している。

 三菱商事のほうがうまくいってるみたいなので、三菱全体が不正体質ということでもないように思う。このあたり、そうしたお札の言葉ではうまく解けないではないか。

産経社説 地方行革 住民は厳しい目を持とう

地方の借金は二百兆円を超えた。行政のスリム化以外に残された道はない。行革に背を向ける首長らを次の選挙で落とすくらいの厳しい目を住民は持つべきである。

 この感じが朝日新聞と似ているなと思う。

毎日社説 目標達成計画 金融も温暖化防止力を生かせ

 日本でも、企業の環境への配慮を評価した「環境格付け融資制度」をもっと進めてもいい。オランダの銀行にあるような、預金者が資金提供したい分野を選んで預金できる金融商品も検討の余地がある。温暖化対策に熱心な企業への市民の関心を高めるきっかけになり、企業も対策に力を入れる気になるはずだ。
 京都議定書目標達成に国が力を尽くすのは当然だが、企業や個人が率先して社会的責任を果たす気になる仕組み作りも欠かせない。

 間違っているとも思わない。ただ、違和感はある。

読売社説 [温暖化条例]「議定書へ自治体の責任も重い」

 大筋では正しいのだが、具体性がない。

自治体そのものが庁舎や水道施設、公営バスなどを有する“地域の大事業所”だ。だが、現行法で義務づけられた削減の実行計画を策定済みの自治体は、全国の36%に過ぎない。地域全体の温暖化防止推進計画になると、3%だけだ。

 このあたりは民間部門でないのだから、たしかに率先すべきだろう。

読売社説 [ペイオフ]「金融健全化へ手綱を緩めるな」

金融システムを補強する道具はそろっている。地域金融機関に対しては、金融機能強化法に基づき、公的資金をテコに再編を積極的に進める必要がある。

 その流れになるかと思うが、それほど大きな局面となるだろうか。ひどい言い方だが、地方の結果的な切り捨て荒廃感の風景になってしまうのではないか。

朝日社説 温暖化対策 新しい発想が欲しい

 で、新しい発想とは?

 考えられる一つは、環境税だろう。化石燃料の消費を少なくすれば得をし、対策をとれない人はそれなりの負担をする。うまく設計すれば、決め手のない民生部門の排出を抑えられるほか、日本の社会と税制を脱温暖化に変える潜在力を持っている。

 新しくないんすけど。
 あまり語られてないみたいだが、激減させるには、原子力発電。ただ、これが短期的にはいいとしても長期ビジョンがない。

朝日社説 スマトラ地震 いま一度、支援の手を

 批判すべき話ではないが、違うかという気もする。今回の災害もけして小さな規模ではない。それでも、前回とは違う。アフリカ問題など、各種の支援のバランスの感覚が必要だと思う。

はてなQ 昼寝は健康に良いといいますが本当でしょうか。

科学的・生態学的に説明してあるサイトを教えて下さい。また、その昼寝は、いつ、何分くらい取ればいいのでしょうか。

 ⇒ためしてガッテン:過去の放送:気分スッキリ! 居眠りのすすめ

うーたん 中国首相がドル急落を予測?

 これ今読んだんだけど、すげ。

 つまり、温家宝は「近いうちにドルが急落し、それに対応するために私たち中国政府は、人民元の為替やペッグ制を急に変えねばなくなるかもしれない」と示唆したのではないか、というのが私の読みである。「通貨のハルマゲドン」が近づいているのかもしれない。

中国をどう管理するか・第二次アーミテージ報告が投げかけるもの

 日経系。
 うーん、ちょっとくらくらしてしまう。
 こういうのがクオリティある意見ってやつなのか。

 中国が安定した経済成長を続けることは日本の利益にもなる。中国は日本のすぐれた環境保全省エネルギー技術を必要としている。日本が「中国脅威論」にくみして、経済協力からも手を引くというのは、広い意味での安全保障に反する。
 中国を意識した日米同盟強化をアーミテージ2がめざすなら、日本もアメリカの思考に頼らない独自の対中総合戦略を立てて、アメリカ側とすり合わせるときがきた。

Reuters AlertNet - Americans too sleepy for sex, poll finds

WASHINGTON, March 29 (Reuters) - Many Americans are so sleepy that they are having problems in their marriages, making mistakes at work and even going without sex, according to a report released on Tuesday.

 誰かネタにしてなければ、ちょっと書こうかかな。
 この手のネタって、最近は、きちんとブログに流れるんだよね。
 似たネタ⇒「泥中レスリング」関与の兵士を処罰へ、イラク駐留米軍

国連「イラク石油」不正事件 アナン総長の関与否定

報告書はアナン氏が一九九八年当時、コテクナ社が入札に参加していたことを知る十分な証拠がなく、選定委員会もコジョ氏の同社勤務を知らなかったとし、契約に関する不正行為を否定した。
 しかし、九九年一月にコジョ氏と同社のかかわりが報じられ、契約に疑問の目が向けられた際にアナン氏が一日だけでこの調査を終わらせたことを「独立した調査委員会か内部監査室を通じた調査をすべきで、不適切」と批判した。

 ヴォルカー調査としてはこんなものか。善戦したようにも思う。米議会はさらに糾弾するだろう。米政府側は微妙な立場にある。

けなす技術



著者:山本 一郎

販売:ソフトバンク・パブリッシング

価格:\1,575

媒体:単行本



通常24時間以内に発送

 そういえばと思って読んだ。いろいろ思うことはあった。ネガティブな意味ではないが、コメントはあえて控えておく。

ダルフールの死者について30万人を越える推定が出た

 気が狂いそうだ、というのが一面素直な思いだ。
 ファイナンシャルタイムズがスキャンダルを強調していたが、日本語で言ったら人間であることの恥だ。
 しかし、遠く離れて、パッショネイトになっていてもどうというものでもないのかもしれない。

武富士から朝日新聞に5千万円 編集協力費の名目で −徳島新聞ニュース−

 なんだ、それ。
 これって、2chの言うところの
 キタ━━━━(*゜∀)人(゜∀゜*)人(∀゜*)━━━━!!!
 なのか?
 ネタ元は文春かぁ⇒雑誌別速報【週刊文春】
 ⇒朝日に武富士から5000万円 週刊誌企画で編集協力費

 朝日新聞は「武富士とのタイアップ企画だった」としているが、タイアップ記事の場合に原則として記事中に盛り込まれる「編集協力・武富士」などのクレジットは一切なかった。
 朝日新聞広報部は「一方的に編集協力費をもらう形になり、読者に疑念、誤解を抱かせることになったことを反省している。ただ今回の件が武富士をめぐる朝日新聞の報道姿勢に影響を与えた事実はない」とし、武富士側は「コメントできない」としている。

 ぷるこぎ、じゃない、すごすぎ。
 なんかなぁ。
 例えば、武富士ってこういう話があるわけじゃんか。
 ⇒批判単行本損賠訴訟:「言論弾圧」と武富士に賠償命令

 消費者金融大手・武富士(東京都新宿区)の取り立て方法などを批判した単行本を巡り、同社側が出版の差し止めと損害賠償を求め、執筆した弁護士らが反訴した双方の訴訟の判決が30日、東京地裁であった。藤山雅行裁判長は「武富士側の(最初の)提訴は批判的言論を抑圧する目的で行われたもので違法」として、武富士側が弁護士らに計480万円支払うよう命じた。

 本はこれ。
武富士の闇を暴く―悪質商法の実態と対処法



著者:武富士被害対策全国会議

販売:武富士被害対策全国会議

価格:\1,890

媒体:単行本



通常2〜3日以内に発送

 で、こうした背景で、朝日新聞って裏で5000万円ゲッツって動いていたわけでしょ。
 なんか、朝日バッシングとかで萌え、とかじゃなくて、なんか、やりきれない感じがしますよ。
 ところで。
 これって関係あんの?
 ⇒武富士:元久存社長が突然退任、後任に近藤光専務
 ⇒武富士 突然の社長退任で飛び交う憶測

 ま、今回のこれとは関係なさそうか。

朝日新聞 編集協力費処理で不手際 武富士から5千万円 週刊朝日

 朝日新聞社発行の「週刊朝日」が00年から約1年間にわたってグラビア記事を連載した際、大手消費者金融武富士」(東京都新宿区)から総額5千万円の編集協力費を受け取っていた。連載終了後に写真展の開催などによって同社が協賛していることを明らかにすることになっていたが、双方の都合でいまだに実現していない。31日発売の「週刊文春」で報じられた。
 このグラビア記事は、00年7月から01年8月まで53回にわたって連載された「世界の家族」。

 本沢義雄朝日新聞社取締役出版・広報担当の話 編集タイアップ企画なのに武富士の名前を出さないまま時間が経過してしまったのは、こちらの不手際でした。結果として、読者の皆様に疑念、誤解を招くことになり、反省しています。ただ、5千万円に不正なやりとりはまったくなく、朝日新聞社のその後の武富士をめぐる報道姿勢になんらかの影響を与えたという事実はありません。週刊文春に「ウラ広告費」とか「闇金」などとされたことには強く抗議したいと思います。

 ふーん。
 というか、けっこう古い話で、結局、文春が出さなければ、なかったことになっていたわけか。
 とってつけたような釈明だが、結果として、武富士側の意図が記事内容に働いたわけでもないのか、とも考えられはする。
 総合的に見ると、なんか古いネタを拾い出したってことか。
 それにしても、2000〜2001年というのは武富士がぶいぶいしていた時期で、そうした世相に耳を傾けず5000万円ゲッツ!っていうのは、ちょっと、正しい左翼として、やりきれないものがあるなぁ。
 ま、それを言えば…他にも類似の例はあるのだろうが。
 ジャーナリズム論としては、この5年間での武富士の扱い方で、朝日新聞+週間朝日が、他紙・他誌とどのくらいの差異があるかを調べてみると面白いだろうな。ホリイのずんずんでやってくれないかな。