国連「イラク石油」不正事件 アナン総長の関与否定

報告書はアナン氏が一九九八年当時、コテクナ社が入札に参加していたことを知る十分な証拠がなく、選定委員会もコジョ氏の同社勤務を知らなかったとし、契約に関する不正行為を否定した。
 しかし、九九年一月にコジョ氏と同社のかかわりが報じられ、契約に疑問の目が向けられた際にアナン氏が一日だけでこの調査を終わらせたことを「独立した調査委員会か内部監査室を通じた調査をすべきで、不適切」と批判した。

 ヴォルカー調査としてはこんなものか。善戦したようにも思う。米議会はさらに糾弾するだろう。米政府側は微妙な立場にある。