社説動向

 4月28日サンフランシスコ講和条約の記念日ということでお題にしたのだろうけど、みなさんもっと沖縄の歴史を学ぶとよいと思いますよ。頭では理解しているかもしれないけど、日本から切り離された沖縄の時代、そのなかで沖縄の民衆がどのように実生活をしたのかという経験の質がわからないと歴史を理解したことにはならない。そして、そのような異民族支配が沖縄ではなく、日本という歴史のかけがえのない経験だったのだとわからないかぎり、日本の自立なんてありないですよ。
 余談。
 ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社長に木村取締役 秋山社長は会長に - 経済
 こういう御仁⇒木村伊量 : 日本財団図書館(電子図書館) 私はこう考える【北朝鮮について】

 たとえ金総書記が言うように拉致に直接かかわったのが「特殊機関の一部」だったとしても、その本質は国家犯罪以外の何ものでもあるまい。北朝鮮がメンツを捨てて、深刻な反省と「過去の清算」への決意を国際社会に向けて宣誓しない限り、「テロ支援国家」というレッテルは決してはがれまい。
 こんな無法者の国と国交を結ぶ必要がどこにあるのか。拉致問題暗転の衝撃と憤りから、釈然としない思いに駆られる人も少なくないだろう。気持ちは理解できる。
 けれども、冷静さを失っては歴史は後戻りするだけである。
 いかなる意味でも拉致は正当化できないが、そもそも日朝の不正常な関係は、北朝鮮ができる前、戦前、戦中の35年間にわたる日本による朝鮮半島の植民地支配に始まる。冷戦もあった。北朝鮮との間に残された戦後処理問題を解決し、大局的見地に立って関係を正常化することが、日本の国益にも北東アジアの安定にも資する。
 どの国も「負の歴史」をおっている。過去の日本がそうなら、北朝鮮もそうである。
 つらいことだが、歴史を乗り越えるには、それを直視するしかない。(政治部長)

 それとこれとは別の問題なんだが。というか、拉致というのは日本の国民という主権の問題なんだが、よくわかっていない御仁が朝日新聞社長になりましたとさ。まあ、広告経験ともあるようだから、世間の声を聞かない人でもないと思うし、そうであって欲しい。
 朝日新聞が、鶴見俊介の戦後経験が示すようなリベラルをこの平成の末期にきちんと立て直していただきたいと思う。