毎日 社説:大飯原発再稼働 理解に苦しむ政治判断− 毎日jp(毎日新聞)

 安全性については、再稼働の基準の決め方にも、中身にも、問題がある。本来なら、福島第1原発のような放射能汚染を二度と起こさないという決心のもとに、精査して作らねばならない。にもかかわらず、政府はたった3日間で基準を決め、その後1週間で大飯原発が適合すると判断した。あまりに拙速だ。

 毎日には再稼働をしないことのリスクという発想がないのでこういう議論になる。しかししかたがなといえばそうだ。
 再稼働の是非は迫るリスクとのトレードオフがある。そして中期的には、NRCのような機関が問題になるのだが、反原発派はなからそういう議論はしないし、推進派も政治の仕組みがわかっていない。その意味では、その点からして日本の原発は絶望的な状況にあり、このことは、昨年の3.12に感じた絶望から微動だにしていない。