毎日 社説:裁判員100日 検証し将来に生かそう− 毎日jp(毎日新聞)

 よく書けている。

 最高裁は10年、有罪認定に当たっては「状況証拠の中に、被告が犯人でなければ合理的に説明できない事実関係が含まれていることを要す」として、厳格に状況証拠を評価すべきだとの判断を示した。

 「状況証拠では死刑は宣告できない」といったことは、日本の司法ではない。
 この問題は、死刑の是非と混ぜると議論が混乱する。また、状況証拠をそのまま死刑の文脈で議論する間違いである。まず、犯罪への判定(国民の判断)があり、それが死刑に相当するかが問われる。現行法では、死刑に問われるとして違和感はないが、この問題は裁判員制度の問題でもあり、その視点から高裁の議論が待たれる。判決に異同はないだろう。