朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年7月28日(火)論点・安心と負担1―社会保障の議論は一体で

 負担増に向き合うことを求めるなら、どういう福祉社会の未来図を描くのか、年金も医療も介護も一体として、給付と負担の姿を示すことが必要ではないか。
 個人でも年月をかけて将来に備えられる年金よりも、より切実な医療・介護を安定させる。そうした政策の優先順位というのも考えねばなるまい。
 医療や介護も充実しようとすれば、ほかの行政サービスを削って財源をつくるにしても、利用者の窓口負担、保険料負担の引き上げも避けられない。
 保険料などの上昇を抑えようとすれば、その分、さらに税金の投入を増やさなくてはならない。税金も、保険料も、窓口負担も、いずれも国民の負担だ。三つの負担をどう組み合わせるのか。貴重な税財源であるからには、低所得者対策など、必要度を見極めて使い道を考えることが大切だ。
 次回は、その負担を主に担うことになる若年世代の問題を考える。

 以前読んだような既視感。
 これっていわゆる小泉改革と何か違うのか?