読売社説 民主党政権公約 現実路線化がまだ不十分だ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 外交・安全保障政策では、反対していたインド洋での海上自衛隊の給油活動に言及しなかった。当面は継続する方針という。日米地位協定の改定や在日米軍駐留経費の見直しも表現を緩めた。
 外交の継続性や日米関係を重視する姿勢は間違っていないが、その路線転換は唐突すぎる。
 政策変更の象徴である給油活動について、小沢一郎・前代表は「憲法違反」と決めつけ、政府・与党と全面対決の末、4か月近くも中断に追い込んだ。それを思い起こせば、今回の対応がご都合主義と言われても仕方がない。
 民主党は、給油活動に反対なのか、条件付き容認なのか、その立場を明確にし、きちんと国民に説明すべきだ。外交の基本部分で、あいまいな態度は許されない。

 これなんだが、小沢は国連を介して日本人がアフガン戦に兵を出せという考えを持っており、これこを民主党の野合がまったく受けつけない。自民党はむしろ小沢のそういう「正論」からなんとか国民の流血を守ろうと四苦八苦していた。これは両立しがたい問題で、直面するとどのくらい苦しいかというのは英国を見るとわかる。ただ、日本人がこの問題を無視しているのは、中東の流血というのは大英帝国が撒いたタネだろ、おらしらん、という心情があるからだ。この心情が、将来に東アジアで何をもたらすか想像もできない愚かな民族は滅ぶ。というか、アダム・スミスがすごいことを言っていた、国なんでなんども滅びかけるものです、あたふたすんな、みたいな。スコティッシュだなと思う。