まあ、そうかな
⇒ポール・クルーグマン教授に聞く 「GM問題、米金融危機、日本経済」:日経ビジネスオンライン
クルーグマン
(中略)
インフレターゲット論は、理論的には正しいのです。問題はその実現性を信用させることです。ですから、当分はアグレッシブな金融政策と、不良債権の処理を激しく勧めています。
アメリカは1〜2年後にインフレターゲットの話ができると思いますね。今は時期尚早です。日本は今すぐに4%くらいの設定をした方がいいです。他に方法がありませんから。与謝野(馨)財務大臣も私の意見に反対しませんでした。
不良債権の処理のあたりは、クーのような議論を想定しているのかな。
―― 与謝野大臣と話してみて、印象はどうだったですか。
クルーグマン 今までいろいろな国の財務大臣と話していますが、皆驚くほど無知でした。しかし、与謝野大臣はよく理解されていると思います。ただ知っていることと、それを実際に行動に移せるかは別問題です。
これは私もそう思うようになった。
―― 以前「日本より中国が、先に危機から脱する」と述べていますが。
クルーグマン 日本に来る前に中国に行ってきましたが、そこで起こっていることは何が本当で何が本当でないのか分からなくなってきました。すべてがフィクションに見えます。
ですから、最初は中国が危機から脱するのが早いと思っておりましたが、今は分からないというのが率直な考えです。
意外とこういうところがクルーグマンのよい面かもしれない。弱さでもあるのだろうけど。
あまり汎化するのもなんだが、弱いがゆえによい意見というのはある。