朝日社説 核軍縮と日本―首相が先頭に立ってこそ : asahi.com(朝日新聞社)

 外相は、中国に対して「核兵器削減に取り組んでおらず、情報開示も一切行っていない」と批判し、軍備の透明化や軍縮努力を促した。米国だけが核を削減すれば、中国への抑止力が弱まり、この地域の軍事バランスが揺らぎかねないという懸念があるからだろう。それは理解できる。

 「それは理解できる」とするあたり朝日も変わったか。

 だが、米国が4千発以上の核弾頭を持つのに対し、中国の保有数はひとケタ少ない。中国政府はさっそく演説に反発している。

 これが冷戦頭だなと思う。そしてこの問題は核のシビリアンコントロールにある。それが中国は機構的にできてないんだよ、というか、民主主義の国ではないんだ。

 肝心なのは、核の役割を減らす中で、東アジアの安定をどう確かなものにしていくのかということなのではないか。

 だからイランが問題になる。というか、イスラエルが問題になっている、というべきだが。これらが引き金になってエジプトやトルコまで潜在的な核保有国になろうとしている。