曇り

 懐かしい感じの空だ。昨晩は早々に寝て、おかげで未明に目覚めたがまた寝た。夢はなんども見たが、キバの最終回を見ているうちにわすれた。
 キバの最終回は、まあ、あれはあれでいいのかもしれないが、作品的な深みは555より劣ったかな。破綻しまくったアギトと比べてもテーマ的には劣ったかもしれない。たぶん、悲劇性の暗示が弱いのだろう。父と子というのはああいう描き方もあるかもしれないが、もう少しぞくっとする歴史の不合理みたいなものへの対峙は描けなかったか。王の出現は萎えた。555の時の王のほうがすごかったな。というか、そもそも仮面ライダー自体の基本デザインの悪の側面をあれは描いていたし。その意味ではダグバもか。
 キバと555の違いだが、後者はより人間本質的だったが、キバのほうは民族を描いていた。あれはたぶん、昭和史のカリカチャなんだろう。そこは比較的簡単に読み取れるのだが、読み取ってもぶっそうな話だ。
 ディケードは初回は見るかもしれないが、たぶん見ないだろう。