朝日社説 印パ関係―核保有国の対立を憂える : asahi.com(朝日新聞社):社説

 とりわけ米国は、ブッシュ政権がインドとの原子力協力を解禁し、アフガンからの越境攻撃でパキスタン国民の反米感情が高まるなど、地域の不安定要因をつくってきた。オバマ政権は関係国と協調し、軍事力だけに頼らない総合的で神経の行き届いた政策を進める必要がある。

 ブッシュが悪でと考えたいのだろうし、そうした見方を否定するものではないが、実はこの間パキスタンが対外的・軍事的に安定したのはブッシュ政権ムシャラフの中道的な路線だった。これは結果的にパキスタン国民が決別をしいたのだから、その先はその主権を見守るくらいのことしかできない。国際世界側は非常に難しい、というか、私はこの件は絶望的だと思う。