日経社説 危機への対応優先した米中

 ああ、これはよく言ったな。

 中国が保有する米国債は9月末時点で5850億ドル。発行残高の2割強で、日本を抜いて世界最大の保有国となった。
 米国はこれからも中国に国債を買ってもらう必要があり、中国にとり実質的な在米資産の目減りにつながる人民元の切り上げを要求しづらくなった。米側議長のポールソン財務長官は閉幕後に「人民元問題も取り上げた」と説明したが、中国外務省の発表は人民元に触れていない。

 ここが一番重要な視点だろう。

 一方で中国は年内に予定していた日本との「ハイレベル経済対話」を二度にわたって延期、来年に先送りした。世界で1、2位の外貨準備保有国の中国と日本は金融危機への対応で協力できる余地が大きい。にもかかわらず「率直で誠実な」対話がなかなか進まないのは、心配だ。

 これは実際には通じている。うまく行くだろうという意味ではないが。
 ちょっと踏み出していえば中国は内部にリスクを抱えているし、それを覆うことを米国は決断した。その分、自国が泥を被った。ポールソンはすごいタマだと思う。アラブも米国を支えた。日本はもちろん米国の属国だ。が、日本には日本の奇妙な沈黙のサバイバルの国家意志がある。そこを今のところ米中は理解している。かなりファイナルなポジションにすでに日本が立たされている。ということは、日本は大きな弱点を抱えているともいえるし、世界経済を奈落に落とす危険性もある。まあ、中国リスクが健在化しない方向ですすめばなんとかなるだろう。