日経社説 消費低迷が影落とす米株安

 カネ余りを背景に、米家計は負債を膨らませて消費を続けた。家計の負債総額は過去5年で1.5倍になった。負債圧縮は始まったばかりで、適正水準になるまでは消費の本格的な回復は難しいとみるべきだ。
 対米輸出に頼ってきた日本企業の収益構造も改めて問うている

 締めの方向がやや違うような。
 方向はこっち⇒輸出頼みからの脱却を 日・独・中への処方せん――フィナンシャル・タイムズ社説(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

 これらの国が輸出経済から脱却すれば、各国の収支不均衡が是正されるだけではない。今までは日独中のような経常黒字国から赤字国へ資金が流れ込み、これが赤字国の信用ブームを膨張させてきた。そういう世界経済の不均衡にも、ついに改善へのメスが入ることになる。
 日独中のどの国でも、カギを握るのは政府だ。財政拡大が必要になる。ただ、各国の経済には大きな違いがあるため、対策の内容も異なるはずだ。
一番難しい立場にあるのは日本かもしれない。政策金利はすでに0.3%まで引き下げられ、もはや金融政策は大した助けにならない。政府債務残高の対GDP比が約170%と、先進国中で最も高い借金大国では、財政政策にも限度がある。政府は先月、財政支出額5兆円の経済対策を発表した。正しい方向へ一歩を踏み出したといえる。ただし肝心なのは消費者への説得力、つまり、財政拡張が今後何年間も続くという確信を消費者に与えることだ。今は、消費税を引き上げたり、医療費や年金の給付を削減したりする時期ではない。

 ブログで扱うかためらっていたらgooで翻訳が出ていた。
 フィナンシャルタイムズはこのところいろいろ日本に注文つけていたけど、日本のジャーナリズムはシカトしていたみたいだった。
 とくに⇒極東ブログ: フィナンシャルタイムズ曰く、じたばたせずリフレしろ、日銀