日経社説 重み増すユーロと欧州中銀の役割

そうした問題を抱えるにせよ、米国が世界経済を1人では引っ張りきれずドル価値の目減りが続くなか、ユーロが果たす役割は高まらざるを得ない。新興国がユーロでの外貨準備の運用を増やし、国際市場でユーロ建ての債券発行が拡大しているのはその実例だ。アジア通貨の統合という問題を考えるとき、欧州の壮大な実験に目を凝らすべきだろう。

 クルーグマンサミュエルソン(ロバート)もユーロはダメでしょと見ていたかと思う。彼らは間違ったか。私はそうも思わない。ユーロでは世界は支えられないというか、ある意味でマネーの限界が出たので「物」に流れているのだが、そこでチキンレースが始まってしまった。
 日本はそのレースに参加しないというのだから、なるほど鎖国的な防衛戦もありかもしれない。自分が皮肉を言っているのかマジになっているかだんだんわからなくなる。