朝日社説 米国産牛肉―牛丼ファンを泣かせるな : asahi.com:朝日新聞社説

 米国から輸入された牛肉に、またまた問題が見つかった。商社を通して牛丼最大手の吉野家に納入されたバラ肉700箱のうち、1箱に背骨付きの肉が入っていた。

 陰謀論を採るわけではないけど、今回のこの騒ぎにどうも胡散臭い印象がぬぐえない。
 というのも⇒asahi.com:吉野家向け米国産牛肉に特定危険部位 - 食

 伊藤忠が昨年8月、同工場からバラ肉700箱(約17トン)を輸入し、吉野家は加工工場「東京工場」(埼玉県大利根町)に保管。今月21日に箱を開けた際、1箱(27キログラム)に脊柱が含まれた腰部の肉を見つけた。残り699箱の肉には問題がなかったが、近く廃棄する予定だ。

 輸入されたのは半年も前のことだ。今月21日に箱を開けたというのがどうも。
 そしてこのタイミング、韓国を含めアジアで米国牛肉が解禁というタイミングで出てくる。BSE問題はいつもそうだけどタイミング良すぎ。
 ただ、この社説悪くないのは次の点をきちんと指摘していることだ。

 米国側には、米国人が食べているのになぜ日本では売れないのか、という疑問があるかもしれない。
 米国では、30カ月未満なら、危険のある部分でも除く必要はない。BSEの最も多い欧州でも制限は徐々に緩められ、24カ月未満なら、背骨のついたTボーンステーキも食べている。
 欧州に比べ、日本でのBSEの発生ははるかに少ない。日本の基準が世界一厳しいことは事実だ。すべての牛を調べる検査も世界一厳しい。リスクをとことん減らそうという考えに立っている、ということだ。

 そして公式には米国のBSE発生はさらに少ない。
 「リスクをとことん減らそうという考えに立っている」というのは科学的にナンセンスなのだけど、こういうところは偽科学・似非科学批判の人たちは批判しない。