なんとかが曰く的
先日のこれ⇒「多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス(三浦俊彦)」読んだよ - finalventの日記
で、分析哲学のある部分は、きちんとヴィトゲンシュタイン以降も続いているんだなと思ったし、そのあたりの先端の議論はどうなんだろう、三浦のいうように人間原理なんだろうかとちと思った。哲学は嫌いではないが、派は所属していたこともないし、主要学会もわからない。
そういえば日本人というか若い哲学好きの人たちというべきか、ヴィトゲンシュタインが最先端みたいに思っている人あるいはそこに大きな真理があるとか思っている人がいるみたいだけど、たしかヴィトゲンシュタインはポパーに論破されちゃったんじゃなかったか。で、ポパーは3つの実在論とかいってエックルズなんか面白い?議論をするし、80年代には翻訳とかもあったんだけど、あのあたりって日本でフォローされている風はない。
ポパーというとすぐ反証可能性とか出てくるけど、たしかポパー自身もクーンやファイヤアーベント(そういえば彼はポパーの弟子か)の影響を受けて晩年のポパーはちょっと違った考えになっている。
でと。
ネットかあるいは新書とか新聞でもそうか、なんとかが曰く的的に権威的に語られるパターンってあって、マルクスとかレーニンとか、ハイエクなんかもそうかな。率直にいうとマルクスってかなり古い人なんでエンゲルスと一緒に「科学」とかこいても現代の科学ではないし、なんつうのかそれなりに優れた思想家でも時代の制約はある。あまり言われてないけど、プラトンなんかいちおう哲学者だけどべたに読めばオカルトでしょ、ありゃ。