現況ではそのあたりが妥当かな

 ⇒本石町日記 : 原油高に焦点を当てた円高歓迎論は…=やっぱりおかしい

為替は相手がある話なので、円サイド(日本要因)とドルサイド(米国要因)の両方が材料になる。ドル・円は歴史的にはドルサイドが材料になることが多く、円要因(例えば低金利)はあまり大きな材料にはならない(なっても一過性)。というか、美人・不美人投票の結果が移ろいやすいので、「デフレ色の強い日本は当面は円安基調が望ましい」という基本路線さえ押さえていればいいのだろう。国民的(&マスコミ的)には円高も円安も恐れるので、管理フロート制(人民円)が似合うのかもしれない。

 ただ政治マターとしてはそうもいかないだろうし、どうも日本の金融関係はピントがずれているようには思う。まあ、難しい問題だが。
 ドル安による円高幻視で物価は上がるのだろうが、そうした点を相殺すると依然デフレというままなのではないかと思うがそのあたりの立論は私には難しい。あるいは、投機マネーというのはリフレ効果をもたらすというシャレみたいなことになっていて、それはそれなりにインタゲ効果なのだろうか。このあたり、リフレ派さんたちはなんか言っているのだろうか。