経済学畑の人はいろいろ意見があるのだろうけど

 ⇒FujiSankei Business i. 総合/物価はどうして上がらないの? 雇用との連動性低下
 と、その前に、原油の高騰の余波は今後あるだろうと思うが、それって元から抜いておけだろな。
 で、と。なぜか? なぜ物価が上がらないか。
 生活感覚からすると、けっこう上がってきている実感はあるし、庶民の懐具合も緩くなっているように見える。
 が、繰り返すが、自分の生活感覚からすると、上昇部分のドライブは、サービスをベースにした生活の向上だろうと思われるのだが、どうもそのサービスの対価の仕組みがうまく作動していない印象を受ける。ざっくり言えば、「それって、便利だし、きれいとかおいしいとかだけど、なくてもいいや」ということか。先日のぶくま的話題でいえば、料理用トマトはおいしいけど、100円の缶詰でもあまり変わらないんでねつうかそれでもおK的な。
 と考えて、「なくてもいいや」を促す部分の逼迫が全体としてはまだ大きいのではないかというか、その部分が実際的には徴税的に機能しているのだろう。
 もちろん、サービスを選択して消費が進むところは進むし、不動産なども上がっていく(スポラディックにだが)。で、当然、一種の階級化みたいなものは進展するか。
 一つの動向の軸としては、時間の問題かな。可処分所得みたいに、可処分時間みたいなものがあり、それをサービスにマーケット的にバランスできるかという部分だろう。
 でも、たぶん、その視点というは言うまでもなくエゴイスティックなもので(だから悪いというわけではない)、公的な失費には及ばないだろう、どんなに偉そうな理念を撒いても。となれば、政治はやっかいにならざるをえない。
 というか、それ以前に、日本国のアドミニストレターズは未だに大手企業の管理組合長っぽい。外圧とかいうけど、そのあたりも、中国と一蓮托生でどーんと進んでいる感じがする。というか、庶民はなんか残されている感はあるな。
 話がずれるが、コンビニとかで丁寧に仕事をしている若い人を見ていると、ちょっと泣けてきそうになる。なぜこの青年たちに国は投資しないのだろうかと思うが、まあ、言い古されたことではあるな。