日経社説 規律高い年金機構へ再生を

 おお、かなり踏み込んで言ったなと少し驚いた。

 社会保険庁改革関連法案の成立で同庁は解体され、公的年金に関する業務は2010年1月に発足する「日本年金機構」が引き継ぐ。一連の年金記録騒動に対して責任を負うべき社保庁を解体するのは当然だ。ここ何年間も同庁に不祥事が続いたことを考えると、遅すぎたくらいだ。

 社保庁は年金運営組織として不適格だと国民の多くは感じている。新しい組織に衣替えするだけでは、失墜した信頼を取り戻すことはおぼつかない。規律高い組織として再生させるために、日本年金機構に魂を入れる作業に政府は全力を挙げるべきだ。また社保庁職員は無条件で機構に移れるわけではないことを肝に銘じてほしい。保険料や納付記録は払った国民のものという、あたり前のことさえ理解しない職員はリストラされることを覚悟すべきである。

 すでに問題はそちらのステップに移っていた。だが、この問題は、現場のボトムの実態としてみると、なかなか割り切れない部分があり、私などからはなかなか指摘しづらい。(余談だが、私を右派に見立てて仮想の反論を投げる人がいるが、この問題については、詳細に極東ブログを当たってからにしていただければなと思う。がそういう希望は無理なのだろう。)