ブログはいわゆるブームとしては失敗したが

 どうも、そういう問題ではないな。
 システム・スルー力というのも、まあ、ネタと言えばネタなのだが、全体像を実感や観察から見ていると、なんらかの法則性というか、新しい何かがありそうだ。
 私のような古いネットワーカーからすると、ブログといっても便宜性だけが変わっただけで、またグーグルとかも記憶というかパーソナルな検索性が強化されただけのように思うが、密かに、なんらかの本質が変わっている。
 全体としては、Web2.0 というのはよくわからないが、Web進化というかWebにおける人間変化、というか、人間の interference モデルがありそうだ。
 そして、これは、どうもいわゆる資本主義メディアというかマスメディア、あるいはジャーナリズムとも違う。
 ちょっと極言すると、いわゆるジャーナリズムというのは、私小説だ。まさに個人が問われる。日本だとちょっとずれるところがあるが、本質規定としてはそうだろう。
 米国の場合はブロガーがそうしたジャーナリズムの延長にあるのかといえば、それは一面ではそうだろうが、ラザーゲートやレバノン空爆偽装写真など、集合知が、多くの目があれば正されるWikipedia的な動きはある。
 まあ、何かある。
 何か、よくわからない。
 ちとずれるが。
 ブックマークがいわゆるブックマークではなく共有で働き、そして実際には共有される連帯に維持されるときに、これらの一つの動向のツールなのだろう。