インタゲ論メモ

 コメント欄⇒痴呆(地方)でいいもん
 いろいろ面白い。
 私はケインズ止まりというかサミュエルソン教科書止まりなんで、リフレについては当初↓のように思っていた。

インタゲっていうのは、名目利子率ゼロで経済が均衡になんないので、プラスの名目利子率で均衡するように、インフレおこしましょうって話でしたね。そんで、お札すったりしてインフレ起こそうとするわけなんですけど、これは素朴な貨幣数量説、つまり、お札の枚数に比例して物価がきまるっている、あのケインズ先生も批判した理論にもとづいているわけです。だから、ちゃんと一般理論を読んでる先生方からは、「貨幣の流通速度もしらんのかボケ」というまっとうな批判があるわけです。

 まあ、その先はいろいろあるし、特に私なんぞに主張があるわけではない。
 ただ、気になっていたのは、リフレ的な金融政策が効果を持つのは、需要というか両輪の連動がないとダメなんでないのというのと、リフレ的な思考実験を実験することはできないのかと思っていたが。
 ⇒極東ブログ: グリーンスパンは日本の円介入をリフレと見ていた
 このあたりで、まざまざと見ると、なるほどねとは思った。
 あと、いわゆるリフレ論でわからないのは、消費についての説明がまるでわからないというか、これは私が単にド素人なのだろうが、bewaadさんだったか、もうちょっとお金があったらいいもの買おうと思いませんか的な説明をしていて、それは喩えなんだろうけど違うかなという印象を持った(批判ではないですよ)。
 消費が進まないのはカネがないから……ではないわけで、カネはある。カネをたたき出す必要がある、リフレでええんでないのというのは、大筋では賛成っていうか、見える増税か見えない増税かというだけの差にも思える。
 こうした金融政策側の視点より、あるいはよく言われるインフレ期待……まあこれはいろいろ議論があるのだろうが、それより予想生涯所得が重要ではないかと思う。日本人がというか働き盛りの世代あるはそのプレの世代にとって予想生涯所得が成立しない、としか思えない。もちろん、そうなると消費は気晴らし的(distractive)になると思う。
 このあたりわからないのだが、実は日本人は資産があり可処分所得も大きい。しかし、それが構造的な消費に向かわない。先のもっといい物比喩は成り立たないわけでもないが、構造的にはならないと思うという構造ってなんだではあるけど。
 しかし、反面、自分も驚くのだが、カードローン地獄とか街金地獄というのは少なからぬ数あり、その意味で、今の日本はdistractiveな消費のドライブが少ないわけではなく、その構造が違うのではないかという感じがする。つまり、米国みたいにマジョリティがカードローン地獄とかになればそれはそれでハッピーだし、なにが問題?になりかねない。とか冗談言ってらんない韓国があるが。
 予想生涯所得による構造的な消費にどうシフトできるか?(この問いは間違いかも。つまりそれなりに予想があるから) とりあえずは私はそのあたりが問題だと思うのだが、ここで暗黙に構造的な消費っていうのは、つまり人生設計というかお家(と女子供)というやつだ。不動産を一生もんのローンで買おうというのがぶっちゃけ構造的な消費と想定しているが、このあたりは、それって消費じゃなくて資産でしょみたいな話もあるかとは思う。
 ただ、distractiveな消費が可処分所得を流したり、タンス預金を活性化しても、街は祭気分になるだけで、どっちかというと些末なことのようには思える。
 とか考えるうちに、日本が国家であるということ=地方を背負い込む、ということと、実際に現在世界にとって国家とは巨大都市だよ、という矛盾。むちゃな文脈に戻すと、カネは都市で流れるしかないのに、地方に流さないと国はだめになってしまうよというのをどうするのか、ということかな。
 ま、そんなあたり。
 でも、来年から団塊世代がカネを花咲か爺にしてくれるので、祭か。
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Waste
 Economist Lloyd Jeffry Dumas described economic activity as being contributive, neutral or distractive. This refers to how capital (not necessarily money) is used. It is important to understand that non-contributive economic activity is not necessarily bad. The goal is to diminish the bad side effects. Keynes and Galbraith make references to elements of that spectrum. [ 1 ]
 
The key factor is that advancements have made it possible for societies to function with less labor, no longer needing every citizen to be actively contributive economically for a society to function or survive.