これ自体が75年世代の内側
これ⇒はてなブックマーク - CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:グーグルが無敵ではないことはエンジニアだけが知っている
そして。
関連⇒CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:新潮6月号の梅田望夫×平野啓一郎の対談を読んで
Actionといえば、この対談の中でも「公私の領域の区別がなくなる」というコンテキストで平野が触れているハンナ・アレント、あるいはミーハー的にはハイデガーにむさぼられた女性と形容した方がピンとくる人も多いかも知れませんが(笑)、彼女が分析したところの古代ギリシアでは、「はたらく」ということには3つの層があって、奴隷が命令され指示された仕事を嫌々ながら行う「Labor」と、中流階級の市民が自分のやりたいことを自発的に追求するという「Work」と、そして支配階級を支配階級たらしめる、偉大なコトバによって人の心を動かし、人を動かす「Action」の3つがあったわけです。
リンク先は⇒松岡正剛の千夜千冊『存在と時間』(全3冊)マルティン・ハイデガー
ハイデガーがその女学生を虜にしたいと切に感じたとき、その女学生は18歳だった。写真を見てもらえばわかるように絶世の美少女だった。ハンナ・アレントである。
かくしてハイデガーは1924年にフライブルク大学からすでにマールブルク大学に移っていて、そこの哲学教授になったばかり、35歳である。その教室にアレントが来た。
アレントはただちにハイデガーが「思考の王国を統べる隠れた王」であると見抜いた。またそこには、「中世騎士道物語から抜け出したような意志」があると見えた。が、これだけでは、何もおこらない。ハイデガーも突拍子もなく、ときめいた。ハイデガーは自制心の強い男ではあったけれど、アレントの魅力が飛び抜けすぎていた。ハイデガーはアレントを、アレントはハイデガーを求めあった。むろん不倫だった。
まあ、それはそうなのだが。
問題はというか問題と言うべきではないが、アーレントの箴言化というか言葉的なテーゼ化とこうした青春の物語、背景に潜むハイデガーというダークサイドそのものみたいな問題のなかで、ちょうど、スター・ウォーズが本当はアナキンの物語であったように、ハイデガーの問題なのだということを伝えることは、とても、むずかしい。転回以降のハイデガーを箴言化することはできるがそれこそが明るいダークサイドなのだ。
ダークサイドは不可避だったし、アナキンは運命だった。