小沢一郎、古典を知らず

 ⇒「国乱れて忠臣現る」時が来る (時流超流):NBonline(日経ビジネス オンライン)

 「国乱れて忠臣現る」と言うでしょう。国が乱れて危うくなると、一身をなげうって国家のために尽くす忠臣が登場してくるんです。民主党政権前夜には、その言葉通りになることを期待しています。

 というわけで、小沢さん、古典の教養は、なし、と。
 ま、日本の政治家はそんなもの。
 好意的には、「史記・魏豹伝」の「天下昏乱して、忠臣乃ち見わる」 か。ちょっとムリめ。
 もとは、「老子」(第十八)

大道廃、有仁義。智慧出、有大偽。六親不和、有孝慈。国家昏乱、有貞臣

 意味は;
  仁義なんていうことがほざかれるのは、大道が廃れている証拠である。
  知恵のあるやつが目立つときには、世に偽りがある。
  親子の情が薄れたときに、ファミリーに価値だとかマスコミが吹く吹く。
  国家が混乱したときに、あいつは貞臣だとかいう偽物野郎が出てくる。
 ということ。
 では、天下国家いかにあるべきや。それは、第十七。

大上下知有之。其次親而誉之。其次畏之。其次悔之。信不足、焉有不信。悠兮其貴言、功成事遂、百姓皆謂我自然。
 
大上は下これ有るを知るのみ。其の次は親しみてこれを誉む。其の次はこれを畏る。其の次はこれを侮る。信足らざれば、すなわち信ざらざれる有り。悠として其れ言を貴くすれば、功は成り事は遂げられて、百姓は皆我は自然なりと謂わん。