しみじみ通販生活…

 表紙がラーメン。しかもインスタント…。なんだこれ? というわけで、ちょっとその手のことを聞いてみるに、いろいろ通販生活としては言いたいことはあるのだろうけど、脂肪量と総カロリーでは通常の味付け麺(ノンフライ)とそれほど変わらないようだ。
 どれだけ売れるのでしょうね。って、つまり、通販生活の表一、表四だけで売るというわけだ。
 ふと思ったのだけど、これって、一種のマーケティングか。
 昔、松下が、電動ゴマ擦り器っていうのを出したことがあるが、たまたまその関連のマーケット関係の人に聞いたのだが(真偽は不明だが)、あれは松下のマーケティングと流通、系列の調査のための商品だよ、とのこと。ふーんと思ったことがあった。
 今回の通販生活ラーメンも、そういう意味で、通販生活という雑誌メディアの商品訴求力のプローブのようなものなのではないか。また、想定していた高年齢層があのテキストでどこまで食い付くかということだ。
 ざっとみて、250円対60円という世界が成立するか。ま、もともとグロスでも小銭の世界ではあるのだけど。いずれにせよ、この結果というデータをゲットしたら美味しいというのはあるだろうな。
 話はずっこけるが。
 めくると、こんなところで、岸本葉子発見。岸本のおばさま度を深めているのだが、ま、お元気そうでなにより。ちょっと痩せ過ぎではないかと婉曲に表現するのだが、髪は妙にというくらいボリュームがあってつやっとしていた。
 彼女は61年生まれなので、四四歳か。若いなとか言いそうになってしまう自分がいるが。
 女の生き方というのはよくわからないが、読者の一人として気にはなる。
 名前を出したくはないが、四〇歳半ばを越える前に、私が若いころ読んだ著者たちがぽつぽつと消えた。女の消え様というのはあまり風流にはならないものだなと思う。