さかもと未明のアメーバ的告白: ラジオで話した、結婚のこと。

 テーマは「こどもが結婚しないことに意見しない親は駄目な親か?」
 わたしは、「駄目だと思う。なぜなら、やっぱり親としては、子供に対して自分たちが結婚してその子を作ったことを肯定してやってほしいから」など(詳しくは今月発売の「正論」に書いたので、ぜひ読んでください)。でもラジオのトーク中にはうまくそれを表現できなくて、みんなの「不幸な結婚ならしなくていいじゃん。」ていう意見にけっこう付和雷同して、それなりに騒いでもりあげてしまったのでした。

 それからさ、やっぱり親は子供に変に理解があるとこみせないでさ、”心配だから結婚してくれ、お前がいとしいからその子供にもあいたい”っていってやってほしいなあ。なんだろうね、すごくそうおもうの最近。

 こういう自省の不思議な揺れみたいなのがこの人の知性でもあるのだろう。所謂言動を見るに、くらたまが言うように、この人漫画家にするには面白すぎる、だが、それはくらたまがこのタイプの人間への洞察がないからだろう。なんのことはない、私も含めて、太宰治的道化である。
 話を戻す。「子供に対してしてその子を作ったことを肯定してやってほしい」というのはいい言葉だと思う。それを彼女は40歳近くして言う。人生というものにはなにがしか不可思議なものがあると思う。