産経社説 【主張】医師不足 協力体制強めて解決せよ - MSN産経ニュース

 しかし、単純に医師を増やしても問題は解決しない。増やした医師がビル診(オフィス街の診療所)などの開業医に流れるようでは意味がない。不足している病院の勤務医を計画的に増やして配置していかなければならない。

 社会主義にするとよさげ。

 地方の医師が不足する地域的偏在も問題だ。開業する条件に地方の病院での一定年数の勤務を求めることも必要かもしれない。

 社会主義にするとよさげ。

 そのためには第一に勤務医の待遇改善が求められる。開業医の年収は勤務医の1・8倍にも上る。診療報酬を勤務医に手厚く配分し、勤務医の収入を引き上げ、その分開業医の診療報酬を引き下げる。これには医師会の協力が欠かせない。勤務医を支援するためには医療クラーク(事務員)を増やし、看護師や助産師らの能力を向上させることも必要である。

 同。

 勤務医のなかで産婦人科医と同様に小児科医や救急医、外科医も不足している。勤務がきついからだ。この診療科ごとの偏在をなくすためにも労働環境の改善が求められる。医師が診療科を自由に名乗れる自由標榜(ひょうぼう)制にある程度制限を加え、一部の診療科への集中を防ぐことも検討したい。

 だんだん議論が宇宙のかなたへ。

毎日社説 社説:周産期センター 産科医不足解消は緊急課題だ - 毎日jp(毎日新聞)

 なんかマッチポンプの上にせっせと墓穴を掘る的な感じが元気あっていいな。

まずは女性産科医に復職してもらうための労働条件や環境の整備だ。短時間勤務の導入や病院内に保育所を作ることも必要だ。地域の医師会などとの連携を強化し緊急時には臨機応変に医師派遣を行う仕組み作りを急いでほしい。土日曜、祝日の当直は2人以上が望ましいとされており、これは緊急に手当てすべきだ。

 「女性産科医に復職」か(遠い目)。

 患者の家族やかかりつけ医と周産期センターなど救急病院との情報、連絡体制の再構築も必要だ。大阪府が昨年秋に設置した搬送先の調整に当たるコーディネーターもひとつの手段だ。患者の情報を的確に病院に伝え、受け入れ拒否を起こさないための有効な手だてとなろう。

 自宅出産者マニュアルってやつか。

 「妻が死をもって浮き彫りにした問題を、力を合わせて改善してほしい」。墨東病院で死亡した妊婦の夫が記者会見でこう訴えた。重く受け止めたい。

 「重く受け止めたい」の主語は毎日新聞なんだろうな。まあ、「重く受け止め」てくださいな。

朝日社説 特別防衛秘密―漏洩も拡大も心配だ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 なんかあまりにお子ちゃまみたいなことを言うのでおかしい。

 だが、そうであればなおさらのこと、何をなぜ防衛上の秘密に指定するのかについて、政府の説明責任はいよいよ重くなる。軍事を理由に秘密の領域をいたずらに広げれば、個々の防衛政策や自衛隊の活動の是非について、主権者である国民が判断することができなくなってしまう。それでは民主主義は成り立たない。

 シビリアンコントロールというのが根幹からわかってないな、こりゃ。ある意味で戦前の日本というか戦前の朝日新聞イデオロギーは反転したけど、レベルというか機能はまるで同じか。

曇り

 だいぶ冷えてきたようだが、朝方は暖房をもう入れているのでよくわからない。
 夢は覚えていない。朝方、私は何かに祈らなくてならないのだ、というあたりで、仏陀の祈りを思い出した。仏陀の祈り? いやそういうものがある。
 日本語はちょっとわかりづらい⇒慈悲の瞑想 - Wikipedia
 詳しい⇒Mettā - Wikipedia, the free encyclopedia
 けど、これはこれで実践的ではないな。
 ああ、そういえばそんなことを思い出す理由がありそうだ、今日は。

今日の一冊 No.4 「紅い花」つげ義春

 ⇒中村伊知哉さんの私の1冊「紅い花」つげ義春 | NHK 私の1冊 日本の100冊

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紅い花 (小学館文庫): つげ 義春
 中村伊知哉さんという人を私は知らない。話を聞いていると同い年くらいかと思うけど、「紅い花」をあの小学館の文庫で初読というようなので、つげ義春のことをよくわかってなかったぽいので若いのか。
 ⇒中村伊知哉 - Wikipedia

中村 伊知哉(なかむら いちや、1961年 - )慶應義塾大学教授。京都府出身。京都大学経済学部卒業、大阪大学博士過程単位取得退学。博士(政策・メディア)

 ああ、また微妙な年代か。
 で、「紅い花」つげ義春だけど、傑作ですよ。
 ただ、中村伊知哉さんの話は、なんかぜんぜんわかんなかった。
 原作は、水木しげるとか柳田国男とか知らないと背景がわかんないかと思うが、そういう話への展開はなかった。
 ちなみにこのころの作品だと、「李さん一家」が面白い。
 ほか、この時代のつげの作品は、80年代のCMとかにけっこうサブリミナルっぽく入っている。ので、そいうメディアの部分に着目するとよいのだが、そういう言及は番組でなし。
 糸井さん以外にこのあたりとか⇒川崎徹 - Wikipedia
 つげに戻ると。これが傑作かな。

20081030102736
必殺するめ固め―つげ義春漫画集: つげ 義春: Amazon.co.jp
 現在だとこっちの編集か。
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ヨシボーの犯罪 (小学館叢書―つげ義春作品集): つげ 義春: Amazon.co.jp
 あと、ダブリになるけど。
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リアリズムの宿―つげ義春「旅」作品集 (アクション・コミックス): つげ 義春: Amazon.co.jp
 あと。
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つげ義春を旅する (ちくま文庫): 高野 慎三: Amazon.co.jp
 この本が出るずっと前だけど、私も調布をいろいろ散歩して現地調査しましたよ。当時はまだその名残があった。
 ⇒ツンデレというのは… - finalventの日記

うぁっ、九十九倒産

 ⇒パソコン専門店の九十九電機、民事再生法の適用を申請、負債額は110億円

 1947年に創業した同社は、77年にはアップル社製パソコンの販売をスタートし、78年には秋葉原初のパソコンと通信機の専門店を出店。秋葉原電気街を中心に名古屋、札幌で店舗を展開し、ヘビーユーザー向けのパソコン専門店としての地位を確立していた。

 だったね。

微妙

 ⇒asahi.com(朝日新聞社):中国の対米黒字、人民元の為替操作と関係=オバマ候補 - ロイターニュース - ビジネス

 ブッシュ政権はこれまで、中国を為替操作国と認定することを避けている。
 この中でオバマ候補は「中国は、輸出よりも内需依存の経済成長に向けて、為替を含め政策を変更しなければならない。だからこそわたしは、中国に変化を促すため、あらゆる外交手段を行使すると主張してきた」としている。

 ポールソン禅師もようやくお役ご免かな。

CSMはだね雑談

 ⇒asahi.com(朝日新聞社):米有力紙が「紙」から事実上撤退 ウェブ中心に - 国際
 まあ、そうかな、なのだが。
 ⇒はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):米有力紙が「紙」から事実上撤退 ウェブ中心に - 国際

2008年10月29日 TKO_CO_LTD web, マスコミ, 新聞 ところで…クリスチャン・サイエンス・モニターってどんなバックグラウンドを持つ新聞なの?ID論バリバリの新聞なんですか?(さすがにそれはないか)

 ⇒クリスチャン・サイエンス・モニター - Wikipedia

クリスチャン・サイエンス・モニターという紙名にもかかわらず、この新聞は宗教紙として創刊されたものではなく、またクリスチャン・サイエンスの教義を直接宣伝しようとしているものでもない。しかしながら、創始者エディの要請により、日常的な宗教関係の記事が毎号載せられている。

 もうちょっと好意的に書いてもいいかも。
 英語も軽いか⇒The Christian Science Monitor - Wikipedia, the free encyclopedia
 ちなみに。
 ⇒メリー・ベーカー・エディ - Wikipedia

メリー・ベーカー・エディ(Mary Baker Eddy,1821年7月16日 - 1910年12月3日)は、1879年にクリスチャン・サイエンス教会を設立した人物である。メリー・モース・ベーカー、エディ夫人などとも称される。

1908年、87歳の時、彼女は教派とは無関係の日刊新聞『クリスチャン・サイエンス・モニター』を創刊した。

 で、それはそれとして。
 ⇒クリスチャン・サイエンス - Wikipedia

クリスチャン・サイエンス(Christian Science)は1879年、メリー・ベーカー・エディ1812年〜1910年)によってアメリマサチューセッツ州ボストン市に創設されたキリスト教系の新宗教。「科学者キリスト教会」あるいは「キリスト教科学」と称されることも多く、またニューソートの一派として扱われることもある。

 この書き方はちょっと微妙かな。
 ⇒Christian Science - Wikipedia, the free encyclopedia

Christian Science has no connection with Scientology, and it should not be confused with theological, material or physical science. Christian Science is distinct from Christian fundamentalism. Despite apparent similarities with some of the following, specifically in the beliefs on healing, Christian Scientists do not identify with New Thought, Religious Science, Theosophy, Eastern, Holistic thinking or New Age.

 英語のほうではNew Thoughtとは分けている。まあ、それもまた微妙という面もあるにはある。
 ところで。
 ⇒生長の家 - Wikipedia

創始者生長の家では開祖や教祖の名称は使われない)の谷口雅春は、早稲田大学中退後、紡績会社勤務を経て1918年に大本(大本教)に入信。文筆の才を買われて機関紙の編集主幹などを歴任する。この頃に当時大本に在籍していた江守輝子と出会い、1920年11月22日に結婚。宗教観の違いにより1921年の第一次大本教弾圧事件前後で教団を離れる。1923年に関東大震災に遭い、妻・谷口輝子の実家である富山に身を寄せ、同地で10月10日、長女の谷口恵美子誕生。

 で。

その後、同じく大本を離れた浅野和三郎が主宰する『心霊科学研究会』で活動し、同じ頃に当時 アメリカ合衆国で隆盛を極めていたニューソートの著作に触れる機会を得、影響を受ける。当時谷口雅春外資系の会社であるヴァキューム・オイル・カンパニーに就職し、勤務の傍らで様々な宗教・哲学思想家と交流をはかっており、代表的人物には一燈園西田天香らがいる。

 これが戦前。このあたり研究されているのかよくわからないけど、谷口雅春はクリサイにけっこう傾倒していた。

戦時中は紙の配給が止まり、『生長の家』誌の発行も一時停止する。その間も「皇軍必勝」の短冊を作り配布する等した。終戦を迎えるとすぐさま再び文筆活動をはじめ、GHQの統制に対して、生長の家古今東西の思想の極地を説くものとして、西洋思想家の著作の翻訳活動を行う。この翻訳作業の助手の募集を新聞広告で行っているのを見た人物の中に、後に谷口雅春の養嗣子となり、第2代総裁となった荒地清超(後の谷口清超)がいた。

 戦後まだクリサイ的な要素があった。
 いわゆる右傾化はその後の現象のようだ。

1949年に生長の家教団として宗教法人格を得て、組織の再構築を行い拡大化。その後は、妊娠中絶に反対するなど宗教の分野以外でも積極的に活動する様になり、伊勢神宮の神器の法的地位の確立(一宗教法人の私物ではなく皇位継承と特別な関係のあるものと主張)や靖国神社国家護持運動などに取り組んだ。

 こう書くと49年には右傾化したみたいだが、たぶんそうではないだろう。
 宗教史的な流れでみると、大本教の、いわゆる第二次大本事件とその時代のクリサイというのがあるのだろうと思う。まあなかなか微妙なんだが、戦前の日本はけっこう欧風というか米国風というか近代・科学的な部分があって、クリスチャン・サイエンスがサイエンスという含みと関係する。
 以前に書いたが、スーパーマンだの思想の根っこもこのあたりにある。
 ⇒スーパーマンの考古学 - finalventの日記
 ⇒戦前の米国科学のトンデモについて少し - finalventの日記
 日本の右翼というか右派というか、そういうのは擬古を装っているし、左派からはそのように批判されるのだが、いわゆる国家神道的な動向というのは、昭和の、意外に短期的な現象ではないかと思うし、その国家神道と言われ、明治国家とか大日本帝国憲法など連携されて見られている部分は、どうも宗教史・思想史的に見ていくと、民衆の新興宗教の動向と類似している。
 現状大本の研究はあるのだろうが、その全体構図というのはよくわからない。あまり研究されていないのではないか。
 こういうとくどいし、誤解されるのがオチなんでなんともだけど、いわゆる国家神道的右派の歴史で見ても、明治以降の近代国家のナショナリズムの宗教性というのはわけわからなくなるんじゃないか。