日経春秋 春秋(4/30)

現代ニッポンには、こんな切ない話は無縁かもしれない。けれど中米でアフリカで食糧危機が広がり、一片のパンを夢想する民衆は少なくない。往時、飢えに苦しんだ青木博士は何も手につかず「文学も糸瓜(へちま)もあったものでない」と自嘲(じちょう)した。とにかく、空腹を満たすのが先だ。そう願う人々が今も世界中にいる。

 「空腹を満たすのが先だ。そう願う人々が今も世界中にいる」はそうなのだが、戦後の日本とは違う側面のほうが多い。

産経社説 【主張】背骨混入牛肉 遺憾だが冷静な対処必要 - MSN産経ニュース

 産経が出遅れたのはなんでだろう。空気読んでいたのかな。

 当該工場から輸入した700箱(計17トン)のうち背骨の混入は1箱だけだったものの、全量が直ちに廃棄された。政府も検疫体制の強化とともに、同工場からの輸入は当面、全面停止とした。適切な措置だ。なにより消費者の口に入らずに済んだのは幸いだった。

 それはそうなんだが、この骨付き肉、たぶん、吉野家が買っている安肉より上等な部位だと思う。つまり、米工場側としてはそれが米国内向けだったら消費者のお得だったはず。もっとも日本は日本。規則は規則だけど。

毎日社説 社説:物価上昇拡大 「しょうがない」では済まない - 毎日jp(毎日新聞)

 これまでの政府のデフレ脱出戦略は経済活動の活性化が、賃金上昇などを通じて消費拡大をもたらし、需要サイドから物価が正常化していくというものだった。ただ、原油価格の急騰がきっかけであっても、日本はもはやデフレ経済ではない。国際的にも新価格体系に移行中であることも間違いない。

 デフレだと思うよ。
 そして賃金は上がらないからもっとひどい状態になってきている。

 福田康夫首相は最近の物価上昇を「しょうがない」と表現したが、その認識は誤っている。1〜2%の消費者物価上昇ならば、日本銀行にとっても、インフレ目標設定論者にとっても、望ましい水準だ。ただ、その場合でも、中身をよく見なければならない。
 デフレ下で明らかになったことは、技術進歩の速い情報技術(IT)関連商品・サービスの物価下落と、教育費などの上昇である。食料や衣料品の物価水準は大きく変わっていない。パソコンや薄型テレビ、携帯電話料金などの大幅値下がりによるデフレだ。

 おや、毎日新聞に「インフレ目標設定論者」なんて出てくるのか。そしてデフレ認識もあるじゃん。

 それだけに、物価安定は一層、重要になっている。景気が微妙な局面に入りつつあることは事実だが、政府も日本銀行も従来以上に、物価に軸足を置いた政策運営を心掛けるべきだ。

 それはむりだと思うよ。
 それと、今の投資マネーによるチキンゲームは秋口にクラッシュするんじゃないかな。
 というかそういう読みもすでに織り込まれてつつあるような雰囲気もする。

読売社説 電動車いす お年寄りの転倒を防ごう : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 重大事故が起きた時、メーカーなどに国への報告を義務付けた改正消費生活用製品安全法が施行された昨年5月以降、11件の電動車いす事故が報告された。そのうち6件が死亡事故だった。
 運転操作を誤って、縁石に乗り上げて転倒したり、道路脇の溝に落ちるなどの事故が目立つ。時速6キロ以上で走る危険な“暴走族”もいるという。
 軽微な事故も含めると、事故は相当数に上るはずだ。歩道を走行中、人やベビーカーにぶつかるなど、加害者になる例もある。

 たしかによく見かけるようになった。そして、私の印象では、率直にいうと傍若無人というケースが多い。後ろが見えないせいもあるのだろうが。傍若無人でいえば自転車も同じで、観察していると電動車椅子が勝つ。勝つというのもなんだが。そして、歩行者だけがいつも困惑している。
 電動車椅子ではないが、老人の非横断歩道の横断もかなり見かける。よくあれで事故にならないなというのを一日になんども見かける。人に話したら、いや事故は多いんだよと言っていた。見かけたことはないし、見かけたくもない。

竹熊先生の、気持ちはなんとなくわかる的

 ⇒たけくまメモ : 【業務連絡】そろそろ生き方を変えます(希望)

いざ50を目前にすると、さすがに「引退」を宣言するのはちょっと早いかもと怖じ気づいてきます。まだこの世界でやり残したこともあります。ですので、少し穏便な表現をとって「そろそろ生き方を変えます」と宣言しておきます。具体的にどう変えるのかは、「たけくまメモ」をお読みくださればそう遠くない時期になにか書くかもしれません。
 
思えば、俺の人生のピークは29歳から36歳くらいまででした(とりあえずこれまでは)。40歳からはろくでもないことばかりでした。「たけくまメモ」を始めて、個人的には少し気が晴れてきたんですけど、あくまでこれは「趣味」ですからね。今のところは。

 気持ちはわかるな。
 私は今思うと40代もそれなりに良かったかな。って、ブログ書いていたのは今振り返ると40代後半ということになる。
 沖縄時代が前後アバウトにして10年ということかな。竹熊先生は、「人生のピークは29歳から36歳くらい」とおっしゃられるけど、私はそこから10年沖縄時代というか人生の異質な時間があった。
 私は、「そろそろ生き方を変えます」はよくわからない。じわっと変わってきそうな部分はある。それと、竹熊先生は、これは、「業務連絡」なので、そういう含みなのだろう。日垣隆も梅田さんも、50あたりでライフワークの体制に入るようだ。

日本語で言うと腰痛ベルトってやつかな

 ⇒Lumbar Supports Not Particularly Effective For Low Back Pain

ScienceDaily (Apr. 24, 2008) ? Lumbar or lower back supports ? those large belts that people wear around their waists when they lift or carry heavy objects ? are not very useful for preventing low back pain, according to a new systematic review.

犬で子どものアレルギー予防?

 ⇒AFP: Puppy love: Pet dog nips child allergies

PARIS (AFP) — Take a bow-wow, Fido. Scientists have found that Man's best friend is also good for his children too, for young kids who live with a dog may get an immune-system boost against asthma and other allergies.

 喘息という文脈で読むとちと物騒かな。

FTは日本のインフレを祝す

 ⇒FT.com / Comment & analysis / Editorial comment - Inflation is good news for Japan

Hooray for inflation! Rapid rises in the price of food and oil, combined with a slowdown induced by the credit squeeze, are bad news for most of the world. But for Japan – mired in deflation for the best part of a decade – they are also an opportunity to establish expectations of a sustained rise in prices.
 
Much higher prices for spaghetti, gasoline and other foods and fuels caused Japan’s headline inflation rate to hit the dramatic high of 1.2 per cent in the year to March 2008. That is low compared with the 1-3 per cent range most developed country central banks are comfort­able with, but the highest inflation Japan has had for 10 years.