産経社説 【主張】昭和の日 あの一体感取り戻したい - MSN産経ニュース

 いつもならスルーしてしまうのだけど、このヤキの回りかたはすごいものがあるな。

 ことに、戦後の復興から高度経済成長を経験した人々にとっては「よくぞ生き抜いた」との思いが強いに違いない。その「力」となったのが、国民の中心に昭和天皇がおられたことである。
 戦後の国づくりをめぐっては、敗戦によりそれまでの価値観の多くが否定されたこともあり、さまざまな考えの違いがあり、対決や抗争があった。それでも大多数の人が前向きに取り組むことができたのは、国民の間に天皇を中心とした求心力があり「一体感」があったからといえる。
 このことは、実に多くの人たちが、昭和天皇の全国御巡幸によって励まされ苦難に立ち向かうことができた、と述懐していることからも十分わかる。

 昭和天皇の全国御巡幸はGHQ政策としては成功だった。が、私はその時代を知らない。私はそれなりに昭和の時代を生きてきたが、庶民は天皇家に距離をもっていた。昭和の一体感なんていうものは産経の言うようなふうにはなかった。むしろ戦後の焼け野原で食うに困るの状況は壮絶なものだった、それが歴史に残した影響はそれなりに見聞きした。

毎日社説 社説:夫殺し判決 精神鑑定のあり方が問われる - 毎日jp(毎日新聞)

 もちろん判決が精神鑑定に束縛される必要はない。一般的には鑑定医ごとに判断が分かれることが珍しくなく、裁判官が総合的に判断するのは当然だ。責任能力を裁判所が判断することは判例上も確立されている。だが、今回は2人の専門家の鑑定結果が一致し、裁判所も鑑定の信用性を認めて、犯行直前に短期精神病性障害を発症していた、と認定した。それでいながら、刑事責任能力を認めたのだから判断は複雑だ。

 この問題は難しいなと思う。理性的に考えれば無罪となるべきだと思う。が、印象としては今回の裁判は正しいのではないか、つまりぼやけた言い方になるけど、精神鑑定と裁判は独立してよいのではないかという印象がある。

そういえば下関条約

 先日下関条約をぼんやり考えていて。
 ⇒下関条約 - Wikipedia

清国は、朝鮮国が完全無欠なる独立自主の国であることを確認し、独立自主を損害するような朝鮮国から清国に対する貢・献上・典礼等は永遠に廃止する。(第一条)

 というのは第一条にある。
 もちろん、これは日本の朝鮮支配の言い草なのだが、が、というのは、これがないと朝鮮は清国の属国だったのだろうか。
 というか、この第一条の含みはどうなんだろとかちょっと思った。
 逆に日本の朝鮮支配は許せん、ま、それは許せんというのはわかるが、ではそれを理論上ちゃらにすると清国を継承したと豪語する中国は朝鮮に対する支配の権限をなんらか持っているのだろうか。

よくわかんないけど

 呼んだ?⇒続・自殺もまた自己表現である - らめぇ
 で、私としては、読んだ。(idコール、来なかったぽいけど)

 よくわかんなかった。
 ダルフールなどで虐殺される人の死と、先進国の自殺の死、それは死という切り口では一緒かもしれないけど、というか、そういう切り口は私には皆目わからない。私は、人が組織的に殺害される状況は人倫というか私の生命観にとっても危機だというくらいしかわからない。
 それとね。

そして写真の発表後、ケビン氏は「なぜハゲワシを追い払い、少女を助けなかったのか」という激しい批判に晒され、程なく自殺した。旱魃とともに飢餓の原因となった第二次スーダン内戦はその後さらに10年続き、ようやく終結したそばからダルフールで新たな紛争が発生。すでに18万人以上が殺害され、ここでも深刻な飢餓が進行中である。

 ブッブー! (通じてる? 最低値の数が違うよ、飢餓もだけどもっと直接的にひどい問題があるよ、そういうのを雑駁に扱う精神はどうかと思うよ。)
 で。
 たぶんずれるのだろうと思うけど。
 昨日のエントリでもちょっと思ったけど追記しなかったけど。
 けどというのは。
 少なからぬ人は、静かに消え入るように忘れ去られるように、あるいは姿は見えつつ、良き隣人のようでありながら、その心は凍り付き、死を静かに願うような無意識のなかでフェードアウトちゃうんですよ。
 それは自殺には見えない。まるで人生まっとうしたかのように見える。
 しかも、本人もそれを絶望の最果てとは思っていない。で、本人がそう思わなければそれでいいジャン的に。
 でも、そこが微妙で、その絶望の凍てついた階梯に、ふと、自分が気が付くことがあるんですよ。うぁああ俺、死につつあるじゃん、的に。
 そこで地の底から絶叫しちゃうことってあるんですよ。
 生きなくてはならないとか倫理とかめんどっちいことじゃなくて、物凄い嵐みたいなものに急き立てられて、まるでこいつ自殺すんじゃねーのみたいな狂気のように見えるというか。
 でも、そこから、生き始める人がいるし、生の意味というのは、死のように暴虐な何かの力でもあるんですよ。
 「お前、絶望してんだよ、生きろよ、なんのためのマンコだよチンコだよ、マンコチンコマンコチンコ」みたいな世界があるんだよ。そうした狂気みたいなものが生の意味を開示するような何かを、知というのはズルこく死に取り込んでしまうんだよ。
 ちがうだろぉぉおおおマンコチンコマンコチンコマンコチンコマンコチンコ!

鉄人28号 白昼の残月、見たよ

 ⇒映画「鉄人28号 白昼の残月」-オフィシャルサイト-
 ⇒鉄人28号 白昼の残月 - Wikipedia
 面白かったかといえば面白かった。
 スケールはテレビシリーズのほうが大きかったように思う。
 もう一度見たいかというと、これはちょっと微妙。
 というあたりの、痛い部分が自分に突き刺さるところはあった。
 バックモンスターはかなりよかった。